FIVB(国際バレーボール連盟)が発表する最新の男子世界ランキングは、世界のバレーボール勢力図を映す重要な指標である。男子日本代表は近年、VNL(ネーションズリーグ)や五輪予選で好成績を残し、着実に順位を上げてきた。
本記事では、最新のFIVB男子世界ランキングとその算出方法、日本代表の動向、主要国との比較、今後の見通しまでを網羅的に解説する。
FIVB男子世界ランキングとは?
FIVB世界ランキングは、国際バレーボール連盟(FIVB)が発表する代表チームの世界順位である。各国が出場する国際大会の結果に応じてポイントが付与され、累積ポイントで順位が決定する。2020年1月に導入された新ルールでは、試合ごとの勝敗、相手の強さ、試合の重要度に応じて動的にポイントが変動するのが特徴だ。
- 対象試合:五輪本大会・予選、VNL、世界選手権など
- 算出方式:相手国とのレーティング差+試合の重要度
- 最新データ:原則として各試合終了後すぐに更新
【最新版】男子バレーボール世界ランキング(2025年6月9日時点)
順位 | 国名 | ポイント |
---|---|---|
1 | 🇵🇱 ポーランド | 401.31 |
2 | 🇫🇷 フランス | 378.07 |
3 | 🇺🇸 アメリカ | 365.87 |
4 | 🇸🇮 スロベニア | 352.50 |
5 | 🇮🇹 イタリア | 346.23 |
6 | 🇯🇵 日本 | 338.12 |
7 | 🇧🇷 ブラジル | 305.87 |
8 | 🇩🇪 ドイツ | 274.38 |
9 | 🇦🇷 アルゼンチン | 266.94 |
10 | 🇷🇸 セルビア | 259.28 |
11 | 🇨🇦 カナダ | 254.46 |
12 | 🇨🇺 キューバ | 249.34 |
13 | 🇳🇱 オランダ | 204.81 |
14 | 🇺🇦 ウクライナ | 196.00 |
15 | 🇮🇷 イラン | 185.07 |
16 | 🇧🇪 ベルギー | 183.24 |
17 | 🇹🇷 トルコ | 175.28 |
18 | 🇨🇿 チェコ | 163.54 |
19 | 🇧🇬 ブルガリア | 161.06 |
20 | 🇫🇮 フィンランド | 157.98 |
21 | 🇪🇬 エジプト | 156.94 |
22 | 🇷🇴 ルーマニア | 154.57 |
23 | 🇶🇦 カタール | 151.46 |
24 | 🇨🇳 中国 | 144.02 |
25 | 🇨🇱 チリ | 139.14 |
26 | 🇰🇷 韓国 | 138.48 |
27 | 🇵🇷 プエルトリコ | 135.23 |
28 | 🇵🇹 ポルトガル | 133.70 |
29 | 🇬🇷 ギリシャ | 130.62 |
30 | 🇩🇴 ドミニカ共和国 | 125.41 |
31 | 🇭🇷 クロアチア | 124.11 |
32 | 🇪🇸 スペイン | 116.82 |
33 | 🇦🇺 オーストラリア | 114.61 |
34 | 🇲🇽 メキシコ | 112.85 |
35 | 🇪🇪 エストニア | 110.82 |
36 | 🇸🇰 スロバキア | 109.05 |
37 | 🇱🇻 ラトビア | 108.52 |
38 | 🇨🇭 スイス | 106.90 |
39 | 🇹🇳 チュニジア | 95.09 |
40 | 🇩🇰 デンマーク | 93.30 |
41 | 🇲🇰 北マケドニア | 87.90 |
42 | 🇮🇱 イスラエル | 86.66 |
43 | 🇨🇴 コロンビア | 84.36 |
44 | 🇲🇪 モンテネグロ | 83.85 |
45 | 🇹🇼 チャイニーズタイペイ | 81.22 |
46 | 🇦🇹 オーストリア | 80.12 |
47 | 🇨🇲 カメルーン | 79.27 |
48 | 🇵🇰 パキスタン | 76.69 |
49 | 🇭🇺 ハンガリー | 75.63 |
50 | 🇳🇴 ノルウェー | 71.16 |
51 | 🇸🇪 スウェーデン | 65.79 |
52 | 🇮🇳 インド | 65.26 |
53 | 🇮🇩 インドネシア | 59.29 |
54 | 🇻🇳 ベトナム | 58.91 |
55 | 🇹🇲 トルクメニスタン | 53.47 |
56 | 🇰🇬 キルギス | 53.17 |
57 | 🇰🇿 カザフスタン | 50.76 |
58 | 🇽🇰 コソボ | 50.64 |
59 | 🇵🇭 フィリピン | 46.69 |
60 | 🇹🇭 タイ | 46.43 |
61 | 🇱🇺 ルクセンブルク | 44.31 |
62 | 🇧🇭 バーレーン | 43.12 |
63 | 🇱🇾 リビア | 41.63 |
64 | 🇵🇪 ペルー | 36.79 |
65 | 🇫🇴 フェロー諸島 | 29.51 |
66 | 🇦🇿 アゼルバイジャン | 24.26 |
67 | 🇩🇿 アルジェリア | 23.43 |
68 | 🇬🇹 グアテマラ | 22.74 |
69 | 🇲🇦 モロッコ | 20.48 |
70 | 🇬🇪 ジョージア | 17.40 |
71 | 🇺🇿 ウズベキスタン | 14.27 |
72 | 🇮🇸 アイスランド | 11.58 |
2025年6月発表のFIVB男子バレーボール世界ランキングでは、ポーランドが401.31ポイントで1位をキープ。フランス、アメリカがそれに続き、上位3か国の顔ぶれに変動はない。
スロベニアやイタリア、ブラジルなど、欧米の強豪国が依然として上位を占める中で、日本は6位と高位置を維持しており、アジア圏で唯一のトップ10入りとなっている。
全体としては、VNL(ネーションズリーグ)や各地域予選の影響を受けて、20位以下の中堅国間での順位変動が激しく、今後の国際大会でもさらなる入れ替わりが予想される。
日本代表のランキング推移(男子)
男子バレーボール日本代表は、2010年代半ばまで20位台に低迷していたが、2020年以降の若手育成と戦術の進化によって急成長。特に石川祐希、西田有志、高橋藍といった選手の台頭が著しく、国際大会での成績に反映されている。
2023年のFIVB世界ランキングでは日本代表は一時過去最高の4位に到達。2025年6月時点では6位となっており、引き続きトップクラスの位置をキープしている。これはアジア勢として唯一のトップ10入りであり、世界の強豪国に名実ともに肩を並べる存在である。
日本代表の今後の目標は、トップ5入り、さらにはメダル圏内(3位以内)への定着。特にネーションズリーグや世界選手権での成績がカギを握る。
今後の日本代表の試合日程
日本代表の最新試合日程、スケジュールは以下の記事で随時更新中だ。
まとめ|男子バレーボール日本代表の世界ランキングと今後の展望
FIVB男子バレーボール世界ランキングは、国際大会の戦績をリアルタイムで反映する指標として、各国代表の実力を如実に表している。2025年6月時点での最新ランキングでは、日本代表は過去最高の6位に到達し、世界のトップクラスと堂々と渡り合う立場にある。
ポーランドやフランス、アメリカといった伝統国が上位を占める中で、日本がこの位置にいることは、選手の成長と組織的強化の成果だと言える。今後のVNLや世界選手権、五輪本大会など、各国がしのぎを削る舞台での活躍が、さらなる順位上昇を後押しするはずだ。