2018年6月17日、東京競馬場でユニコーンS(GⅢ/ダート1600m)が行われる。ルヴァンスレーヴ、ハヤブサマカオー、グリム、ハーベストムーン、バイラ、リョーノテソーロらが出走するが、どんなレースが展開されるのか?台頭する可能性を秘めた伏兵とは?
配当傾向を過去10年で見てみると、単勝4番人気以下の馬が勝利したことは1度もなく、1番人気は4勝しているものの5連敗中、2番人気は3勝で3連勝中、3番人気が3勝となっている。
また、三連単は万馬券にならなかった年が3回ある一方で、2014年と2015年は10万円を超える配当となっていて傾向を読みづらいレースになっている。2018年はどのような決着となるのか。
開催に際し、競馬TIMES編集部では予想の参考になりそうなデータをいくつかピックアップして紹介する。人気、血統、枠順、ローテーションなど、予想のポイントになりそうなデータとは?(対象データ:2008年~2017年に行われたユニコーンS)
目次
ポイント1 人気薄は消し!
統一GⅠ・ジャパンダートダービーに向けての中央競馬代表馬決定戦の意味合いも強いユニコーンSでは上位人気となる馬で順当に決まることが他の重賞と比較しても非常に多く、人気別に集計した場合、単勝4番人気以下になるような馬の成績は奮わない。届いても3着になることが非常に多い。
人気 | 着別度数 |
---|---|
4-16人気 | 0- 3- 6-120/129 |
人気 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|
4-16人気 | 0.0% | 7.0% | 0 | 41 |
勝ち抜き戦の要素が強い3歳戦ということもあり、人気と実力を兼ね備えている馬が順当に結果を残していて、ユニコーンSで単勝4番人気以下に支持されていて3着以内に食い込めた馬の殆どは前走で惜敗していた馬の巻き返しとなっている。
※以降、3番人気以内を対象に集計
ポイント2 父・ロイヤルチャージャー系以外は消し!
血統からポイントを探すと父・ロイヤルチャージャー系のみが活躍しているといっても過言ではない。ディープインパクトやゴールドアリュール、アグネスタキオンに代表されるように現在の日本種牡馬界の王道とも言えるロイヤルチャージャー系の成績は、クラシックで活躍するようなマイルから中距離で特に目立ちダートとはいえユニコーンSは絶好の舞台と言える。
父系統 | 着別度数 |
---|---|
ロイヤルチャージャー系以外 | 3- 5- 1- 7/ 16 |
父系統 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|
ロイヤルチャージャー系以外 | 18.8% | 56.3% | 86 | 88 |
複勝率が5割以上と比較的優秀な成績ではあるものの回収率は100%を切っていることや他に重要視したほうがよいポイントがユニコーンSにはあることから基本的には消しと判断していいだろう。
ポイント3 前走先行馬以外は消し!
最後に前走の脚質について注目をすると、ダート戦ということもあり前々に行ける馬が活躍しやすい傾向にあり、先行力がなく中団より後ろにつける形が得意な馬はなかなか好走できない。また、東京競馬場は直線が長いこともあって逃げ馬は目標にされやすいだけでなく捉えられやすいこともあって活躍できていない。
前走脚質 | 着別度数 |
---|---|
先行以外 | 2- 3- 2- 5/12 |
前走脚質 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|
先行以外 | 16.7% | 58.3% | 58 | 89 |
2015年に優勝したノンコノユメは典型的な後方からのレースを進めて優勝した馬だが、その後の活躍を見てもわかるように、そのくらいの実力のある馬でない限りユニコーンSで好走することは難しいともいえる。
まとめ 消しデータを取り除くと?
では、ここまで挙げてきた消しデータを取り除くと、どのような成績になるのだろうか?
着別度数 |
---|
7- 2- 3- 0/12 |
勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|
58.3% | 100.0% | 313 | 200 |
なんと、好走率は10割、回収率も250%超を弾き出し極めて優秀な成績となった。
今年はこのデータに該当する馬を軸に添えてみても、いいかもしれない。