2018年3月3日、阪神競馬場でチューリップ賞(GⅡ/芝1600m)が行われる。ラッキーライラック、リリーノーブル、マウレア、シグナライズ、サラキア、スカーレットカラーらが出走を予定しているが、どんなレースが展開されるのか?台頭する可能性を秘めた伏兵は果たしているのか?
阪神ジュベナイルフィリーズの1~3着馬(ラッキーライラック、リリーノーブル、マウレア)が中心になりそうだが、今後も勢力図は変わらないのだろうか。
そんな中で上位争いを期待したいのが、フランケル産駒のシグナライズ。ここまでの全5戦で1番人気に支持されていることからも期待の高さがうかがえる。前走の紅梅Sは単勝1.6倍の圧倒的人気に支持されながら4着と期待を裏切ったが、この一戦だけで見限るのは早計だ。好走への可能性を分析する。
目次
分析① 前走の敗因
前走は、2走前に圧勝した秋明菊賞と同じ京都芝1400mが舞台だったが、直線で伸びを欠いて4着。しかし、休み明けだったことに敗因を求めることができ、力負けだと判断する必要はない。
当時は中間の調教内容も控えめで、いかにも休み明けという仕上がり。馬体にも明らかに余裕があった。また、陣営も証言するように、久々のレースで気合い乗りが今ひとつで、レースでは集中力を欠いた。ひと叩きされた今回は、変わり身を見込める。
分析② 中間の調整過程
前走後は在厩で調整。調教の質、量ともに、前走とは段違いと言っていい。桜花賞を目指すにしても、ここで優先出走権を取らなければ賞金的に出走が難しい立場だけに、今回が3歳初戦となる実績馬と比べて、本気度が違うはずだ。
藤原英厩舎のスタイルから言っても、叩いて良くなるタイプが多いだけに、叩き2戦目のここが勝負と見ていい。
分析③ レース傾向
チューリップ賞の過去10年を見ると、前走で1番人気だった馬の成績は【5・2・1・24】。そのうち、前走が関西圏のオープンクラスだった馬に限れば【5・1・1・6】(勝率38.5%)と、前走着順にかかわらず高確率で好走している。
今回のメンバーでこの条件に該当するのは、シグナライズ1頭のみ(ラッキーライラックは前走2番人気)。巻き返しへの期待が高まる。
まとめ
シグナライズにとっては、重賞初挑戦となる今回が試金石の一戦となる。阪神JFの上位馬に割って入り、桜花賞へ望みをつなげることはできるか。