天皇賞秋2017の予想データ分析…血統傾向と共通する種牡馬の特徴とは?

2017年10月29日、東京競馬場で天皇賞秋(GI/芝2000m)が行われる。

開催に際し、どのような血統の馬がいい成績を残しているのか、同コースでどのような血統の馬が台頭しているのか、過去のデータをもとに見ていくことにしよう。

なお、好走血統は過去10年、コース種牡馬成績は2014年以降(精度を高めるために1、2番人気の人気馬、および単勝100倍以上の人気薄、新馬戦、長期休み明けなどの不確定要素が多いレース=血統意外の要因で決着した可能性が高いレースは、集計から除外)を参考に考察していく。


目次

過去10年好走馬血統

着順人気種牡馬母父馬
1スクリーンヒーローカーネギー
7ディープインパクトStorm Cat
6ディープインパクトクロフネ
1キングカメハメハダンスインザダーク
10ディープインパクトクロフネ
6フジキセキCozzene
5ディープインパクトLycius
2ディープインパクトBertolini
1フジキセキCozzene
5ハーツクライWild Again
1ディープインパクトBertolini
3King's BestPlatini
5King's BestPlatini
1ステイゴールドDanehill
2キングカメハメハトニービン
7ジャングルポケットノーザンテースト
2ダンスインザダークPrivate Account
6ゼンノロブロイCandy Stripes
1スペシャルウィークCaerleon
4ゼンノロブロイCandy Stripes
2グラスワンダートニービン
5ミラクルアドマイヤノーザンテースト
7グラスワンダーサンデーサイレンス
1タニノギムレットルション
1タニノギムレットルション
2アグネスタキオンノーザンテースト
3アグネスタキオンChief's Crown
1オペラハウスダンシングブレーヴ
7アグネスタキオンベリフア
6ミラクルアドマイヤノーザンテースト

集計期間:2007.10.28 ~ 2016.10.30

解説・分析:注目血統は?

ここ数年はとにかくディープインパクト産駒の台頭が目立つ。

昨年は7番人気のリアルスティール、6番人気のステファノスが穴を開け、2015年には同じくステファノスが10番人気ながら2着に激走した。2014年には5番人気のスピルバーグが末脚一閃で天皇盾を手にしている。

また、ラブリーデイやブエナビスタ、トーセンジョーダンは父がダービー馬。エイシンフラッシュやウオッカ、メイショウサムソンは自身がダービー馬である。

基本的には「ダービーと関わりの深い王道血統」(もしくは自身がダービー馬)を買っていくのがセオリーと言えそうだ。

出走予定馬・種牡馬コース成績

種牡馬着別度数
ハーツクライ3- 5- 6-36/50
ステイゴールド3- 3- 6-63/75
ディープインパクト2-11- 7-53/73
キングカメハメハ2- 5- 1-31/39
ネオユニヴァース2- 1- 1-16/20
ブラックタイド2- 1- 0-10/13
ダイワメジャー1- 0- 1-10/12
マンハッタンカフェ0- 2- 1-25/28
アドマイヤジャパン0- 0- 0- 2/ 2
Marju0- 0- 0- 2/ 2
種牡馬勝率複勝率単回値複回値
ハーツクライ6.0%28.0%3363
ステイゴールド4.0%16.0%4794
ディープインパクト2.7%27.4%23106
キングカメハメハ5.1%20.5%2942
ネオユニヴァース10.0%20.0%7842
ブラックタイド15.4%23.1%450149
ダイワメジャー8.3%16.7%4441
マンハッタンカフェ0.0%10.7%033
アドマイヤジャパン0.0%0.0%00
Marju0.0%0.0%00

集計期間:2014. 2. 1 ~ 2017. 6.18

※3番人気〜単勝100倍未満が対象
※良馬場開催が対象
※長期休み明けなど、明らかなマイナス要素を持つ馬は除外

解説・分析:注目血統は?

ここでもディープインパクトが好成績を残している。勝ちきれない傾向にあるものの、好走率はダントツの27%だ。1、2番人気を入れれば、さらに好走率は跳ね上がる。

また全兄のブラックタイドも抜群だ。出走頭数が多くないため、すべてを鵜呑みにするわけにはいかないが、兄弟揃って好走率、回収値ともに高いという事実は、根拠の裏付けとして強い説得力を持つ。

一方でキングカメハメハやネオユニヴァース、マンハッタンカフェは低調な成績だ。前2頭は自身がダービー馬であるだけに一考の余地はあるものの、回収率の低さから「ある程度の人気馬しか走らない」ということが言えそうだ。

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