6度目の栄光をつかむために――。

5月28日に東京競馬場で行われる東京優駿・日本ダービー(GI/芝2400m)に、武豊騎手はダンビュライト(牡3)とともに臨む。

武豊騎手といえば、史上最多のダービー5勝を記録している“生ける伝説”だ。決戦に際し、意気込みを語っている。

目次

史上最多ダービー5勝の戦績

日付馬名着順
2013.5.26キズナ
2005.5.29ディープインパクト
2002.5.26タニノギムレット
1999.6.6アドマイヤベガ
1998.6.7スペシャルウィーク

集計期間:1998. 6. 7 ~ 2013. 5.26

過去10年、ダービー戦績

日付馬名着順
2016.5.29エアスピネル
2015.5.31ポルトドートウィユ12
2014.6.1トーセンスターダム16
2013.5.26キズナ
2012.5.27アルフレード13
2011.5.29ロッカヴェラーノ15
2009.5.31リーチザクラウン
2008.6.1ブラックシェル
2007.5.27タスカータソルテ11

集計期間:2007. 5.27 ~ 2016. 5.29

「何度でも勝ちたい」

5度も美酒を味わっているが、武豊騎手に満足感はないという。自身のブログでは、ファンに向けて以下のように語られている。

「さあ、今週はいよいよダービーです。週刊競馬ブックのダービー特集に、ボクのインタビュー記事が掲載されていて、その表題が『また勝ちたい、何度でも勝ちたい。これからもずっと』と打たれているのですが、まさにそういう気持ち。過去5勝はボクだけですが、あの気持ちよさは、この先も何度でも味わいたいと思っています。今年もダンビュライトで狙っています」

また、最近、通算7000勝を達成した大井の帝王・的場文男騎手のニュースについて触れ「大井の的場文男騎手の通算7000勝達成というニュースにも、勇気をもらいました。還暦という年齢で、しかも重賞勝ちでの区切り。負けていられません」と、刺激を受けたと明かしている。

低評価を覆した皐月賞

今年コンビを組むダンビュライトと初めてパートナーとなったのは、皐月賞だった。12番人気という低評価だったが、3着に入り大波乱を演出。今回も引き続き伏兵という立場になることが濃厚だが、1枠1番という絶好枠を引き当てた。

1枠1番といえば、近年最も良い成績が出ている枠だ。そして、武豊騎手にとっても縁のある枠である。一番最近、ダービーを制した2013年、キズナとともに臨んだレースで引き当てた枠こそ、1枠1番だったのだ。

今年は群雄割拠、本命不在の年ということで、どの馬にもチャンスがあるはず。武豊騎手は最内から、虎視眈々と制覇への道筋を探っていくことになる。

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