2025年6月15日(日)、春のグランプリ「第66回宝塚記念(GⅠ)」が阪神競馬場で開催される。上半期を締めくくる大一番として注目を集める本レースの枠順が、ついに確定した。ファン投票上位馬をはじめ、実力馬が揃った華やかな顔ぶれの中、枠順によって勝負の行方が大きく左右される可能性もある。
本記事では、確定した枠順とともに、出走馬の騎手・調教師一覧を整理。さらにコース特性や展開予想を踏まえ、各馬にとって有利・不利となるポイントを読み解いていく。馬券検討の材料としてぜひ活用してほしい。
宝塚記念2025の枠順・出走馬一覧
枠番-馬番 | 馬名(性齢) | 騎手 | 調教師 |
---|---|---|---|
1-1 | ベラジオオペラ(牡5) | 横山和生 | 上村洋行 |
1-2 | ドゥレッツァ(牡5) | 横山武史 | 尾関知人 |
2-3 | ローシャムパーク(牡6) | 池添謙一 | 田中博康 |
2-4 | プラダリア(牡6) | 高杉吏麒 | 池添学 |
3-5 | チャックネイト(セ7) | D.レーン | 堀宣行 |
3-6 | ボルドグフーシュ(牡6) | 内田博幸 | 宮本博 |
4-7 | ジャスティンパレス(牡6) | M.ディー | 杉山晴紀 |
4-8 | シュヴァリエローズ(牡7) | 北村友一 | 清水久詞 |
5-9 | ヨーホーレイク(牡7) | 岩田望来 | 友道康夫 |
5-10 | リビアングラス(牡5) | 坂井瑠星 | 矢作芳人 |
6-11 | ソールオリエンス(牡5) | 松山弘平 | 手塚貴久 |
6-12 | メイショウタバル(牡4) | 武豊 | 石橋守 |
7-13 | アーバンシック(牡4) | C.ルメール | 武井亮 |
7-14 | ジューンテイク(牡4) | 藤岡佑介 | 武英智 |
8-15 | ロードデルレイ(牡5) | 川田将雅 | 中内田充正 |
8-16 | ショウナンラプンタ(牡4) | 幸英明 | 高野友和 |
8-17 | レガレイラ(牝4) | 戸崎圭太 | 木村哲也 |
注目馬の配置と展望
2025年の宝塚記念は、実力馬が内外バランスよく分かれる形となった。特に注目を集めるベラジオオペラは1枠1番と最内枠を引いた。阪神芝2200mは内枠有利の傾向があるだけに、先行力と操縦性を活かしてスムーズな立ち回りができれば、G1連勝の可能性も十分だ。
一方、一昨年の菊花賞馬ドゥレッツァは隣の1枠2番に入った。こちらも枠順的には好位置だが、実戦ではややスローな反応を見せる場面もあり、レースの流れ次第では包まれるリスクも残る。
ソールオリエンスは6枠11番とやや外目だが、この馬の自在性を考えれば問題はなさそう。タフな流れでも末脚は健在であり、馬場が悪化すればさらに浮上してくる存在だ。
昨年の2着馬ボルドグフーシュは3枠6番に入り、内すぎず外すぎず、脚を溜めやすい理想的なポジションを確保。阪神コースでの好走歴も多く、今年も侮れない。
また、レガレイラは8枠17番と大外枠に入った。近年の宝塚記念では8枠の勝率はやや低めだが、この馬の末脚が炸裂すれば、差し決着になった場合には十分台頭の余地がある。
全体として、1枠と3枠の好配置が展開を左右する可能性が高く、先行〜中団待機勢に有利なレースになることが予想される。
まとめ
2025年の宝塚記念は、春のグランプリにふさわしい豪華な顔ぶれが揃った。ベラジオオペラの最内枠、ドゥレッツァやソールオリエンスの中〜外枠配置、さらにはボルドグフーシュやレガレイラといった実績馬の展開次第では、波乱含みの一戦となる可能性もある。
枠順は、阪神芝2200mというコースの特性上、先行馬にとって重要なファクターであり、内枠先行型が有利に立ち回る展開は例年通り。馬場状態や天候も含めて、枠順の恩恵をどう生かすかがカギとなる。
ファン投票上位馬が多く出走する宝塚記念は、実力・人気ともに拮抗しており、まさに“夢の対決”が繰り広げられる舞台だ。展開予想や馬場適性をしっかりと見極め、各馬のパフォーマンスに注目したい。