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シュヴァルグランの勝因、キタサンブラックやレイデオロの敗因は?ジャパンカップ2017回顧

(C) 2017 Ricky All Rights Reserved.

11月26日、東京競馬場でジャパンカップ (GI/芝2500m)が行われ、シュヴァルグラン(牡5/栗東 友道厩舎)が優勝した。逃げた1番人気キタサンブラックを直線で捉え、念願の初GIタイトルを手にした。

強豪がひしめく今年のジャパンカップ、人気馬を退けて優勝したシュヴァルグランの勝因は何だったのか、3着に沈んだキタサンブラックの敗因はどこにあるのか。

勝者、敗者をわけた“分岐点”を、振り返っていくことにしよう。


結果・着順

2017年11月26日(日) 5回東京8日 天候 : 晴  馬場状態 : 良
【11R】 第37回ジャパンカップ
3歳以上・オープン・G1(定量) (国際)(指定) 芝 2400m 17頭立

馬名性齢
1シュヴァルグラン牡55
2レイデオロ牡32
4キタサンブラック牡51
11マカヒキ牡46
14アイダホ牡410
9レインボーライン牡48
8ソウルスターリング牝34
16ヤマカツエース牡512
3ギニョール牡59
1012サトノクラウン牡53
1113シャケトラ牡47
125サウンズオブアース牡611
1210ブームタイム牡616
1417ラストインパクト牡714
156イキートス牡513
1615ワンアンドオンリー牡615
177ディサイファ牡817

LAP 13.0-11.2-12.1-12.1-11.8-12.1-12.3-12.2-11.8-11.3-11.8-12.0
通過 36.3-48.4-60.2-72.3  上り 71.4-59.1-46.9-35.1  平均 1F:11.97 / 3F:35.92

払い戻し

単勝  1 \1330
複勝  1 \190 / 2 \140 / 4 \120
枠連  1-1 \1780 (6)
馬連  01-02 \1770 (7)
ワイド 01-02 \460 (5)/ 01-04 \350 (3)/ 02-04 \230 (1)
馬単  01-02 \5250 (19)
3連複 01-02-04 \1300 (2/680)
3連単 01-02-04 \13340 (36/4080)

レース分析

まずはレースラップをチェックしていきたい

13.0-11.2-12.1-12.1-11.8-12.1-12.3-12.2-11.8-11.3-11.8-12.0(36.3-35.1)

ポイントは2つ

・ラスト3Fが最速ラップだったこと
・前半のペースがややスローではあるものの、昨年より早いペースだったこと

全馬ほぼ揃ったスタートでジャパンカップの幕が開けられた。前走とは変わってスタートを綺麗に決めたキタサンブラックがハナに立って1角へと進んで行った。キタサンブラックがそのまま自分のペースに持ち込んだものの、前半のペースがやや早く、昨年のようなキタサンブラックの楽逃げとはならなかった。

その流れの中でのラスト3Fが最速ラップとなり、キタサンブラックには少々苦しい形となった。ギニョールの後ろ、3列目内にポジションを取り、3、4角をロスなく回ったシュヴァルグラン、スタートで挟まれてポジションを下げることになったレイデオロが直線で抜け出して脚を伸ばして行った。

この2頭が直線でキタサンブラックを捉え、そのまま後続を寄せ付けず残り100m付近でシュヴァルグランがキタサンブラックを捉えた。レイデオロはゴール前でキタサンブラックを交わし、3着で入線した。

不良馬場での開催となった天皇賞(秋)に出走せず、万全の状態でジャパンカップに臨んだ2頭での決着となった。期待された天皇賞(秋)組が馬群に沈む中、かかってこいと言わんばかりに堂々と逃げての3着、キタサンブラックは負けて強し、立派な競馬だったのではないか。

(C) 2017 Ricky All Rights Reserved.

出走馬勝因、敗因

1着 シュヴァルグラン

綺麗にゲートから出て、若干出負けしたレイデオロの進路を締める好スタートとなった。内からギニョールの後ろにポジションを取り、3列目内を回って3角、4角とスムースにレースを進めた。

直線を向くと少し外へ追い出して進出し、あとは苦しい展開となったキタサンブラックを直線で捉えるだけとなった。残り100mでキタサンブラックを抜いて先頭に立ち、悲願の初GI制覇となった。

京都大賞典を叩き台に使い、天皇賞(秋)を回避して万全の状態でこのジャパンカップに臨んだこととボウマン騎手のスムースな騎乗が噛み合ったことが大きな勝因だった。

2着 レイデオロ

スタートが良かった両脇に馬に対し、若干出負けしてしまったレイデオロは、ポジションを下げることを余儀なくされる苦しいスタートとなった。中団の内めで3角まで乗り進めるも、4角から直線に向くところで外へ出し、キタサンブラックを目掛けて進出した。


ジリジリと先頭との距離を縮め、ゴール前でキタサンブラックを交わしての2着入線となった。優勝はならなかったものの、初めての古馬との戦いとなった本レースで堂々の2着は評価に値するものだった。

3着 キタサンブラック

前走とは異なり、綺麗にスタートを決めてスムースに先頭に立った。そのまま自分の競馬に持ち込むも、昨年ほどのスローペースに持ち込むことはできなかった。

前半のペースが昨年より早かった中で、ラスト3Fが最速ラップとなる早仕掛けとなったキタサンブラックは、3列目で脚を溜めていたシュヴァルグラン、中団外めから脚を伸ばしてきたレイデオロに交わされて3着に沈んだ。

天皇賞(秋)の疲労や鞍上武豊の怪我など不安要素がいくつかある中、1番人気を背負ってスタートを迎えた。天皇賞(秋)組で馬券に絡むことができたのがキタサンブラックだけであったことから、やはり前走の疲れは計り知れないほど大きく、その状態で3着に残った力はやはり怪物級だった。

7着 ソウルスターリング

毎日王冠、天皇賞(秋)と惨敗しても4番人気に推されたのは、これまでにソウルスターリングに魅せられたファンの想いだろうか。C. デムーロ騎手を鞍上に、勝ったオークスと同じ舞台でスタートを迎えた。

スタートを決めるも折り合いの不安からか中団にポジションを取った。道中少し掛かり気味で3-4角へ。直線を向いてシュヴァルグランの直後に進路を取って進出するも直線で手応えなく、前と離されて7着となった。

好位に付けたかったが折り合いに問題があり、前に壁を作るためにポジションを下げた。それでも力んでしまい、直線では脚が残っていなかった。

10着 サトノクラウン

M. デムーロ騎手の成績を考慮してか、道悪ではないものの3番人気に推された。外めの枠からスタートし、後方外めにポジションを取った。

3-4角で外からジリジリ押し上げて行き、外から直線伸びて行くと思われたが手応えがなく前と離される。M. デムーロ騎手も無理することはなく10着入線となった。実力を十二分に発揮できる条件が狭い印象が強まる結果となった。


ソウルスターリングの血統や次走、将来性は?オークスの覇者を分析

(C)Pelusa214

5月21日に東京競馬場で行われた優駿牝馬オークス(GI/芝2400m)で、1番人気のフランケル産駒ソウルスターリング(牝3)が、6番人気のモズカッチャンを押さえて勝利した。2番人気のアドマイヤミヤビは3着、3番人気のリスグラシューは5着だった。

ソウルスターリングの血統や将来性はどういったものなのだろうか? 徹底的に検証していこう。


プロフィール〜血統・誕生日・馬主・調教師・生産者〜

Frankel
スタセリタ
母の父Monsun
母の母Soignee
性別
馬齢3 歳
生年月日2014年2月13日
毛色青鹿毛
馬主(有)社台レースホース
調教師藤沢和雄(美浦)
生産牧場社台ファーム
産地千歳市
馬名意味魂を揺すぶる様な。そんな走りに期待して

血統評価は?

ソウルスターリングは父フランケル、母スタセリタ、母父モンズンという血統だ。

父のフランケルは競走馬時代、英国で14戦14勝という成績を残した。”史上最強馬”という呼び声も名高く、種牡馬としても活躍が期待されている。現3歳世代が初年度産駒。この世代の出来不出来で種牡馬としての将来が大きく変わってくるため注目されていたが、初年度からクラシックホースを出してしまうのだから恐れ入る。

しかもヨーロッパならまだしも、サンデーサイレンス時代にある日本のクラシックで勝ってしまうのだから、能力の高さがずば抜けているというほかない。

それもそのはずだ。母のスタセリタはGI6勝で、歴史的名牝として知られている。史上最強馬と歴史的名牝の子どもなのだから、その能力もずば抜けているわけだ。

もちろん、必ずしも名馬や名牝から素晴らしい産駒が出るわけではない。全く走らずにターフを後をする馬もいる。しかし、ソウルスターリングに関しては、完全に両親が持つ“勝者のDNA”を受け継いでいると言えるだろう。

あえてこの馬の不安要素を挙げるとするなら距離だったが、それも杞憂に終わった。

フランケル産駒の距離適性が未知数だったことによる声だったが、母のスタセリタはフランスオークスをはじめとした芝の中距離路線で活躍していた。母系の距離適性も含め、ソウルスターリングには問題がなかったということだろう。

次走は?

無事に春のクラシックを制したため、今後は休養に入ることになる。

秋はおそらく、2冠を目指して秋華賞路線を歩むことになるだろう。ローズステークスから始動し、秋華賞で再びGI制覇を目指す。そして結果次第ではエリザベス女王杯へ進むという王道ローテになるはずだ。

果たして彼女は今後、いくつのGIを取ることになるのだろうか。父はGI10勝、母は6勝。娘にかかる期待は、引き続き大きい。


(C)Ko-Mei

桜花賞で苦杯をなめた怪物牝馬が、復活を果たした。

5月21日に東京競馬場で行われた優駿牝馬オークス(GI/芝2400m)で、1番人気のフランケル産駒ソウルスターリング(牝3)が、6番人気のモズカッチャンを押さえて勝利した。2番人気のアドマイヤミヤビは3着、3番人気のリスグラシューは5着だった。

勝ち馬の勝因、敗れた馬たちの敗因は何だったのか? 振り返っていくことにしよう。


結果・着順

2017年 5月21日(日) 2回東京10日 天候 : 晴  馬場状態 : 良
【11R】 第78回優駿牝馬
3歳・オープン・G1(定量) (牝)(国際)(指定) 芝 2400m 18頭立

馬名S性齢
2ソウルスターリング牝31
1モズカッチャン牝36
16アドマイヤミヤビ牝32
7ディアドラ牝39
14リスグラシュー牝33
3フローレスマジック牝35
12ブラックオニキス牝317
18マナローラ牝316
10ブラックスビーチ牝38
104ミスパンテール牝311
1117カリビアンゴールド牝314
125モーヴサファイア牝313
1313レーヌミノル牝34
146ハローユニコーン牝312
1511レッドコルディス牝315
168ホウオウパフューム牝37
179ディーパワンサ牝318
1815ヤマカツグレース牝310

LAP 12.7-11.6-12.8-12.6-12.0-12.3-12.3-12.1-11.6-11.3-11.2-11.6
通過 37.1-49.7-61.7-74.0
上り 70.1-57.8-45.7-34.1
平均 1F:12.01 / 3F:36.02

レース分析

まずはレースラップを見てみよう。

12.7-11.6-12.8-12.6-12.0-12.3-12.3-12.1-11.6-11.3-11.2-11.6

大方の予想を覆してハナを切ったのはフローレスマジックだった。ソウルスターリングやモズカッチャンといった1、2枠の馬たちがそれに続く。アドマイヤミヤビとリスグラシューは後方からの競馬となった。

逃げ馬ではないフローレスマジックがハナを切ったのだから、ペースが遅くなるのは必然だった。1000mの通過は61.7秒。実に残り800mまでほとんどが12秒台のラップを刻む超スローペースとなった。

・直線までに、ある程度前のポジションにいること
・32秒台の末脚を使うこと

このどちらかができなければ、上位に来るのは難しいレースとなったわけだ。

(C)Ko-Mei

出走馬勝因、敗因、次走への展望

1着 ソウルスターリング

まさに盤石の競馬だった。スローペースを内枠から先行して押し切るという、これ以上ない理想的なレースだった。

・スローペースを先行=差し遅れる心配がない
・内枠から内々を回る=距離ロスほぼなし
・有力馬が後ろから競馬をしていた

もともと実力があって、これだけ要素が揃えば、勝ち切るのは納得だろう。

2着 モズカッチャン

フローラステークスの勝ち馬は低評価を覆して2着に入った。好走できた理由はソウルスターリングと同じだ。

あとは位置取りや実力など、少しの違いで差ができたということ。理想的な競馬だった。

3着 アドマイヤミヤビ

この展開になれば後ろからでは届かない。

・外枠だったこと
・やや出負けしてしまったこと


とにかくスタートが良くなかったため、いいポジションを取ることができなかった。上がり1位の末脚を使っているだけに、敗因はスタートだったといってもいいだろう。もちろん、ペースが落ち着いてしまったなど、外部的な要因もあったが。

4着 ディアドラ

内々を回って距離ロスを防ぎ、直線でもインをついて4着まで上ってきた。岩田康誠騎手らしいイン付きで、いい騎乗だったと振り返ることができる。

ただし、インにこだわったことでポジションが後ろになり、なかなかポジションを上げていくことができなかった点が痛かった。この視点から見れば騎手の判断が間違っていたと解釈することもできないこともないが、「9番人気の馬で上位を狙う」という観点から考えればこの選択は妥当だったように感じられる。

5着 リスグラシュー

先行馬ではないためポジションが後ろになることは仕方がないが、体内に時計を持っている武豊騎手であるならばもう少し前々のポジションを取りたかったところだっただろう。

直線の入り口でもややスムーズさを欠き、ポジションを落としてしまった。最後は伸びてきているが、上位を飲み込むまでには至らず。この展開では厳しかった。

6着 フローレスマジック

驚きの逃げを打った。このペースなら粘り込みたいところだったし、数字上は可能だっだように感じられる。

だが、オークスという2400mの長丁場で初めて逃げを打ったというシチュエーションは厳しいものだった。戸崎圭太騎手はとしては他の馬をいかせてソウルスターリングのような競馬をしたかったのだろうが、自分が逃げる展開になっては厳しかった。

同じ東京競馬場の2400mのGIという意味では、キングヘイローのダービーが思い出されるようなレースだった。

7着 ブラックオニキス

この馬が7着に粘れたという点が、このレースの本質を示している。実力が劣る馬でも、このペースである程度のポジションにいれば残れてしまうわけだ。

8着 マナローラ

9着 ブラックスビーチ

10着 ミスパンテール

11着 カリビアンゴールド

12着 モーヴサファイア

13着 レーヌミノル

やはりダイワメジャー産駒に2400mは長かった、というような結果だ。


位置取りは悪くなかったものの、コーナーで終始外を回す競馬になってしまった。そういう意味では外枠が響いたと判断していいだろう。

・中長距離が苦手なダイワメジャーの血
・距離ロスをしやすい外枠
・実際にコーナーで距離を大幅にロス

これらの要素が重なり、直線で弾けることはできなかった。コーナー4回の秋華賞であれば今回より適性がありそうだが、ダイワメジャー産駒という点を考慮すると、マイル路線を歩んでいったほうが無難だと考えられる。

14着 ハローユニコーン

15着 レッドコルディス

16着 ホウオウパフューム

17着 ディーパワンサ

18着 ヤマカツグレース


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