2018年3月18日、中山競馬場でスプリングS（GⅡ／芝1800m）が行われる。ステルヴィオ、ルーカス、エポカドーロ、ゴーフォザサミット、ハッピーグリン、カフジバンガードらが出走するが、どんなレースが展開されるのか？台頭する可能性を秘めた伏兵とは？
今週には最終追い切りが美浦、栗東の東西トレーニングセンターで行われた。これを受けて、体調や仕上がり具合を一週前の調教と最終追い切りから考察していく。
目次
最終追いきり診断
今回は上位人気が予想される馬を中心に見ていくことにしよう。
ステルヴィオ・牡3歳(美浦・木村厩舎)
評価A
3月7日1週前追い切り美浦南Wコース(良)
6F82秒2―67秒5―52秒5―39秒1―12秒8
強めに追うゼーヴィント(4歳上オープン)を馬なりで0.6秒差追走して0.1秒先着。1週前でラスト1Fが馬なりで12秒台をマークしており、軽快な動きで順調に仕上がってきている。
3月14日最終追い切り美浦南Wコース(良)
5F69秒8―53秒5―39秒4―12秒9
セシルクラウン(4歳上500万下)を2馬身差追走して直線で鞍上がゴーサインを出すと一気に加速して僚馬を並ぶ間もなく抜き去って2馬身半差をつけてゴール。1週前に併せて時計は出ているため、馬なり調整,反応も鋭く、文句なしの出来にある。この反応なら直線が短くても届きそうな雰囲気はあるのだが、本番ではどうか。
ルーカス・牡3歳(美浦・堀厩舎)
評価B+
3月8日1週前追い切り美浦南Wコース(稍)
5F66秒8―51秒8―37秒5―12秒8
強めに追われたアルバート(4歳上オープン)と馬なりで併せ馬、0.3秒先行して同入。
自己ベストを更新する時計をマーク。
今回は気性の悪さを見せることなく、しっかりと追えていた。
この馬の場合は折り合いが付くかどうかが最大の鍵。
3月14日最終追い切り美浦南Wコース(良)
4F52秒0―39秒1―13秒3
3頭併せ馬、真ん中に挟まって折り合いゴール前にゴーサインが出ると馬なりでナイルストーリー(4歳上500万下)を突き放し、トップダウン(3歳新馬)に首差先着した。今回の調整では気難しいところはほとんど見せなかったが、相変わらず真っ直ぐに走れず僚馬を気にして、集中して走ってはいない。当日のテンションに要注意。
レノヴァール・牡3歳(栗東・高野厩舎)
評価A-
2月28日1週前追い切り栗東坂路(良) 一杯
4F54秒3―39秒1―25秒0―12秒5
北村友一騎手が騎乗しての追い切りは、強めに追うフレグラントブレス(4歳上500万下)と一杯に追われた併せ馬。0.2秒差を追走しアタマ差遅れた。追い切りは遅れたものの、動き自体は悪くない。
3月14日最終追い切り栗東坂路(良)
4F51秒7―37秒7―24秒6―12秒5
1週前に続いて北村友騎手が騎乗しての併せ馬。キラービューティ(4歳上1000万下)と併せたまま坂を駆け上がり、残り100mでのゴーサインに反応して一伸びすると1馬身半先着した。落ち着きがあって反応もよく、操縦性が高そうな馬のため、能力さえ出しきれば崩れることはなさそう。
ゴーフォザサミット・牡3歳(美浦・藤沢厩舎)
評価B
3月7日1週前追い切り美浦南Wコース(良)
4F53秒7―39秒2―13秒1
田辺騎手が騎乗しての追い切りは馬なりで追われたファストアプローチ(3歳オープン)と馬なりでの併せ馬、0.6秒差を追走して同入。順調に使われているため、状態面に不安はなさそう。
3月14日最終追い切り美浦南Wコース(良)
5F68秒1―51秒7―38秒2―12秒6
田辺騎手を背にしてファストアプローチ(3歳オープン)を5馬身差追走、ゴール前仕掛けられるが少し遅れて反応してぎりぎり併入に持ち込んだ。順調に乗り込めていてそれなりには走っているが、馬体は引き締まっておらず緩い感じも受ける。完成はまだまだ先のようだ。
ライトカラカゼ・牡3歳(美浦・相沢厩舎)
評価B-
3月7日1週前追い切り美浦南Wコース(良)
5F67秒0―53秒0―39秒4―13秒6
一杯に追われるが時計は平凡。ただし、もともと調教は走らず時計もでないタイプなので前走時程度のデキはキープしている。
3月14日最終追い切り美浦南Wコース(良) 併せ 一杯
6F81秒1―65秒7―52秒0―39秒1―13秒3
エメラルスター(4歳上1000万下)を1馬身差追走して半馬身遅れ。稽古駆けする馬が相手だったが、最後は脚が止まっている。それほど速い時計ではないに遅れるのは、本調子にないのか出来落ちなのかわからない。落ち着きはありそうだがもう少し覇気が欲しい。
