2019年1月27日、京都競馬場でシルクロードステークス（GⅢ／芝1200m）が行われる。今回は過去のデータやレース傾向を振り返り、当レースの勝ち馬候補を予想していく。
レースを楽しむ上でも馬券を買う上でも、勝ち馬の予想は欠かせない要素だ。明らかな傾向や注目のデータから、主役候補を導き出していこう。
人気が想定されるアレスバローズ、アンヴァル、ダイメイプリンセス、ダノンスマッシュ、ナインテイルズ、ラブカンプーなどは過去の好走馬のデータと合致しているのだろうか？
なお、特に明記していない場合は過去10年のデータを対象とする。
目次
シルクロードステークスの勝ち馬傾向
過去10年のデータを見ると、1番人気が2勝、2番人気が4勝、3番人気が2勝と、上位人気が強い。ただハンデ戦らしく、2、3着に人気薄が入って紐荒れになるケースが多い。
ではここからは注目のデータをピックアップして紹介していこう。
予想参考データ① スプリント重賞実績に注目
重賞実績に目を向けると、勝ち馬10頭中7頭が芝1200mの重賞勝ち馬。残る3頭2頭には芝1200mの重賞で2着の実績があった。また、10頭中8頭は、近1年以内に芝1200mの重賞で連対していた。
予想参考データ② 前走はオープンクラスで3着以内が理想
前走のクラス別成績は以下の通り。
1600万下（0-0-2-14）
勝率 0.0％ │ 連対率0.0％ │ 複勝率12.5％
オープン特別（4-5-5-62）
勝率 5.3％ │ 連対率11.8％ │ 複勝率18.4％
ＧⅢ（2-1-2-29）
勝率 5.9％ │ 連対率8.8％ │ 複勝率14.7％
ＧⅡ（2-3-1-12）
勝率 11.1％ │ 連対率27.8％ │ 複勝率33.3％
ＧⅠ（2-1-0-11）
勝率 14.3％ │ 連対率21.4％ │ 複勝率21.4％
また、前走着順は以下の通り。
前走1着（3-4-1-31）
勝率 7.7％ │ 連対率17.9％ │ 複勝率20.5％
前走2着（2-0-0-6）
勝率 20.0％ │ 連対率20.0％ │ 複勝率40.0％
前走3着（2-0-2-11）
勝率 13.3％ │ 連対率13.3％ │ 複勝率26.7％
前走4着（1-0-2-8）
勝率 9.1％ │ 連対率9.1％ │ 複勝率27.3％
前走5着（0-2-0-10）
勝率 0.0％ │ 連対率16.7％ │ 複勝率16.7％
前走6～9着（1-1-1-26）
勝率 3.4％ │ 連対率6.9％ │ 複勝率10.3％
前走10着以下（1-3-2-37）
勝率 2.3％ │ 連対率9.3％ │ 複勝率14.0％
勝ち馬10頭中7頭の前走がオープンクラスで前走3着以内。残る3頭中2頭は前年秋に芝1200mの重賞を勝っており、もう1頭は前年の覇者だった。
予想参考データ③ 高齢馬は苦戦
年齢別成績は以下の通り。
4歳（1-2-0-28）
勝率 3.2％ │ 連対率9.7％ │ 複勝率9.7％
5歳（4-4-3-26）
勝率 10.8％ │ 連対率21.6％ │ 複勝率29.7％
6歳（4-2-4-29）
勝率 10.3％ │ 連対率15.4％ │ 複勝率25.6％
7歳（1-2-1-28）
勝率 3.1％ │ 連対率9.4％ │ 複勝率12.5％
8歳以上（0-0-2-19）
勝率 0.0％ │ 連対率0.0％ │ 複勝率12.5％
7歳以上は苦戦している。唯一、7歳で優勝した2017年ダンスディレクターは前年の覇者だった。
予想参考データ④ 牝馬も活躍
牡・騸馬（7-9-8-98）
勝率 5.8％ │ 連対率13.3％ │ 複勝率20.0％
牝馬（3-1-2-34）
勝率 7.5％ │ 連対率10.0％ │ 複勝率15.0％
予想参考データ⑤ 勝率は関西馬が優勢
美浦（1-4-4-32）
勝率 2.4％ │ 連対率12.2％ │ 複勝率22.0％
栗東（9-6-6-98）
勝率 7.6％ │ 連対率12.6％ │ 複勝率17.6％
予想参考データ⑥ 比較的ハンデの重い実績馬が強い
トップハンデは【2・2・0・8】と強調するほどではないものの、勝ち馬10頭中9頭がハンデ57kg以上の牡馬か、ハンデ55kg以上の牝馬で、比較的ハンデの重い馬が活躍している。
2019年の主役候補は？
中心となるのはダノンスマッシュ。3歳で京阪杯を勝ってこのレースに臨むのは、2012年の優勝馬である父ロードカナロアと全く同じだ。
4歳牝馬のラブカンプーは、スプリント重賞で4戦連続3着以内と安定しており、前走はスプリンターズＳで2着と力を示した。重賞初制覇のチャンスは十分。
ダイメイプリンセスは昨夏にアイビスサマーダッシュを制し、前走のスプリンターズＳで4着と健闘。ハンデ55kgも手頃で、有力になる。
同じく昨夏に芝1200mの重賞を勝ったアレスバローズ、セイウンコウセイは、前走の2桁着順が不満も実績は上位。巻き返しがあって不思議はない。
前走の淀短距離Ｓを勝ったナインテイルズは8歳と高齢だが、2走前にも重賞2着と好走しており、その好調ぶりには注目しておきたい。
