2019年9月7日、中山競馬場で紫苑ステークス(GⅢ/芝2000m)が行われる。今回は過去のデータやレース傾向を振り返り、当レースの勝ち馬候補を予想していく。
レースを楽しむ上でも馬券を買う上でも、勝ち馬の予想は欠かせない要素だ。明らかな傾向や注目のデータから、主役候補を導き出していこう。
人気が想定されるカレンブーケドール、グラディーヴァ、パッシングスルー、フェアリーポルカ、レッドベルディエスなどは過去の好走馬のデータと合致しているのだろうか?
なお、特に明記していない場合は過去10年(2009~15年はオープン特別)のデータを対象とする。
目次
紫苑ステークスの勝ち馬傾向
過去10年のデータを見ると、オープン特別だった2015年以前は波乱が多かったが、GⅢに昇格した2016年以降の優勝馬は1、1、2番人気と、上位人気が強い。
ではここからは注目のデータをピックアップして紹介していこう。
予想参考データ① 重賞昇格後は重賞好走馬が活躍
重賞に昇格した2016年以降に絞って、まず重賞実績に目を向けると、勝ち馬全3頭に重賞で3着以内の実績があった。
さらに距離実績を見ると、勝ち馬全3頭が芝2000m以上でVか重賞3着以内があった。
予想参考データ② 春の重賞出走馬か夏の上がり馬に注目
前走のクラス別成績は以下の通り。
500万下(3-4-5-59)
勝率 4.2% │ 連対率9.9% │ 複勝率16.9%
1000万下(3-3-1-20)
勝率 11.1% │ 連対率22.2% │ 複勝率25.9%
1600万下(0-0-0-1)
勝率 0.0% │ 連対率0.0% │ 複勝率0.0%
オープン特別(0-1-0-5)
勝率 0.0% │ 連対率16.7% │ 複勝率16.7%
GⅢ(0-1-0-8)
勝率 0.0% │ 連対率11.1% │ 複勝率11.1%
GⅡ(1-0-0-6)
勝率 14.3% │ 連対率14.3% │ 複勝率14.3%
GⅠ(2-1-4-25)
勝率 6.3% │ 連対率9.4% │ 複勝率21.9%
勝ち馬は、春の重賞から直行した馬か、夏に古馬と対戦していた馬のいずれか。近3年の勝ち馬は、いずれもオークスかフローラSに出走していた。
予想参考データ③ 東西ほぼ互角
美浦(8-7-8-107)
勝率 6.2% │ 連対率11.5% │ 複勝率17.7%
栗東(2-3-2-25)
勝率 6.3% │ 連対率15.6% │ 複勝率21.9%
2019年の主役候補は?
堂々の中心となるのはカレンブーケドール。オークス2着の実績は抜けており、重賞初制覇の絶好機と言える。
オークスで10着だったフィリアプーラは1月にフェアリーSを勝っており、メンバー唯一の重賞勝ち馬。コース実績がある点も強みになる。
オークス16着のフェアリーポルカはフローラS5着、若駒S3着と、オープンクラスでも上位を争っていた。ここでも有力になる。
夏の上がり馬の中では、重賞で4着が2回あるパッシングスルー、2走前のクイーンCで5着と健闘したレッドベルディエスを上位に見る。
トーセンガーネットは南関東牝馬2冠を制し、交流GⅡ関東オークスでも3着と力を示した。芝適性は未知数で転入初戦となるが、一発の魅力を秘める。