札幌2歳S2019の競馬予想分析!3つのデータから導く危険な人気馬

2019年8月31日、札幌競馬場で札幌2歳ステークス(GⅢ/芝1800m)が行われる。今回は過去のデータやレース傾向を振り返り、当レースの危険な人気馬を予想していく。

馬券を買う上で特に重要なのは「どの馬を買うか」ではなく「どの馬が消しか」を見極めることだ。

人気馬を「買わない」と判断できれば、余った資金を軸馬の買い足しや穴馬の追加購入に回すことができる。そして人気馬が馬券圏外になれば配当が跳ね上がる。

「人気だから押さえようかな」と毎回人気馬を買ってしまうと回収率は落ちていく。だからこそ「買わない人気馬」を見つけることがカギになってくるのだ。

果たして、人気が想定されるゴルゴンダ、サトノゴールド、ダーリントンホール、レザネフォール、ブラックホールらの中で危険なのはどの馬なのか。しっかり考察していこう。

函館で開催された2013年を除く過去10回のデータを参考にする。


目次

札幌2歳ステークスの人気馬成績

過去10年のデータを見ると、1番人気が勝ったのは3回、2着3着ともに2回ずつで、やや信頼度が高いようなデータが残されている。

3番人気が3勝など、比較的上位で決着しやすいが、下位人気でも来ることはあるため、上位人気の取捨選択が問われる。

ではここからは注目のデータをピックアップして紹介していこう。

予想参考データ① 新馬組の取捨選択

前走・新馬(5- 4- 6-61)
勝率 6.6% │ 複勝率 19.7%

ここ5年を見ても必ず1頭は3着以内に入る新馬組。やはり2走目で走る馬は新馬戦をきっちり差をつけて勝っていることがほとんど。

人気もコースも問わないが、前走1800メートルの新馬戦を使っている組が圧倒的だ。距離延長で勝つならよほど強い競馬をしないと厳しい。

未勝利まで広げると、より差をつけて勝たないといけない。1秒近い勝ちでようやくイーブンな関係になる感覚でいいだろう。

予想参考データ② 上がりの脚は必須も位置取りは前目

上がり3ハロンのタイムが1位だった馬は、複勝率が90%。2位3位と続くと数字は落ちてくるので、上がりの末脚が問われることは間違いない。

ただ最後方からでは届かないのが札幌競馬場。4コーナーで10番手で2着だったのはゴールドシップ。それ以外はいない。3コーナーから4コーナーでまくっていくぐらいのことが必要だ。

新馬戦ではすんなり外に出せた馬もここではそうもいかない。そのあたりを含めた予想が求められそうだ。

予想参考データ③ 地方組の取捨選択

道営競馬からの参戦は毎年目立ち、これまでに9頭が参戦したが、2016年は川崎から参戦したトラストが1着、2017年はダブルシャープ、2018年はナイママと3年連続で地方馬が馬券圏内に入っている。

いずれの馬もオープン特別を使っていたが、2着までに入った馬がそのままここでも活躍していた。そのあたりは警戒するべきだろう。

今年はヨハネスボーイが門別から参戦したが、前走クローバー賞でコンマ1秒差の2着。いわば権利がある。人気になったとしても危険な人気馬と切り捨てられない。

2019年の危険な人気馬は?

レザネフォールは人気になる見込みだが、タイム差なしの勝利がやや引っかかる。他の新馬組も勝ち上がっておらず、タイムも平凡ではちょっと厳しいか。札幌2歳ステークスの好走条件に合致せず、危険な人気馬の一頭になりそうだ。

また、サトノゴールドは1つ目の消しデータに合致している。こちらも他の新馬組の勝ち上がりはなく、タイムが平凡。ちなみにこの時2着だったブントファイヤーが、未勝利で1秒8差もつけられて2着で負けたが、その時の1着がゴルゴンダだ。それでも人気になっており、強調しがたい。

反対にゴルゴンダは危険なデータに一つも当てはまらない。6月の新馬戦は534キロ、未勝利戦は518キロ、明らかに新馬は余裕残しでそれでも3着。未勝利戦は先ほど説明した通り。さすがに1秒8差となると新馬組より上に見たい。人気馬の中で最も不安要素が少ないのが、ゴルゴンダと言えそうだ。

おすすめの記事