今週は福島競馬場でラジオNIKKEI賞(GIII/芝1800m)が行われる。
出走各馬はどんな状態でレースに出走してくるのか? 今回は最終追い切りを分析していくことにしよう。
分析は「ひたすら調教診断するだけのブログ」でお馴染みのJPHB氏が担当する。
目次
最終追い切り評価一覧
先週に引き続き、今週も水曜は雨模様で馬場は悪いです。そんな中、ゼダブリランテスがすばらしい動きを見せてくれました。穴馬ピックアップの方で詳報します。
馬名 | 評価 |
ウインガナドル | B+ |
エスティーム | ― |
グランドボヌール | ― |
クリアザトラック | B |
サトノクロニクル | B |
セダブリランテス | A |
ニシノアップルパイ | B+ |
ハムレット | ― |
バルベーラ | ― |
ビービーガウディ | B- |
マイネルスフェーン | B- |
マイブルーヘブン | ― |
ライジングリーズン | B |
ロードリベラル | B+ |
※詳細はhttp://jp-horse-breaking.blogspot.jp/にて公開中
※木曜追いの馬は最終版で更新
人気馬の追い切り
57キロを背負っても、サトノクロニクルが1番人気になりそうです。京都新聞杯の2着馬。日本ダービーには出られませんでしたが、白百合Sを勝っての参戦です。この馬は、450キロ台にしては体を大きく見せてやわらかに動きます。今回の追い切りでもそれを感じることはできましたが、日本ダービー登録時の追い切りより動きは落ちる印象です。栗東からの長距離輸送もありますし、少し疑ってみてもいいかもしれません。
2番人気以降はクリアザトラック、マイネルスフェーン、ライジングリーズンあたりでしょうか。それぞれ、重賞で結果を残した実績馬です。今回の追い切りでは、マイネルスフェーンがB-評価。クリアザトラックとライジングリーズンはB評価としています。
これらの3頭はプラス評価をするほどの動きではなかったのですが、どれか1頭選ぶのならライジングリーズンです。ただ、牝馬の55キロは実質的にサトノクロニクルと同ハンデ。デビュー以来、マイルしか使ったことがなく、差しの脚質も小回り福島に向くのかどうか疑問ではあります。
穴馬ピックアップ
水曜追いのプラス評価は4頭。すべて人気薄です。A評価がセダブリランテス、B+評価はウインガナドル、ニシノアップルパイ、ロードリベラルです。中でも動きのすばらしかったセダブリランテスの内容を詳報します。
セダブリランテス 54.0 【A】
美浦W併せの内。馬場の外目を通り、直線は2馬身差追走。鋭く伸びて一瞬で相手を交わし、ゴール地点で1馬身先着。その後突き抜けた。四肢の可動域は広く、首の角度も良い。文句のつけようのない動きだ。
カーブから首を上下動させてリズム良く動き、直線は2馬身差追走。鞍上がほんの少し手を動かす程度で促すと徐々に加速し、1馬身先着。その後大きく手を動かしながら追うと、一完歩の距離が明らかに伸び、ぐんと加速しました。滞空時間は長く、背中も安定しています。2戦2勝馬で底を見せておらず、もしかすると人気してしまうかもしれませんが、水曜追いの中では抜けた動きでした。
B+評価3頭の中からは、ロードリベラルに注目です。前走クリアザトラックに0.9差をつけられていますが、こちらは7カ月の休み明け。420キロ程度の小さな馬にしては、体幹がしっかりしており、前後のバランスの良い動きをします。きんもくせい特別を1:50.2で勝っており、成長分を考えるとタイムは詰められそうです。穴に考えてみると面白いかもしれません。
文=JPHB(ひたすら調教診断するだけのブログ)