桜の舞台にむけて――。
2018年2月12日、東京競馬場でクイーンC(GⅢ/芝1600m)が行われる。近年ではここから直接桜花賞に向かうケースが増えており、トライアルではないものの桜花賞を占ううえでも重要なレースとなっている。
今年は登録が23頭おり、重賞馬不在と混戦模様となっている。その中でも注目なのが2013年の桜花賞場アユサンの全妹であり昨年の阪神JFで3着と好走したマウレアだ。果たしてマウレアはここを勝ち桜花賞姉妹制覇という偉業を成し遂げることが出来るのか?
今回はマウレアがクイーンCで信用できる根拠を紹介していく。
目次
根拠① 前走距離
クイーンCの出走馬の前走距離を見ると1200~2000mと様々な距離がある。過去最も勝ち馬の多い前走距離が同距離の1600mである。
過去10年の前走距離別の成績を見ていこう。
前走距離 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
1200m | 0- 1- 0- 12/13 | 0.0% | 7.7% | 7.7% |
1400m | 0- 0- 1- 20/21 | 0.0% | 0.0% | 4.8% |
1600m | 8- 9- 9- 83/109 | 7.3% | 15.6% | 23.9% |
1800m | 0- 0- 1- 7/8 | 0.0% | 0.0% | 12.5% |
2000m | 2- 0- 0- 5/7 | 28.6% | 28.6% | 28.6% |
集計期間:2008年~2017年
舞台が東京ということもあってか距離延長組はほとんど結果が出ておらず大苦戦。一方で2000mからの一気の距離短縮組が出走頭数が少ないながら好成績をあげていることからある程度のスタミナが要求されるということだろう。
根拠② 早生まれ
生まれた時期が早いかどうかなどレースには関係ないように思えるがクイーンCでは早生まれの成績がずば抜けて良い。
過去10年の誕生月別の成績を見ていこう。
誕生月 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
1月 | 3- 1- 1- 6/11 | 27.3% | 36.4% | 45.5% |
2月 | 2- 3- 3- 21/29 | 6.9% | 17.2% | 27.6% |
3月 | 4- 1- 3- 40/48 | 8.3% | 10.4% | 16.7% |
4月 | 0- 3- 2- 37/42 | 0.0% | 7.1% | 11.9% |
5月以降 | 1- 2- 2- 23/28 | 3.6% | 10.7% | 17.9% |
集計期間:2008年~2017年
勝ち馬のほとんどが3月末までに生まれた馬という結果になっている。ある程度早い時期にデビューし活躍することが出来る馬のほうが有利ということだろう。マウレアは2月生まれであり余裕を持ったローテーションで挑んできていることからも期待は大きい。
根拠③ 前走
阪神JFやフェアリーSなど前走重賞に出走していた馬の活躍が目立つ。
過去10年の前走別の成績を見ていこう。
前走 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
重賞 | 6- 5- 7- 34/52 | 11.5% | 21.1% | 34.6% |
OP特別 | 1- 1- 1- 18/21 | 4.7% | 9.5% | 14.2% |
500万下 | 3- 2- 1- 39/45 | 6.6% | 11.1% | 13.3% |
新馬戦 | 0- 1- 2- 7/10 | 0.0% | 10.0% | 30.0% |
未勝利戦 | 0- 1- 0- 24/25 | 0.0% | 4.0% | 4.0% |
集計期間:2008年~2017年
ここをステップに桜花賞に向かう馬も多いなど新馬、未勝利組は苦戦している。マウレアは阪神JFからの参戦でありここは勝って賞金加算しておきたいところだ。
まとめ
いかがだっただろうか? 現在マウレアの賞金は900万円でありクラシック出走を確実にするためにも陣営にとってここは勝負レースだ。実力も確かであり、データの裏づけもあるので期待は大きい。
姉妹クラシック制覇の偉業を達成するためにもここは負けられない。マウレアの女王への道はここからだ。