2019年9月1日、新潟競馬場で新潟記念（GⅢ／芝2000m）が行われる。今回は過去のデータやレース傾向を振り返り、当レースの勝ち馬候補を予想していく。
レースを楽しむ上でも馬券を買う上でも、勝ち馬の予想は欠かせない要素だ。明らかな傾向や注目のデータから、主役候補を導き出していこう。
人気が想定されるカデナ、サトノキングダム、フランツ、ユーキャンスマイル、レイエンダなどは過去の好走馬のデータと合致しているのだろうか？
なお、特に明記していない場合は過去10年のデータを対象とする。
目次
新潟記念の勝ち馬傾向
過去10年のデータを見ると、1番人気が2勝、2番人気が1勝。勝ち馬10頭中6頭が5～7番人気と、中穴の活躍が目立つ。
ではここからは注目のデータをピックアップして紹介していこう。
予想参考データ① 芝2000mの重賞勝ち実績が理想
まず重賞実績に目を向けると、勝ち馬10頭中7頭が芝の重賞勝ち馬で、うち5頭が芝2000mの重賞を勝っていた。重賞未勝利だった3頭には、芝2000mの重賞で3着以内の実績があった。
また、勝ち馬10頭中8頭が左回りの芝レースで勝っていた。残る2頭は新潟の芝レースで2着があった。
予想参考データ② サマー2000シリーズから参戦する馬が中心
前走のクラス別成績は以下の通り。
1600万下（1-2-0-18）
勝率 4.8％ │ 連対率14.3％ │ 複勝率14.3％
オープン特別（0-0-2-10）
勝率 0.0％ │ 連対率0.0％ │ 複勝率16.7％
ＧⅢ（8-7-8-91）
勝率 7.0％ │ 連対率13.2％ │ 複勝率20.2％
ＧⅡ（0-0-0-3）
勝率 0.0％ │ 連対率0.0％ │ 複勝率0.0％
ＧⅠ（1-1-0-7）
勝率 11.1％ │ 連対率22.2％ │ 複勝率22.2％
また、前走距離は以下の通り。
前走1400m（0-0-0-1）
勝率 0.0％ │ 連対率0.0％ │ 複勝率0.0％
前走1600m（0-0-1-13）
勝率 0.0％ │ 連対率0.0％ │ 複勝率7.1％
前走1800m（1-1-2-17）
勝率 4.8％ │ 連対率9.5％ │ 複勝率19.0％
前走2000m（8-8-7-89）
勝率 7.1％ │ 連対率14.3％ │ 複勝率20.5％
前走2200m（0-1-0-5）
勝率 0.0％ │ 連対率16.7％ │ 複勝率16.7％
前走2400m（1-0-0-3）
勝率 25.0％ │ 連対率25.0％ │ 複勝率25.0％
前走2500m以上（0-0-0-3）
勝率 0.0％ │ 連対率0.0％ │ 複勝率0.0％
勝ち馬10頭中8頭の前走が同年7月以降の芝重賞。中でも小倉記念組が6勝と活躍している。
予想参考データ③ 5～7歳が主力
年齢別成績は以下の通り。
3歳（1-0-0-5）
勝率 16.7％ │ 連対率16.7％ │ 複勝率16.7％
4歳（1-2-2-17）
勝率 4.5％ │ 連対率13.6％ │ 複勝率22.7％
5歳（4-4-4-40）
勝率 7.7％ │ 連対率15.4％ │ 複勝率23.1％
6歳（1-2-2-39）
勝率 2.3％ │ 連対率6.8％ │ 複勝率11.4％
7歳（3-2-2-21）
勝率 10.7％ │ 連対率17.9％ │ 複勝率25.0％
8歳以上（0-0-0-10）
勝率 0.0％ │ 連対率0.0％ │ 複勝率0.0％
予想参考データ④ 牝馬も妙味あり
牡・騸馬（9-10-10-111）
勝率 6.4％ │ 連対率13.6％ │ 複勝率20.7％
牝馬（1-0-0-21）
勝率 4.5％ │ 連対率4.5％ │ 複勝率4.5％
牝馬で優勝した1頭は10番人気だった。
予想参考データ⑤ 関西馬が優勢
美浦（4-5-4-63）
勝率 5.3％ │ 連対率11.8％ │ 複勝率17.1％
栗東（6-5-6-69）
勝率 7.0％ │ 連対率12.8％ │ 複勝率19.8％
予想参考データ⑥ ハンデ55～56.5kgが活躍
勝ち馬10頭中7頭がハンデ55～56.5kg以上。
トップハンデは【１・１・０・11】と劣勢。唯一優勝したのは2011年に連覇を飾ったナリタクリスタルだが、その同馬も58kgを背負った翌2012年は10着に敗れた。
2019年の主役候補は？
中心となるのは、5歳のカデナ。芝2000mの重賞を2勝しており、前走の小倉記念で2着と復調を示している。
6歳のブラックスピネルは、芝2000mでオープン特別を勝ち、2走前の鳴尾記念で2着。前走の七夕賞は14着と大敗したが、マイペースで運べれば巻き返しの可能性はある。
昨年のダービーで3着だったコズミックフォースは、芝2000mでオープン特別を勝ち、重賞2着が1回ある。長期休養明けの前走を叩かれて上積みが見込める。
前走のエプソムＣで重賞初制覇を飾ったレイエンダにもチャンスがある。
昇級組では、全4勝を左回りでマークし、芝2000mで連勝中のカヴァル、東京芝1800mで勝ち上がった関西馬のフランツが狙える。
