ニュージーランドT2019の競馬予想分析!3つのデータから導く危険な人気馬

2019年4月6日、中山競馬場でニュージーランドトロフィー(GⅡ/芝1600m)が行われる。今回は過去のデータやレース傾向を振り返り、当レースの危険な人気馬を予想していく。

馬券を買う上で特に重要なのは「どの馬を買うか」ではなく「どの馬が消しか」を見極めることだ。

人気馬を「買わない」と判断できれば、余った資金を軸馬の買い足しや穴馬の追加購入に回すことができる。そして人気馬が馬券圏外になれば配当が跳ね上がる。

「人気だから押さえようかな」と毎回人気馬を買ってしまうと回収率は落ちていく。だからこそ「買わない人気馬」を見つけることがカギになってくるのだ。

果たして、人気が想定されるアガラス、ミッキーブラック、メイショウショウブ、ヴィッテルスバッハ、コスモカレンドゥラらの中で危険なのはどの馬なのか。しっかり考察していこう。

2011年の阪神開催を除く、過去10回分のデータを対象とする。


目次

ニュージーランドトロフィーの人気馬成績

過去10回のデータを見ると、1番人気は1着4回、2着2回、3着はなしで、複勝率は平均的だが、勝率が結構いい。

2番人気のアベレージが高く、ここまではそれなりに信頼できるが、3番人気以下はほぼ同じような成績。いかにも荒れやすいレースというのを感じさせる。

ではここからは注目のデータをピックアップして紹介していこう。

予想参考データ① 逃げに厳しいが、前目が基本

中山競馬場でのレースすべてに言えることかもしれないが、とにかく前が残りやすく、後ろから来る馬はよほどの脚を見せないと厳しい。

脚質・先行 ( 6- 2- 5-25)
勝率 15.8% │ 複勝率 34.2%

この数字だけを見ても、前残りになりやすいというのはよく分かる。ちなみに逃げになると、2着が1回あるのみで他は馬券に絡んでない。

唯一逃げで2着だった2017年のメイソンジュニアはファルコンステークスで3着だったように、実力を兼ねていた馬である。

足りない馬が逃げてそのまま粘り切るというような荒れ方は期待できない。ただ、その後ろで粘る程度であれば足りない馬にもチャンスがある。

出る杭は打たれるではないが、逃げるとマークされやすいが、番手だと案外軽視される。末脚がよほどでない限りは、前目で狙っていきたい。

予想参考データ② クラシック断念組の取捨選択

今年は牡馬も牝馬もクラシックの出走ラインはそれなりに高く、新馬500万を連勝しただけでは抽選にすらならないという世知辛さ。

すると、クラシックは諦めてマイル路線に切り替えようとする馬が出てくる。いわゆるクラシック断念組というものだ。

前走スプリングステークスや弥生賞などトライアルレースを使った馬や1800メートル以上の重賞を使った馬に絞って見ていきたい。

すると、前走スプリングステークスと弥生賞だった馬4頭すべてが4着であることが分かる。惜しくも優先出走権を得られなかった馬がここでリベンジを果たした。

裏を返せば、あと一歩で皐月賞の切符をつかめるぐらいの実力でないと、距離短縮でいきなり勝負はできないということになる。

他の組で見ると、前走完敗を喫し、いったん放牧して改めてマイル路線を目指す傾向が強い。それなりの時間が必要ということか。

予想参考データ③ 急坂巧者の下剋上

前走500万下 ( 2- 5- 1-41)
勝率 4.1% │ 複勝率 16.3%

頭数の関係でアベレージが低く見えるが、前走オープン特別やGⅡ組よりも成績はいい。ここで大事なのは3着以内に来た馬の傾向だ。

8頭中4頭が前走中山、2頭が阪神と急坂コースで結果を出した馬が来ている。ちなみに距離はバラバラで、中には前走中山ダート1200メートルだった馬もいる。

トリッキーな中山のコースにすぐに対応するのであれば、これまでに中山もしくは阪神で結果を出した馬がその可能性を秘めている。東京など広いコースで活躍した馬よりかは信用できる。

2019年の危険な人気馬は?

ミッキーブラックは人気に支持される見込みだが、若葉ステークスで惨敗を喫するなど、トライアルでも精彩を欠いた。芙蓉ステークス勝ちはあるが、1600と2000では求められるものが違う。ニュージーランドトロフィーの好走条件に合致せず、危険な人気馬の一頭になりそうだ。

また、メイショウショウブは2つ目の消しデータに合致している。チューリップ賞で1秒以上の大敗、牝馬相手にマイルの舞台で大敗となるとさすがにここではどうか。割引でいいだろう。

反対にアガラスは危険なデータに一つも当てはまらない。きさらぎ賞は人気を背負って惨敗だったが、元々血統的にマイラー。クラシックから早々に切り替えてきたと考えれば、ここは人気だったとしても素直に信用していいか。人気馬の中で最も不安要素が少ないのが、アガラスと言えそうだ。

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