2018年1月6日、中山競馬場で中山金杯(GⅢ/芝2000m)が行われる。セダブリランテス、ウインブライト、ダイワキャグニー、カデナ、ブラックバゴ、デニムアンドルビーらが出走するが、どんなレースが展開されるのか?台頭する可能性を秘めた伏兵とは?
開催に際し、競馬TIMES編集部では予想の参考になりそうなデータをいくつかピックアップした。では、人気、血統、枠順、ローテーションなどから導き出したデータに合致するのはどの馬なのか?
5つの消しフィルターを通したとき、残る馬を探っていくことにしよう。
消しデータまとめ
今回、ピックアップしたデータは以下だ。
ポイント1 極端な人気薄は消し!
ポイント2 斤量53キロ以下は消し!
ポイント3 キャリア31戦以上は消し!
ポイント4 7番より外は消し!
ポイント5 前走重賞以外は消し!
※詳細は過去の記事を参照
一つずつ、見ていくことにしよう。
ポイント1 極端な人気薄は消し!
中山金杯は「波乱」のイメージがあるし、実際に固く収まることは少ない。
ただし、超大波乱が起こるかというと、そういう年は少ない。実際、過去10年で勝ち馬はすべて5番人気以内から出ている。二桁人気で好走したのも3頭のみ。原則として、10番人気以内の馬から選んでいくのがベターだろう。
| 人気 | 馬名 | 予想オッズ |
| 1 | セダブリランテス | 2.4 |
| 2 | ウインブライト | 3.2 |
| 3 | ダイワキャグニー | 4 |
| 4 | カデナ | 7.4 |
| 5 | ブラックバゴ | 9.9 |
| 6 | デニムアンドルビー | 16.3 |
| 7 | アウトライアーズ | 21.3 |
| 8 | レアリスタ | 32.7 |
| 9 | マイネルミラノ | 34.3 |
| 10 | ストレンジクォーク | 49.6 |
| 11 | トーセンマタコイヤ | 56.5 |
| 12 | フェルメッツァ | 73.1 |
| 13 | タイセイサミット | 85.9 |
| 14 | ショウナンマルシェ | 143 |
| 15 | ジョルジュサンク | 146.1 |
| 16 | ケントオー | 264.9 |
| 17 | パリカラノテガミ | 431.8 |
11番人気以下が予想されるのは……
トーセンマタコイヤ
フェルメッツァ
タイセイサミット
ショウナンマルシェ
ジョルジュサンク
ケントオー
パリカラノテガミ
まずはこの馬たちが消える。
ポイント2 斤量53キロ以下は消し!
中山金杯はハンデ戦であるものの、低斤量馬が穴を開けることは少ない。53キロ以下の馬が好走したケースはなく、57.5キロ以上の馬の好走率が極めて高い。斤量の重い馬、実績馬のほうがいい成績を残していると言うことができるだろう。
53キロ以下の馬は消していくことにする。
| 馬名 | 斤量 |
| アウトライアーズ | 54 |
| ウインブライト | 56 |
| カデナ | 56 |
| ケントオー | 56 |
| ショウナンマルシェ | 53 |
| ジョルジュサンク | 54 |
| ストレンジクォーク | 54 |
| セダブリランテス | 55 |
| タイセイサミット | 56 |
| ダイワキャグニー | 56 |
| デニムアンドルビー | 54 |
| トーセンマタコイヤ | 54 |
| パリカラノテガミ | 52 |
| フェルメッツァ | 55 |
| ブラックバゴ | 56 |
| マイネルミラノ | 57 |
| レアリスタ | 55 |
斤量53キロ以下なのは……
ショウナンマルシェ
パリカラノテガミ
ここではこの馬たちが消える。
ポイント3 キャリア31戦以上は消し!
キャリアを重ねすぎた馬にとって、中山金杯は厳しいレースだ。過去10年で一度も買った馬は出ていないし、好走率も低い。30戦をボーダーラインと考え、31戦以上、キャリアのある馬は消していく。
| 馬名 | キャリア数 |
| アウトライアーズ | 8 |
| ウインブライト | 10 |
| カデナ | 9 |
| ケントオー | 30 |
| ショウナンマルシェ | 33 |
| ジョルジュサンク | 21 |
| ストレンジクォーク | 20 |
| セダブリランテス | 4 |
| タイセイサミット | 16 |
| ダイワキャグニー | 7 |
| デニムアンドルビー | 27 |
| トーセンマタコイヤ | 15 |
| パリカラノテガミ | 28 |
| フェルメッツァ | 34 |
| ブラックバゴ | 18 |
| マイネルミラノ | 44 |
| レアリスタ | 10 |
キャリア31戦以上なのは……
ショウナンマルシェ
フェルメッツァ
マイネルミラノ
ここではこの馬たちが消える。
ポイント4 7番より外は消し!
全体的な枠順傾向を見ていくと、極端な外枠以外は好走率に差がないように見える。もっとも、こと「勝ち馬」に絞って考えると、明確な傾向が出ている。
勝ち馬は内の6番以内に固まっている。7番より外も全くダメなわけではないが、これだけ内枠に集まっていると、重視せざるを得ない。軸馬を選ぶという意味でも、6番以内の馬をチョイスしていくのがベターだ。
| 枠 | 馬番 | 馬名 |
| 1 | 1 | ウインブライト |
| 1 | 2 | レアリスタ |
| 2 | 3 |
トーセンマタコイヤ
|
| 2 | 4 |
アウトライアーズ
|
| 3 | 5 |
デニムアンドルビー
|
| 3 | 6 |
セダブリランテス
|
| 4 | 7 | ブラックバゴ |
| 4 | 8 |
パリカラノテガミ
|
| 5 | 9 |
ダイワキャグニー
|
| 5 | 10 |
タイセイサミット
|
| 6 | 11 |
ストレンジクォーク
|
| 6 | 12 | フェルメッツァ |
| 7 | 13 |
ジョルジュサンク
|
| 7 | 14 | マイネルミラノ |
| 8 | 15 |
ショウナンマルシェ
|
| 8 | 16 | ケントオー |
| 8 | 17 | カデナ |
7番枠より外なのは……
ブラックバゴ
パリカラノテガミ
ダイワキャグニー
タイセイサミット
ストレンジクォーク
フェルメッツァ
ジョルジュサンク
マイネルミラノ
ショウナンマルシェ
ケントオー
カデナ
ここではこの馬たちが消える。
ポイント5 前走重賞以外は消し!
前走のクラス別の成績を見ていくと、明確な傾向が出ていることが分かる。OP以下と、重賞とでは、大きな差があるのだ。
前走から重賞戦線で戦っている馬は、しっかりとした成績を残している。一方、OP以下は低調となっている。重賞を戦ってきた馬たちを重視していくべきだろう。
| 馬名 | 前走 |
| アウトライアーズ | キャピタ |
| ウインブライト | 福島記念HG3 |
| カデナ | 天皇賞秋G1 |
| ケントオー | 中日新聞HG3 |
| ショウナンマルシェ | ウェルカ1600 |
| ジョルジュサンク | チャレンG3 |
| ストレンジクォーク | 修学院H1600 |
| セダブリランテス | アルゼンHG2 |
| タイセイサミット | 中日新聞HG3 |
| ダイワキャグニー | キャピタ |
| デニムアンドルビー | チャレンG3 |
| トーセンマタコイヤ | ウェルカ1600 |
| パリカラノテガミ | ブラジルH |
| フェルメッツァ | 中日新聞HG3 |
| ブラックバゴ | アンドロH |
| マイネルミラノ | チャレンG3 |
| レアリスタ | キャピタ |
前走OP以下だったのは……
アウトライアーズ
ショウナンマルシェ
ストレンジクォーク
ダイワキャグニー
パリカラノテガミ
ブラックバゴ
レアリスタ
ここではこの馬たちが消える。
残った激走馬候補とは?
さて、ではいくつかの消しフィルターをくぐり抜け、ここまで残った馬はいるのだろうか? それは……
ウインブライト
セダブリランテス
デニムアンドルビー
今回の激走馬候補は3頭。
馬券の軸にするもよし、相手に加えるもよし。どんな扱いにするにせよ、気にかけてみるのがいいのではないだろうか。

