(C)MAZIMICKEY

2018年11月18日、京都競馬場でマイルCS(GⅠ/芝1600m)が行われる。アエロリット、モズアスコット、アルアイン、ペルシアンナイト、エアスピネルらが出走する。

昨年のNHKマイルCを制し、今年も牡馬相手に安田記念で2着と好走している牝馬アエロリット。牡馬相手でも時計勝負でも引けを取らないトップクラスの馬であることは確かだが、編集部では今年のマイルCSに限っては期待よりも不安要素の方が多いという見方だ。

ここでは、今回のアエロリットが抱える3つの不安要素について検討していくことにしたい。


不安要素① 牝馬に厳しいマイルCS

まず、このマイルCSは牝馬にとって鬼門のレースとなっている。勝ったのは2008年のブルーメンブラットが最後で、馬券圏内にしても2009年と2011年の仏国からの遠征馬サプレザ、2012年ドナウブルーの3着しかない。

そもそもの出走馬が少ないというのを差し引いても、過去10年で24頭が出走してこの成績は少し物足りないところ。

不安要素② 関西遠征が苦手?

アエロリット自身は先行脚質で自分の時計は走るトーラルラップで勝負するようなタイプであり、それほど大崩れしないものの、関西圏の遠征で結果が出ていないのが気になるところ。アエロリットの競馬場別着度数を見てみる。

<関東>
新馬 1
サフラン賞 2
フェアリーS 2
クイーンC 2
NHKマイルC 1
中山記念 2
ヴィクトリアM 4
安田記念 2
毎日王冠 1

<関西>
桜花賞 5
秋華賞 7

<ローカル(滞在)>
クイーンS 1

となっている。もちろん相手関係や距離を無視してのものではあるが、関西遠征時は桜花賞でマイナス6キロ、秋華賞はマイナス10キロという馬体重の減少があり、もしかすると遠征(輸送)が苦手な可能性は否めない。

不安要素③ ムーア騎手の来日初週はイマイチ?

今回、前走のモレイラ騎手に代わってR.ムーア騎手がテン乗りで手綱を取る。世界的名手であることに変わりはないものの、このムーア騎手、秋の短期免許の初週における成績が今一つなのが気になるところ。

世界的名手として名が知れ渡り騎乗馬がいきなり集まるようになった過去3年、秋シーズン短期免許初週の成績を見てみる。サンプルとして、3番人気以内の馬に騎乗しての成績を考える。別途、重賞の成績も添えた。

<2017年>

3番人気以内騎乗数:8回
その着順:4,3,6,8,2,3,2,9

武蔵野S 5番人気13着
エリザベス女王杯 2番人気9着

<2016年>

3番人気以内騎乗数:11回
その着順:5,7,1,1,5,9,6,6,2,4,8

武蔵野S 3番人気9着
エリザベス女王杯 4番人気8着

<2015年>
3番人気以内騎乗数:14回
その着順:2,2,1,4,2,11,4,1,7,9,2,1,11,4

武蔵野S 3番人気11着
エリザベス女王杯 2番人気11着

以上である。人気を飛ばしていることが目立ち、特に重賞ではひどい成績と言わざるを得ない。世界的名手といえども、欧州のオフシーズンからいきなり日本競馬に対応するのが難しいのだろうか。

まとめ

以上、アエロリットがかかえる3つの不安要素について解説した。能力的にはこのメンバーでもヒケを取らないのは間違いないが、乗り替わりや関西遠征が不安要素であるのは間違いない事実であり、それを覆すだけの上積みはどうか。

おすすめの記事