2018年6月10日、阪神競馬場でマーメイドS(GⅢ/芝2000m)が行われる。キンショーユキヒメ、トーセンビクトリー、レイホーロマンス、ミエノサクシード、ミリッサらが出走するが、どんなレースが展開されるのか? 台頭する可能性を秘めた伏兵とは?
競馬TIMES編集部では一週間をかけて当重賞を徹底的に検証していく。血統考察やデータ分析、有力馬の強調材料と不安要素の検証など、多角的な視点から当レースの見どころや注目点を解き明かしていく予定だ。
出走馬のおさらい、予想オッズの展望を振り返っていこう。
目次
日程・概要
2018年 6月10日(日) 3回阪神4日目 16頭 [仮想出馬表] 【11R】 第23回マーメイドS
3歳以上・オープン・G3(ハンデ)(牝)(国際)(特指) 芝2000m・内 (A)
出走予定馬・登録馬
前走の福島牝馬Sで初重賞制覇を果たしたキンショーユキヒメがしっかり間隔を開けてこのレースに臨んできており人気を集めそうだ。
福島牝馬Sは小回り特有のタイトな流れになり、エンジンのかかりが若干遅く大跳びの同馬には苦しい展開になったが、大外を回して差し切ったのは地力の証明だろう。一時はスランプに陥っていたが、その内容を鑑みるに復調は確実。秋山騎手ともリズムが合っている印象で重賞連勝の可能性は十分にあるだろう。
ハンデは気になるもののトーセンビクトリーも実績上位の存在だ。
あのトゥザヴィクトリーの仔らしく、もともとムラのあるタイプで強敵に食い下がった後、人気で凡走したりする気があったものの、近走はそれなりにパフォーマンスをまとめている印象。前走の福島牝馬Sでも早め進出で最後は若干伸びあぐねたが4着としており、牝馬同士のGⅢならやはり地力は上か。まともに走ればここでも。
そのトーセンビクトリーとは対照的に、とにかく堅実に自分のパフォーマンスは出すレイホーロマンスもチャンスは十分だ。
近3走を見てみると、愛知杯2着、中山牝馬S3着、福島牝馬S5着と堅実に走っている。どのレースも自分の競馬はしており、ジリ脚な印象はあるが相手なりにまとめるとも言える。ここも勝ち切るまではどうかだが、メンバー的に上位争いは必至だ。ハンデの恩恵があればなお。
準オープンを勝ち上がって阪神牝馬Sに駒を進めたミエノサクシード、ミリッサあたりも人気を集めそう。ミエノサクシードは追ってからフラつく面が解消されてきて成績が安定してきた。ミリッサも前走は展開とコース取りに泣いた印象で、ここでも素質はヒケを取らない。共に久々の2000mがどうかだが、ハンデさえ見込まれなければ上位に食い込めそうだ。
他にもスタミナ豊富なフェイズベロシティ、展開ハマれば面白いアンドリエッテ、前走鮮やかだったルネイション、展開向いたときのワンブレスアウェイなどが面白そうな存在だ。
登録馬は以下の通り。
馬名S | 性齢 | 斤量 |
---|---|---|
アルジャンテ | 牝5 | 未 |
アンドリエッテ | 牝6 | 未 |
エテルナミノル | 牝5 | 未 |
エマノン | 牝5 | 未 |
キンショーユキヒメ | 牝5 | 未 |
スティルウォーター | 牝5 | 未 |
ティーエスクライ | 牝6 | 未 |
トーセンビクトリー | 牝6 | 未 |
フェイズベロシティ | 牝5 | 未 |
マユキ | 牝7 | 未 |
ミエノサクシード | 牝5 | 未 |
ミリッサ | 牝4 | 未 |
ルネイション | 牝5 | 未 |
レイホーロマンス | 牝5 | 未 |
ワンブレスアウェイ | 牝5 | 未 |
ヴァフラーム | 牝6 | 未 |
想定・予想オッズ
9番人気 | アルジャンテ | 22.5倍 |
10番人気 | アンドリエッテ | 31.8倍 |
5番人気 | エテルナミノル | 5.9倍 |
7番人気 | エマノン | 19.2倍 |
1番人気 | キンショーユキヒメ | 3.3倍 |
15番人気 | スティルウォーター | 287.9倍 |
16番人気 | ティーエスクライ | 1008.3倍 |
3番人気 | トーセンビクトリー | 4.6倍 |
12番人気 | フェイズベロシティ | 50.2倍 |
14番人気 | マユキ | 287.9倍 |
8番人気 | ミエノサクシード | 20倍 |
2番人気 | ミリッサ | 3.9倍 |
11番人気 | ルネイション | 49倍 |
4番人気 | レイホーロマンス | 5.7倍 |
6番人気 | ワンブレスアウェイ | 18.7倍 |
13番人気 | ヴァフラーム | 143.9倍 |