2025年のMトーナメントでも数々の熱戦が繰り広げられる中、ファンの注目を集めたのが「歴代最高得点スコア」の更新だ。
麻雀という競技において、一局ごとの積み重ねが大きな結果へと繋がる中で、半荘単位での記録的なスコアはまさに圧巻。
この記事では、「Mトーナメント」において、過去最高の得点を叩き出した選手とその激闘の詳細を徹底解説する。誰がどのようにして歴史的スコアを記録したのか。
目次
Mトーナメントとは?
Mトーナメントは、Mリーグ所属選手や団体推薦の実力派プロ雀士たちが一堂に会するオフシーズン限定の特別企画だ。2023年から始まり、年々注目度と熱気が高まっている。ルールはMリーグ準拠で、Mリーガーの真剣勝負が見られる貴重な場となっている。
この大会では、現役Mリーガーだけでなく、各団体から選出された選手も参加しており、まさに”実力と実績の真剣勝負”が繰り広げられる。
歴代最高スコア記録|Mトーナメントで最も点数を叩き出した男
過去最高の圧巻のスコアを記録したのが、仲林圭(U-NEXT Pirates/日本プロ麻雀協会)だ。2025年6月7日のMトーナメント予選1st STAGE D卓に登場し、134,000点という驚異的なスコアで1位通過を果たした。
予選1st STAGE D卓:伝説の一戦
仲林は初戦から好調で、東3局には七対子のリーチ一発で9600点を阿久津からアガリ。さらに加点を重ね、大きなトップ目に立った。最終局では阿久津の現物に対し清水が差し込む形で終局し、仲林が+73.8ptで第1試合を制した。
第2試合ではその勢いをさらに加速。東4局の親番で6000オールを決め、10本場では12万点越えという圧倒的展開を作り上げた。
最終的に、134,000点という記録的なトップでフィニッシュ。これはMリーグスタジオで行われた対局としても史上最高得点となった。
予選D卓の詳細データ

- 対局者:仲林圭、金宮じゅん、清水香織、阿久津翔太
- 解説:矢島亨/実況:古橋崇志
- 第1試合結果:
- 1位 仲林圭:+73.8pt
- 2位 清水香織:▲0.8pt
- 3位 金宮じゅん:▲25.7pt
- 4位 阿久津翔太:▲47.3pt
- 第2試合結果:
- 1位 仲林圭:+154.0pt(合計+227.8pt) ※134000点
- 2位 金宮じゅん:▲28.5pt(合計▲54.2pt)
- 3位 阿久津翔太:▲48.8pt(合計▲96.1pt)
- 4位 清水香織:▲76.7pt(合計▲77.5pt)
最終結果
1位 #仲林圭 +227.8pt 🏅
2位 #金宮じゅん ▲54.2pt 🏅
3位 #清水香織 ▲77.5pt
4位 #阿久津翔太 ▲96.1pt
視聴方法|ABEMAで全試合配信中
「Mトーナメント」の全試合はABEMAで配信されている。過去のアーカイブも視聴可能なため、仲林圭の圧巻の記録をもう一度確認したい方はぜひチェックしてほしい。
Mリーグにおける最高スコア記録は?
Mリーグ本戦において、歴代最高得点を記録したのは、2024年3月26日に開催された第89節第2試合での鈴木たろう(赤坂ドリブンズ)による112,800点である。これは、2022年11月に黒沢咲(TEAM雷電)が記録した112,700点を100点上回る、歴代最高スコアとなった。
この日の鈴木は、南場に入ってから怒涛の加点を重ねた。南1局の満貫ツモ(2000・4000)を皮切りに、南2局の親番では7700点、12000点、6000オール、さらに6000オール、4000オールと連続アガリ。さらにテンパイによる加点も積み上げ、10万点を超えるスコアに到達した。
オーラスでは一時リーチをかけようとする場面もあったが、最終的には112,800点でのフィニッシュ。記録達成後のインタビューでは「100点かわしていたのは知らなかった。リー棒を出していたら危なかった(笑)」と語るなど、鈴木らしいユーモアも飛び出した。
Mリーグの舞台で10万点超えという圧巻のパフォーマンスを見せたこの対局は、多くの麻雀ファンの記憶に刻まれるものとなった。
まとめ
Mトーナメントの中でも特にインパクトを残したのが、仲林圭による134,000点という歴代最高スコアである。記録更新は容易ではないが、今後の大会でもドラマチックな展開と共に新たな記録が誕生するかもしれない。引き続きMトーナメントの熱戦に注目したい。