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2018年2月17日、京都競馬場で京都牝馬S(GⅢ/芝1400m)が行われる。ミスパンテール、ソルヴェイグ、ワンスインナムーン、ミスエルテ、エスティタート、ヴゼットジョリーらが出走を予定しているが、どんなレースが展開されるのか?台頭する可能性を秘めた伏兵は果たしているのか?

2006年にGⅠヴィクトリアマイルが新設され、上半期の牝馬重賞路線が整備されると京都牝馬Sも重要な位置を占めるようになった。

また、2016年からは牝馬限定のGⅢ愛知杯が12月から1月に施工時期が移動になったことに伴い、開催時期が1月下旬から2月中旬に移動になるとともに、距離がこれまでの1600mから1400mに短縮されて行われている。

これまでは京都牝馬Sを引退レースとして繁殖入りする馬も多かったが、ヴィクトリアマイルへ向けて、あるいは春のスプリント王決定戦高松宮記念へ向けての年明け初戦に選ぶ有力馬も近年では増える傾向にある。

配当に関しては、過去10年で単勝1番人気が4勝してはいるものの三連単はすべて万馬券だ。

2018年もこれまで同様の高配当となるのか、一転して堅く収まるのか。

今回は過去10年の京都牝馬Sの結果を元としてデータ分析するが、特に過去の穴馬の共通項から激走馬を探っていく。


過去10年の該当馬(2008年以降・単勝6番人気以下で3着以内)

着順馬名
20172ワンスインナムーン
20162マジックタイム
20151ケイアイエレガント
20152ゴールデンナンバー
20153パワースポット
20133ベストクルーズ
20113サングレアズール
20102ベストロケーション
20091チェレブリタ
20092レインダンス
20082ザレマ
20083キストゥヘヴン

注目点① 人気薄は狙っても単勝6番人気から10番人気まで

該当馬のリストを見てもわかるように、過去10年で馬券圏内に入った延べ30頭のうち単勝6番人気以下が12頭と3分の1を超えている。

それでも人気別に見ると、該当馬13頭中12頭までもが単勝6番人気から9番人気までに入っていることからも極端な人気薄を狙うのは得策ではないことがわかる。

また、2015年のように1着から3着まで人気薄が占めることもあれば、2014年のように1頭も絡まないこともある。

なお、人気順で見た場合に過去10年で単勝1番人気は複勝率が80%と信頼できる結果となっているが、4番人気になると3着以内に入ったことが1回もなく馬券検討の際には注意が必要である。

人気別集計 京都牝馬S 過去10年

人気着別度数勝率複勝率
1番人気4- 3- 1- 2/ 1040.0%80.0%
2番人気3- 1- 1- 5/ 1030.0%50.0%
3番人気0- 0- 2- 8/ 100.0%20.0%
4番人気0- 0- 0- 10/ 100.0%0.0%
5番人気1- 0- 2- 7/ 1010.0%30.0%
6番人気1- 1- 1- 7/ 1010.0%30.0%
7番人気0- 3- 0- 7/ 100.0%30.0%
8番人気0- 0- 1- 9/ 100.0%10.0%
9番人気1- 1- 1- 7/ 1010.0%30.0%
10番人気0- 0- 1- 9/ 100.0%10.0%
11番人気0- 0- 0- 10/ 100.0%0.0%
12番人気0- 0- 0- 10/ 100.0%0.0%
13番人気0- 0- 0- 10/ 100.0%0.0%
14番人気0- 0- 0- 9/ 90.0%0.0%
15番人気0- 1- 0- 6/ 70.0%14.3%
16番人気0- 0- 0- 6/ 60.0%0.0%
17番人気0- 0- 0- 3/ 30.0%0.0%
18番人気0- 0- 0- 3/ 30.0%0.0%

集計期間:2008年 ~ 2017年

馬名人気
ワンスインナムーン7
マジックタイム6
ケイアイエレガント9
ゴールデンナンバー15
パワースポット8
ベストクルーズ10
サングレアズール9
ベストロケーション7
チェレブリタ6
レインダンス7
ザレマ9
キストゥヘヴン6

注目点② 前走は1600万下からGⅢまで

今回の該当馬12頭すべてが前走では1600万下、OPEN特別、GⅢいずれかのレースへの出走をしていて、GⅡ・GⅠといった格上のレースに参戦していた馬が京都牝馬Sで人気がなかった場合には、人気通り結果が出せていないことがわかる。

牝馬は牡馬以上に調子の波が激しいこともあり、調子を上げてはきているものの他馬との比較で人気薄となっている馬が好走することがあることを示していて、検討する際には馬の本当の実力を見極める必要がある。

前走クラス別集計 京都牝馬S 過去10年

前走クラス着別度数勝率複勝率
1000万下2- 0- 0- 10/ 1216.7%16.7%
1600万下0- 4- 4- 16/ 240.0%33.3%
OPEN特別2- 0- 2- 51/ 553.6%7.3%
GⅢ5- 5- 3- 33/ 4610.9%28.3%
GⅡ0- 0- 1- 7/ 80.0%12.5%
GⅠ1- 1- 0- 10/ 128.3%16.7%

集計期間:2008年 ~ 2017年

馬名前走クラスレース名
ワンスインナムーン1600万サンライズS
マジックタイム1600万節分S
ケイアイエレガントGⅢ中山金杯
ゴールデンナンバーOPENパラダイスS
パワースポットGⅢ愛知杯
ベストクルーズ1600万新春S
サングレアズール1600万六甲アイランドS
ベストロケーション1600万市川S
チェレブリタGⅢ愛知杯
レインダンスGⅢ愛知杯
ザレマ1600万仲冬S
キストゥヘヴンOPENターコイズS

注目点③ 外枠ほど好成績

枠順から検討をしてみると人気に関係なく外枠になるほど好成績を出している。

これは本来、枠による有利不利がほとんどない京都競馬場芝コースとはいえ、年明けからの連続開催の影響もあり、内の馬場に影響が出ている可能性が高いことをデータが示しているといえる。

枠番別集計 京都牝馬S 過去10年

枠番着別度数勝率複勝率
1枠0- 0- 1-14/150.0%6.7%
2枠1- 2- 0-14/175.9%17.6%
3枠3- 0- 2-15/2015.0%25.0%
4枠1- 2- 3-14/205.0%30.0%
5枠2- 2- 1-15/2010.0%25.0%
6枠0- 1- 3-16/200.0%20.0%
7枠3- 2- 0-18/2313.0%21.7%
8枠0- 1- 0-22/234.3%4.3%

集計期間:2008年 ~ 2017年

枠番別集計 京都牝馬S 過去10年 単勝6番人気以下

枠番着別度数
1枠0- 0- 1- 0/ 1
2枠0- 0- 0- 0/ 0
3枠0- 0- 1- 0/ 1
4枠1- 1- 1- 0/ 3
5枠0- 1- 0- 0/ 1
6枠0- 1- 1- 0/ 2
7枠1- 2- 0- 0/ 3
8枠0- 1- 0- 0/ 1

集計期間:2008年 ~ 2017年

馬名枠番馬番
ワンスインナムーン715
マジックタイム510
ケイアイエレガント713
ゴールデンナンバー612
パワースポット12
ベストクルーズ610
サングレアズール36
ベストロケーション815
チェレブリタ46
レインダンス711
ザレマ45
キストゥヘヴン46

注目点④ 関東馬に注目

京都競馬場で行われるレースということもあり、また、近年の西高東低の傾向もあって全体では関西馬のほうが成績自体はいいのだが、今回の該当馬12頭中8頭が関東馬で、遠征だから、関東馬だからといって敬遠された馬が活躍をしていることがわかる。

調教師分類別集計 京都牝馬S 過去10年

調教師分類着別度数勝率複勝率
美浦2- 4- 3- 38/ 474.3%19.1%
栗東8- 6- 7- 90/1117.2%18.9%

集計期間:2008年 ~ 2017年

調教師分類別集計 京都牝馬S 過去10年 単勝6番人気以下

調教師分類着別度数
美浦1- 4- 3- 0/ 8
栗東1- 2- 1- 0/ 4

集計期間:2008年 ~ 2017年

馬名所属厩舎
ワンスインナムーン関東斎藤誠
マジックタイム関東中川公成
ケイアイエレガント関東尾形充弘
ゴールデンナンバー関東鈴木康弘
パワースポット関東菊沢隆徳
ベストクルーズ関西松田博資
サングレアズール関東武藤善則
ベストロケーション関東鹿戸雄一
チェレブリタ関西荒川義之
レインダンス関西宮徹
ザレマ関西音無秀孝
キストゥヘヴン関東戸田博文

まとめ

ここまでの4つの注目点からすべてに該当しそうな馬を選定すると次の1頭が該当する。

サザナミ

基本的には今回の該当馬を軸もしくは相手にして上位人気の馬との流しかフォーメーション馬券を検討すると良さそうだ。

また、仮に今回の該当馬が検討段階で単勝6番人気から10番人気に該当しなかった場合には、人気薄が上位に食い込む可能性は低いと見て、素直に上位5番人気までの堅い決着を予想してボックス買いする方法もありそうだ。

後は予想時点での単勝人気や枠順も確認の上、検討を加えていくのも、面白いのではないだろうか。

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