2019年1月5日、京都競馬場で京都金杯(GIII/芝外回り1600m)が行われる。今回のJRA重賞の予想考察では、過去10年のデータと傾向を振り返って軸馬にふさわしい出走馬を導き出していく。
今年はパクスアメリカーナ、カツジ、サラキア、マイスタイル、ロードクエストらが出走する。有力馬の中で過去の好走馬と同じ傾向に該当するのはどの馬なのか? あるいは人気薄の中から台頭してくる馬がいるのか?
過去の歴史を注意深く見ていくと、2019年の当レースで台頭する馬が見えてくる。
目次
【2019年JRA重賞考察】京都金杯の予想分析
競馬TIMESでは過去のデータを徹底分析。考察から導き出した予想のポイントをピックアップしていく。
以下が特に注目したい予想のポイントだ。
予想ポイント 極端な人気薄は消し
まずは人気について。京都金杯では極端な人気薄が好走しない傾向にある。
人気 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収値 | 複勝回収値 |
---|---|---|---|---|---|
1番人気 | 2- 2- 1- 5/ 10 | 20.0% | 50.0% | 54 | 70 |
2番人気 | 0- 1- 2- 7/ 10 | 0.0% | 30.0% | 0 | 59 |
3番人気 | 2- 3- 0- 5/ 10 | 20.0% | 50.0% | 120 | 107 |
4番人気 | 1- 1- 0- 8/ 10 | 10.0% | 20.0% | 64 | 42 |
5番人気 | 2- 0- 2- 6/ 10 | 20.0% | 40.0% | 214 | 112 |
6番人気 | 1- 2- 0- 7/ 10 | 10.0% | 30.0% | 101 | 95 |
7番人気 | 2- 0- 3- 5/ 10 | 20.0% | 50.0% | 258 | 211 |
8番人気 | 0- 0- 0- 10/ 10 | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
9番人気 | 0- 0- 0- 10/ 10 | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
10番人気 | 0- 0- 1- 9/ 10 | 0.0% | 10.0% | 0 | 84 |
11~人気 | 0- 1- 1- 59/ 61 | 0.0% | 3.3% | 0 | 34 |
61頭走って馬券圏内に入ったのは2頭のみ。基本的に人気馬の中から軸を選ぶのが無難だろう。
※以下、10番人気以内を対象に集計
予想ポイント 内枠有利が鉄則
京都金杯はなんといっても内枠有利が顕著だ。二桁馬番に入ると、ほとんど勝負にならない。
馬番 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収値 | 複勝回収値 |
---|---|---|---|---|---|
1番 | 1- 2- 0- 3/ 6 | 16.7% | 50.0% | 60 | 105 |
2番 | 2- 1- 1- 5/ 9 | 22.2% | 44.4% | 245 | 157 |
3番 | 0- 1- 0- 4/ 5 | 0.0% | 20.0% | 0 | 72 |
4番 | 2- 0- 1- 4/ 7 | 28.6% | 42.9% | 185 | 95 |
5番 | 0- 2- 2- 5/ 9 | 0.0% | 44.4% | 0 | 83 |
6番 | 1- 1- 1- 3/ 6 | 16.7% | 50.0% | 30 | 120 |
7番 | 2- 1- 1- 5/ 9 | 22.2% | 44.4% | 226 | 100 |
8番 | 1- 0- 1- 5/ 7 | 14.3% | 28.6% | 197 | 121 |
9番 | 1- 0- 0- 6/ 7 | 14.3% | 14.3% | 91 | 27 |
10番 | 0- 0- 1- 3/ 4 | 0.0% | 25.0% | 0 | 72 |
11番 | 0- 0- 0- 5/ 5 | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
12番 | 0- 0- 0- 6/ 6 | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
13番 | 0- 1- 0- 2/ 3 | 0.0% | 33.3% | 0 | 60 |
14番 | 0- 0- 0- 3/ 3 | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
15番 | 0- 0- 0- 4/ 4 | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
16番 | 0- 0- 1- 6/ 7 | 0.0% | 14.3% | 0 | 120 |
17番 | 0- 0- 0- 1/ 1 | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
18番 | 0- 0- 0- 2/ 2 | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
ご覧のとおりだ。近年は馬場作りの進歩によって外枠もノーチャンスではなくなってきているものの、そうは言っても外枠有利というわけではない。
軸として選ぶのであれば内枠から。少なくとも一桁馬番に入っている馬から選ぶべきだろう。
予想ポイント 脚質を注視せよ!
最後に注目するのが脚質だ。
京都金杯は内枠有利であり、先行馬が止まらないことで知られている。
前走脚質 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収値 | 複勝回収値 |
---|---|---|---|---|---|
平地・逃げ | 1- 0- 1- 6/ 8 | 12.5% | 25.0% | 150 | 103 |
平地・先行 | 3- 3- 4-18/28 | 10.7% | 35.7% | 98 | 119 |
平地・中団 | 4- 3- 4-29/40 | 10.0% | 27.5% | 62 | 63 |
平地・後方 | 2- 3- 0-18/23 | 8.7% | 21.7% | 71 | 47 |
平地・マクリ | 0- 0- 0- 1/ 1 | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
ご覧の通り、前走で前々の競馬をした馬の成績が圧倒的だ。
昨年こそブラックムーンが差し切り勝ちを収めたが、かなり例外的と考えていいだろう。実際、4着には前走先行していた6番人気のダノンメジャーが入っていた。
線引としては「前走4角6番手以内」とする。
注目データまとめ
好走データをまとめていくと……
・10番人気以内
・一桁馬番
・前走4角6番手以内
となる。このデータに合致している馬の過去10年における成績はというと……
着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収値 | 複勝回収値 |
---|---|---|---|---|
7- 5- 6-13/31 | 22.6% | 58.1% | 196 | 160 |
ご覧の通り、驚異的な成績となっている。
2019年の京都金杯軸馬候補は?
今年、このデータに該当する馬を見ていくと……
サラキア
グァンチャーレ
スマートオーディン
軸にするもよし、相手にするもよし。一つだけ言えることは、これらすべての馬を馬券から外すことは的中よりも外れに近づいてしまう可能性が高そう、ということだ。