2020年2月23日、小倉競馬場で小倉大賞典(GⅢ/芝1800m)が行われる。今回は過去のデータやレース傾向を振り返り、当レースの勝ち馬候補を予想していく。
レースを楽しむ上でも馬券を買う上でも、勝ち馬の予想は欠かせない要素だ。明らかな傾向や注目のデータから、主役候補を導き出していこう。
人気が想定されるヴェロックス、カデナ、ジナンボー、タニノフランケル、テリトーリアルなどは過去の好走馬のデータと合致しているのだろうか?
なお、特に明記していない場合は過去10年のデータを対象とする。
目次
小倉大賞典の勝ち馬傾向
過去10年のデータを見ると、1番人気が2勝、2番人気が1勝、3番人気が2勝。大波乱は少ないものの、勝ち馬10頭中4頭が5~7番人気と、中穴の活躍が目立つ。
ではここからは注目のデータをピックアップして紹介していこう。
予想参考データ① 重賞3着以内の実績か勢いのある馬が中心
まず重賞実績に目を向けると、勝ち馬10頭中8頭に芝重賞で3着以内があった。残る2頭は準オープンを勝った直後だった。勢いがあれば重賞実績に欠けても問題ない。
予想参考データ② 重賞組か昇級初戦の馬が中心
前走のクラス別成績は以下の通り。
1600万下(3-1-0-9)
勝率 23.1% │ 連対率30.8% │ 複勝率23.8%
オープン特別(1-1-2-27)
勝率 3.2% │ 連対率6.5% │ 複勝率12.9%
GⅢ(3-4-6-68)
勝率 3.7% │ 連対率8.6% │ 複勝率16.0%
GⅡ(2-4-2-18)
勝率 7.7% │ 連対率23.1% │ 複勝率30.8%
GⅠ(1-0-0-4)
勝率 20.0% │ 連対率20.0% │ 複勝率20.0%
重賞から参戦する格上の馬が強い一方で、準オープンを勝ったばかりの馬が3勝しており、勢いにも注目したい。
予想参考データ③ 4、5歳が主力
年齢別成績は以下の通り。
4歳(3-2-2-16)
勝率 13.0% │ 連対率21.7% │ 複勝率30.4%
5歳(4-1-4-29)
勝率 10.5% │ 連対率13.2% │ 複勝率2375%
6歳(1-2-0-38)
勝率 2.4% │ 連対率7.3% │ 複勝率7.3%
7歳(2-3-2-20)
勝率 7.4% │ 連対率18.5% │ 複勝率25.9%
8歳以上(0-2-1-23)
勝率 0.0% │ 連対率7.7% │ 複勝率11.5%
予想参考データ④ 牝馬は苦戦
牡・騸馬(10-9-10-111)
勝率 7.1% │ 連対率13.6% │ 複勝率20.7%
牝馬(0-1-0-15)
勝率 0.0% │ 連対率6.3% │ 複勝率6.3%
予想参考データ⑤ 関西馬が優勢
美浦(1-2-2-22)
勝率 3.7% │ 連対率11.1% │ 複勝率18.5%
栗東(9-8-8-104)
勝率 7.0% │ 連対率13.2% │ 複勝率19.4%
予想参考データ⑥ ハンデ54~57kgが理想
勝ち馬のハンデは全10頭が54kg以上で、うち9頭が54~57kgの範囲。トップハンデも【2・3・1・11】と悪くない。
2020年の主役候補は?
中心となるのは、4歳のヴェロックス。重賞未勝利ながら、昨年のクラシック3冠戦で全て3着以内と、世代屈指の能力を示している。GⅢでハンデ57kgなら堂々の主役になる。
同じ4歳のエメラルファイトは昨年のスプリングSを制覇。実績のある距離で前進の可能性は十分。
テリトーリアルは前走の中山金杯で3着。引き続きハンデ56kgで好勝負が見込める。
タニノフランケルは昨年のこのレースで2着。その後は精彩を欠いているが、実績のあるコースに替わって巻き返しに期待できる。
重賞2勝の実績があるカデナ、2走前の新潟記念で2着だったジナンボーにもチャンスがある。