2019年2月17日、小倉競馬場で小倉大賞典(GⅢ/芝1800m)が行われる。今回の予想考察では、過去10年のデータと傾向を振り返って軸馬にふさわしい出走馬を導き出していく。
今年はタニノフランケル、スティッフェリオ、マイスタイル、エアアンセム、ケイティクレバーらが出走する。有力馬の中で過去の好走馬と同じ傾向に該当するのはどの馬なのか?あるいは人気薄の中から台頭してくる馬がいるのか?
過去の歴史を注意深く見ていくと、2019年の当レースで台頭する馬が見えてくる。
目次
【2019年JRA重賞考察】小倉大賞典の予想分析
競馬TIMESでは過去のデータを徹底分析。考察から導き出した予想のポイントをピックアップしていく。
以下が特に注目したい予想のポイントだ。
予想ポイント 斤量の重い馬が有利?
最初に、小倉大賞典はハンデ戦なので斤量に注目だ。
斤量 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収値 | 複勝回収値 |
---|---|---|---|---|---|
49.5~51kg | 0- 0- 0- 3/ 3 | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
51.5~53kg | 0- 1- 0- 18/ 19 | 0.0% | 5.3% | 0 | 87 |
53.5~55kg | 5- 2- 5- 58/ 70 | 7.1% | 17.1% | 72 | 56 |
55.5~57kg | 4- 6- 3- 40/ 53 | 7.5% | 24.5% | 91 | 92 |
57.5~59kg | 1- 1- 2- 9/ 13 | 7.7% | 30.8% | 41 | 77 |
過去10年で斤量53.5キロ以上で10勝している。斤量53キロ以下は22頭走って馬券に絡んだのは1頭のみと、ハンデが軽くても苦戦傾向なのがわかる。
少なくとも軸にするなら斤量53.5キロ以上の馬に据えるのがいいだろう。
予想ポイント 極端な人気薄は消し
次に人気の傾向を見てみよう。小倉大賞典はハンデ戦だが余程の事がない限り、大波乱の結果になる事はない。
人気 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収値 | 複勝回収値 |
---|---|---|---|---|---|
1番人気 | 2- 1- 2- 5/ 10 | 20.0% | 50.0% | 50 | 72 |
2番人気 | 1- 2- 0- 7/ 10 | 10.0% | 30.0% | 57 | 55 |
3番人気 | 1- 0- 0- 9/ 10 | 10.0% | 10.0% | 54 | 25 |
4番人気 | 1- 0- 2- 7/ 10 | 10.0% | 30.0% | 78 | 85 |
5番人気 | 1- 0- 4- 5/ 10 | 10.0% | 50.0% | 163 | 170 |
6番人気 | 2- 2- 0- 6/ 10 | 20.0% | 40.0% | 303 | 137 |
7番人気 | 2- 0- 0- 8/ 10 | 20.0% | 20.0% | 339 | 109 |
8番人気 | 0- 2- 0- 8/ 10 | 0.0% | 20.0% | 0 | 89 |
9番人気 | 0- 1- 0- 9/ 10 | 0.0% | 10.0% | 0 | 60 |
10番人気 | 0- 1- 0- 9/ 10 | 0.0% | 10.0% | 0 | 56 |
11番人気 | 0- 0- 1- 9/ 10 | 0.0% | 10.0% | 0 | 50 |
12番人気 | 0- 0- 0- 10/ 10 | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
13番人気 | 0- 0- 1- 9/ 10 | 0.0% | 10.0% | 0 | 81 |
14番人気 | 0- 0- 0- 10/ 10 | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
15番人気 | 0- 1- 0- 9/ 10 | 0.0% | 10.0% | 0 | 166 |
16番人気 | 0- 0- 0- 8/ 8 | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
ご覧の通り、二桁人気馬はほとんど走っていないのが実情だ。少なくとも軸馬に関しては一定の人気を集める実力馬とするのが無難だろう。
※以下、10番人気以内を対象に集計
予想ポイント 前走距離に注目
小倉大賞典では距離短縮組が圧倒的な成績を残している。
前走平地距離 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収値 | 複勝回収値 |
---|---|---|---|---|---|
同距離 | 1- 2- 0- 21/ 24 | 4.2% | 12.5% | 57 | 43 |
今回延長 | 2- 2- 3- 41/ 48 | 4.2% | 14.6% | 53 | 52 |
今回短縮 | 7- 6- 7- 66/ 86 | 8.1% | 23.3% | 75 | 92 |
500m以上延長 | 0- 0- 0- 1/ 1 | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
500m以上短縮 | 2- 4- 1- 18/ 25 | 8.0% | 28.0% | 42 | 98 |
距離短縮組が7勝していて単複回収値もまずまずの成績を残している。一方、同距離組と延長組は、短縮組に比べると明らかに成績は低調だ。
軸は短縮組に据えるのがいいだろう。
予想ポイント 前走逃げた馬に注視せよ
最後に前走脚質傾向を見ていくと、前走逃げた馬が圧倒的な成績を残している。
前走脚質 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収値 | 複勝回収値 |
---|---|---|---|---|---|
平地・逃げ | 4- 2- 1- 10/ 17 | 23.5% | 41.2% | 291 | 221 |
平地・先行 | 3- 1- 2- 35/ 41 | 7.3% | 14.6% | 60 | 32 |
平地・中団 | 2- 4- 5- 49/ 60 | 3.3% | 18.3% | 32 | 69 |
平地・後方 | 1- 3- 2- 32/ 38 | 2.6% | 15.8% | 27 | 59 |
過去10年の脚質傾向では、どの脚質でも勝ちあがっているが、その中でも逃げ馬は他の脚質に比べても圧倒的な成績を残している。
前走逃げた馬は複勝率も高く安定しているので軸に据えるのがいいだろう。
注目データまとめ
好走データをまとめていくと……
・斤量53.5キロ以上
・10番人気以内
・今回距離短縮
・前走逃げた馬
となる。このデータに合致している馬の過去10年における成績はというと……
着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収値 | 複勝回収値 |
---|---|---|---|---|
3- 1- 1- 5/10 | 30.0% | 50.0% | 295 | 149 |
ご覧の通り、驚異的な成績となっている。
小倉大賞典の軸馬候補は?
今年、このデータに該当する馬を見ていくと……
ケイティクレバー
タニノフランケル
ブラックスピネル
マルターズアポジー
軸にするもよし、相手にするもよし。一つだけ言えることは、これらすべての馬を馬券から外すことは的中よりも外れに近づいてしまう可能性が高そう、ということだ。