2019年8月18日、小倉競馬場で北九州記念（GⅢ／芝1200m）が行われる。今回は過去のデータやレース傾向を振り返り、当レースの勝ち馬候補を予想していく。
レースを楽しむ上でも馬券を買う上でも、勝ち馬の予想は欠かせない要素だ。明らかな傾向や注目のデータから、主役候補を導き出していこう。
人気が想定されるアレスバローズ、カラクレナイ、ディアンドル、ファンタジスト、モズスーパーフレアなどは過去の好走馬のデータと合致しているのだろうか？
なお、特に明記していない場合は過去10年のデータを対象とする。
目次
北九州記念の勝ち馬傾向
過去10年のデータを見ると、1番人気の優勝はなく、2番人気と3番人気はそれぞれ1勝。8番人気が5勝、6番人気が2勝と、伏兵の活躍が目立つ。
ではここからは注目のデータをピックアップして紹介していこう。
予想参考データ① 上級クラスの芝1200mでＶ実績が不可欠
まず距離実績に目を向けると、勝ち馬全10頭が1000万下クラス以上の芝1200mで勝っていた。
なお、格上挑戦で優勝した馬が2頭おり、オープン実績はそれほど問われない。
予想参考データ② 夏競馬から参戦する馬が中心
前走のクラス別成績は以下の通り。
1000万下（1-1-0-5）
勝率 14.3％ │ 連対率28.6％ │ 複勝率28.6％
1600万下（1-5-1-17）
勝率 4.2％ │ 連対率25.0％ │ 複勝率29.2％
オープン特別（4-1-1-28）
勝率 11.8％ │ 連対率14.7％ │ 複勝率17.6％
ＧⅢ（4-3-7-79）
勝率 4.3％ │ 連対率7.5％ │ 複勝率15.1％
ＧⅡ（0-0-0-2）
勝率 0.0％ │ 連対率0.0％ │ 複勝率0.0％
ＧⅠ（0-0-1-5）
勝率 0.0％ │ 連対率0.0％ │ 複勝率16.7％
勝ち馬10頭中9頭の前走が同年7月以降のレース。中でも、アイビスサマーダッシュ組が【3・3・4・38】と活躍。
予想参考データ③ 4～6歳が主力
年齢別成績は以下の通り。
3歳（0-2-2-16）
勝率 0.0％ │ 連対率10.0％ │ 複勝率20.0％
4歳（3-4-3-18）
勝率 10.7％ │ 連対率25.0％ │ 複勝率35.7％
5歳（3-4-2-38）
勝率 6.4％ │ 連対率14.9％ │ 複勝率19.1％
6歳（3-0-2-40）
勝率 6.7％ │ 連対率6.7％ │ 複勝率11.1％
7歳（1-0-1-17）
勝率 5.3％ │ 連対率5.3％ │ 複勝率10.5％
8歳以上（0-0-0-7）
勝率 0.0％ │ 連対率0.0％ │ 複勝率0.0％
予想参考データ④ 牝馬が活躍
牡・騸馬（5-4-4-80）
勝率 5.4％ │ 連対率9.7％ │ 複勝率14.0％
牝馬（5-6-6-56）
勝率 6.8％ │ 連対率15.1％ │ 複勝率2.33％
予想参考データ⑤ 関西馬が中心も、妙味は関東馬
美浦（1-0-0-8）
勝率 11.1％ │ 連対率11.1％ │ 複勝率11.1％
栗東（9-10-10-128）
勝率 5.7％ │ 連対率12.1％ │ 複勝率18.5％
予想参考データ⑥ 軽ハンデに注目
勝ち馬10頭中9頭がハンデ55kg以下。うち牡馬のハンデ54kgが2頭、牝馬のハンデ52kgが2頭と、軽ハンデが活躍している。
2019年の主役候補は？
4歳牝馬のアンヴァルは、全4勝を芝1200mでマークしており、うちオープン特別を2勝。ハンデ54kgも魅力だ。
5歳牝馬のカラクレナイは前走のバーデンバーデンＣを快勝。ＧⅡ勝ちがあり、実績はメンバー上位だ。
6歳牝馬のダイメイプリンセスは昨年の2着馬。当時と同じくアイビスサマーダッシュ（6着）からの参戦で、今年も有力になる。
全4勝が芝1200mで、うち小倉で3勝を挙げている4歳牝馬のエイシンデネブ、同じく全4勝が芝1200mで昇級初戦となる4歳牝馬のシャドウノエルにもチャンスがある。
3歳牝馬のディアンドルは前走の葵Ｓで重賞初制覇を飾り、他に芝1200mのオープン特別を3勝している。3歳の優勝がない点をどう見るか。
