きさらぎ賞2018の最終追い切り分析…ダノンマジェスティらの調教評価は?

2018年2月4日、京都競馬場できさらぎ賞(GⅢ/芝1800m)が行われる。ダノンマジェスティ、グローリーヴェイズ、カツジ、レッドレオン、サトノフェイバーらが出走を予定しているが、どんなレースが展開されるのか?台頭する可能性を秘めた伏兵は果たしているのか?

今週には最終追い切りが美浦、栗東の東西トレーニングセンターで行われた。これを受けて、体調や仕上がり具合を一週前の調教と最終追い切りから考察していく。


目次

最終追いきり診断

ダノンマジェスティ・牡3歳(栗東・音無厩舎)

評価A-

1月24日の一週前追い切りは栗東坂路(稍重)
4F53秒3―38秒6―25秒1―12秒7

馬なりで先行した500万下のデイジーフローラ(4歳上500万下)を0.5秒差を追走して0.2秒の遅れでフィニッシュ。ダノンマジェスティ末強めに対して、デイジーフローラが馬なりでの併せ馬だったのに遅れたのは不安が残る。

最終追い切り
1月31日の最終追い切りは栗東坂路(良)
4F51秒1―37秒8―24秒8―12秒5

スティッフェリオ(4歳上1000万下)との併せ馬、試乗したのは騎乗停止の和田騎手に変わって本番でも手綱をとる松若騎手。スタートから速いペースで駆けたため折り合いはついた。

後方からの追走もラスト1Fからの仕掛けに鋭く反応してゴール前で交わして半馬身先着、低い重心の走り外に膨らむ感じも見せず安定して走れていた。一週前追い切りの不安は一掃された。

カツジ・牡3歳(栗東・池添厩舎)

評価A

1月24日の一週前追い切りは栗東CWコース(稍)
6F82秒3―66秒3―51秒6―37秒9―11秒7

松山騎手が騎乗しての追い切りで、一杯に追われたメイショウテンシャ(4歳上1000万下)と併せて0.4秒追走して0.1秒の先着。調教は動くタイプだがラスト1Fの11秒台は優秀。

1月31日の最終追い切りは栗東CWコース(良)
6F85秒3―67秒9―52秒6―38秒5―11秒8

今回も松山騎手騎乗で単走追い。脚捌きも素軽く、しっかりしたフットワークで反応も良かった。約3ヶ月振りにしては仕上がりは良い。折り合いはついているので1F延長になっても問題はなさそう。

レッドレオン・牡3歳(栗東・角居厩舎)

評価B+

1月24日一週前追い切りは栗東坂路(稍重)
4F56秒8―41秒3―27秒0―13秒1

岩田騎手が騎乗しての追い切りで新馬戦の疲れは見られない。脚の運びも良く体調は良さそう。

1月31日最終追い切りは栗東CWコース(良)
6F86秒2―69秒0―52秒9―38秒4―11.7

最終追い切りも岩田騎手が騎乗しての3頭併せ馬。内のロードマドリード(3歳未勝利)は6Fで1秒先行して強めに追ったラスト1F併せ状態で0.2秒遅れ。外のハッピーモーメント(OP)は6Fで0.4秒追走、ラスト1F併せで0.1秒遅れる。

坂路で追った一週前よりも動きは上々、しっかりと負荷をかけて体調は上向いている。

グローリーヴェイズ・牡3歳(美浦・尾関厩舎)

評価B+

1月25日の一週前追い切りは美浦南Wコース(良)
5F67秒6―52秒1―38秒2―12秒5

黛騎手が騎乗しての一杯に追い切り。一杯に追われたアルジャンテ(4歳上1600万下)を0.7秒の追走して同入。最後の伸びは良く、順調に仕上がっている。

1月31日の最終追い切りも美浦南Wコース(良)
5F69秒2―53秒9―39秒4―12秒9

長めの距離を追うためにWコースで調整。しっかりと乗り込まれて動ける状態にはある。輸送があるためテンションが上がらないようにスピードはやや抑え気味。

サトノフェイバー牡3歳(栗東・南井厩舎)

評価A

1月24日栗東CWコース(稍重)
6F78秒4―63秒4―49秒6―37秒0― 12秒2

長めを一杯に追って好時計をマーク。脚が良く伸びていて、非常に軽快に動けている。長めに追っても最後までしっかりと走れており、及第点以上の仕上がり。

2月1日の最終追い切りは栗東坂路(良)
4F53秒3―38秒8―25秒0―12秒0

古川騎手が乗ってコマビショウ(3歳500万)を追走。スタートはゆったりと入ったが徐々に気合いが入ってスピードアップ。ラスト1Fは鞍上からのサインが出ると好反応で加速、僚馬を突き放して余裕のフィニッシュ。スピード感もあり、思った以上に瞬発力のある走りが出来そう。

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