2018年11月25日、東京競馬場でジャパンC(GⅠ/芝2400m)が行われる。今年は3冠牝馬アーモンドアイの出走に注目が集まる。古馬勢もサトノダイヤモンド、スワーヴリチャード、シュヴァルグランなどのGⅠ馬が出走を予定している。
開催に際し、どのような血統の馬がいい成績を残しているのか、同コースでどのような血統の馬が台頭しているのか、過去のデータをもとに見ていくことにしよう。
今回、好走血統は過去10年、コース・距離別種牡馬成績は2013年以降のレースより集計を行った。
目次
過去10年好走馬血統
2017年 1着(ハーツクライ/Machiavellian/Nureyev)
2着(キングカメハメハ/シンボリクリスエス/Seeking the Gold)
3着(ブラックタイド/サクラバクシンオー/ジャッジアンジェルーチ)
2016年 1着(ブラックタイド/サクラバクシンオー/ジャッジアンジェルーチ)
2着(ネオユニヴァース/Dixieland Band/Secretariat)
3着(ハーツクライ/Machiavellian/Nureyev)
2015年 1着(ディープインパクト/フレンチデピュティ/ディクタス)
2着(ディープインパクト/ティンバーカントリー/Northern Dancer)
3着(キングカメハメハ/ダンスインザダーク/トニービン)
2014年 1着(シンボリクリスエス/スペシャルウィーク/Sadler's Wells)
2着(ハーツクライ/Wild Again/Mo Exception)
3着(ディープインパクト/Lycius/Sadler's Wells)
2013年 1着(ディープインパクト/Bertolini/リファーズスペシャル)
2着(ディープインパクト/キングカメハメハ/Nureyev)
3着(ジャングルポケット/ノーザンテースト/Crafty Prospector)
2012年 1着(ディープインパクト/Bertolini/リファーズスペシャル)
2着(ステイゴールド/メジロマックイーン/ノーザンテースト)
3着(キングカメハメハ/トニービン/ノーザンテースト)
2011年 1着(スペシャルウィーク/Caerleon/Lord Gayle)
2着(ジャングルポケット/ノーザンテースト/Crafty Prospector)
3着(ジャングルポケット/サンデーサイレンス/ノーザンテースト)
2010年 1着(キングカメハメハ/サンデーサイレンス/Shirley Heights)
2着(スペシャルウィーク/Caerleon/Lord Gayle)
3着(ネオユニヴァース/Machiavellian/Bustino)
2009年 1着(タニノギムレット/ルション/トウショウボーイ)
2着(ジャングルポケット/Silver Deputy/Northern Jove)
3着(マンハッタンカフェ/Caerleon/Sadler's Wells)
2008年 1着(グラスワンダー/サンデーサイレンス/ノーザンテースト)
2着(アグネスタキオン/Chief's Crown/Key to the Mint)
3着(タニノギムレット/ルション/トウショウボーイ)
(血統の分類:ヘイロー系・・・サンデーサイレンス系、非サンデーサイレンス系、ロベルト系;ニアークティック系・・・欧州型、 米国型、豪州型;ミスタープロスペクター系; ナスルーラ系;他系統)
解析・分析:注目血統は?
サンデーサイレンス系と相性の良い系統はミスタープロスペクター系、ナスルーラ系が挙げられる。
2017年 シュヴァルグラン(父サンデーサイレンス系×母父ミスタープロスペクター系)
キタサンブラック(父サンデーサイレンス系×母父ナスルーラ系)
2016年 キタサンブラック
サウンズオブアース(父サンデーサイレンス系×母母父ナスルーラ系)
シュヴァルグラン
2015年 ラストインパクト(父サンデーサイレンス系×母父ミスタープロスペクター系)
ラブリーデイ(父ミスタープロスペクター系×母父サンデーサイレンス系)
2014年 スピルバーグ(父サンデーサイレンス系×母父ミスタープロスペクター系)
2013年 デニムアンドルビー(父サンデーサイレンス系×母父ミスタープロスペクター系)
2011年 ジャガーメイル(父ナスルーラ系×母父サンデーサイレンス系)
2010年 ローズキングダム(父ミスタープロスペクター系×母父サンデーサイレンス系)
ヴィクトワールピサ(父サンデーサイレンス系×母父ミスタープロスペクター系)
今年は昨年の覇者シュヴァルグランの他にアーモンドアイ、キセキ、スワーヴリチャードといった有力馬がいずれも該当する。特にスワーヴリチャードは母系ミスタープロスペクター系×ナスルーラ系であり同レースと好相性の血統と言える。前走からの巻き返しに期待したい。
その他にレイデオロ、エピファネイア、スクリーンヒーロー、ウォッカといったロベルト系の血を持つ馬やトーセンジョーダン、オーケンブルースリ、ジャガーメイルといったジャングルポケット産駒の活躍が目立つのも当レースの特徴と言える。ノーブルマーズ(父ジャングルポケット×母父ロベルト系)やミッキースワロー(母父ジャングルポケット)の激走が見られるかこちらも注目だ。
出走予定馬・種牡馬コース成績
ロードカナロア 0- 0- 0- 0 / 0.0% / 0.0%
ルーラーシップ 3- 1- 2- 5 / 27.3% / 54.5%
ネオユニヴァース 4- 7- 2- 41 / 7.4% / 24.1%
ディープインパクト 28-12-21- 94 / 13.0% / 35.6%
ハーツクライ 10- 9- 9- 87 / 8.7% / 24.3%
ジャングルポケット 4- 7- 7- 65 / 4.8% / 21.7%
キングカメハメハ 13-10- 7- 79 / 11.9% / 27.5%
集計期間:2013.1. 1 〜 2017. 12. 28
解説・分析:注目血統は?
ディープインパクト・キングカメハメハ・ハーツクライの成績が良いことは過去の傾向からも明確だろう。
しかし出走頭数が少ないが成績でこれらを上回るルーラーシップ産駒にも警戒する必要がある。復調の兆しが見られるキセキが昨年の菊花賞以来の勝利となるか注目だ。
ロードカナロア産駒の成績は同条件では未知数ではあるが、アーモンドアイは今年すでに同条件のオークスで勝利しており気にする必要はないだろう。