2025年6月2日(日)に東京競馬場で開催される第91回日本ダービー(東京優駿/芝2400m)の枠順が確定した。本記事では、出走馬の枠順・騎手・調教師の一覧を掲載するとともに、注目馬の配置と展開への影響、過去傾向を踏まえた展望をお届けする。
目次
枠順確定|日本ダービー2025出走馬一覧
枠 | 馬番 | 馬名 | 騎手 | 調教師 |
---|---|---|---|---|
1枠 | 1 | リラエンブレム | 浜中俊 | 武幸四郎 |
1枠 | 2 | ショウヘイ | C.ルメール | 友道康夫 |
2枠 | 3 | エリキング | 川田将雅 | 中内田充正 |
2枠 | 4 | ドラゴンブースト | 丹内祐次 | 藤野健太 |
3枠 | 5 | レディネス | 横山典弘 | 昆貢 |
3枠 | 6 | ファンダム | 北村宏司 | 辻哲英 |
4枠 | 7 | ミュージアムマイル | D.レーン | 高柳大輔 |
4枠 | 8 | エムズ | 戸崎圭太 | 池江泰寿 |
5枠 | 9 | ジョバンニ | 松山弘平 | 杉山晴紀 |
5枠 | 10 | トッピボーン | 岩田望来 | 笹田和秀 |
6枠 | 11 | ニシノエージェント | 津村明秀 | 千葉直人 |
6枠 | 12 | カラマティアノス | 池添謙一 | 奥村武 |
7枠 | 13 | クロワデュノール | 北村友一 | 斉藤崇史 |
7枠 | 14 | ホウオウアートマン | 田辺裕信 | 矢作芳人 |
7枠 | 15 | ファウストラーゼン | M.デムーロ | 西村真幸 |
8枠 | 16 | ファイアンクランツ | 佐々木大輔 | 堀宣行 |
8枠 | 17 | マスカレードボール | 坂井瑠星 | 手塚貴久 |
8枠 | 18 | サトノシャイニング | 武豊 | 杉山晴紀 |
注目馬の配置と展望
今年の日本ダービー2025において、最も注目を集めているのがクロワデュノールである。前哨戦を完勝し、単勝オッズでも1番人気に推される存在だが、今回は7枠13番というやや外寄りのゲートからのスタートとなった。東京芝2400mでは、7~8枠が決して不利とは言えないものの、序盤のポジショニング次第では展開に左右される可能性もある。
一方、内枠から好位置を狙いたいのが1枠1番リラエンブレムと1枠2番ショウヘイである。特にショウヘイはルメール騎手が手綱を取ることでも注目されており、最内からスムーズに立ち回れば上位進出も十分に視野に入る。また、前走内容から評価を上げているミュージアムマイル(4枠7番)は、内過ぎず外過ぎずの絶好枠を引いた。レーン騎手とのコンビで、直線勝負に持ち込む展開が理想となる。
さらに、ファウストラーゼン(7枠15番)、サトノシャイニング(8枠18番)などは実績的には上位人気に食い込んでもおかしくないが、大外枠を引いたことでレース展開に大きく左右されそうだ。特にサトノシャイニングは武豊騎手が騎乗することで注目度は高いが、2400m戦で外からのロスをどう抑えるかが鍵になる。
今年の枠順を見る限り、内枠から中枠にかけて展開利を得やすい馬が多く配置された印象が強い。展開、脚質、騎手の判断が大きく結果を左右するだけに、スタート直後の位置取りが勝敗の明暗を分けるだろう。
東京芝2400mでの枠順傾向
東京競馬場・芝2400mは、スタートから最初のコーナーまでおよそ350mの直線が続くため、他場に比べて枠順の有利不利は比較的少ないコース形態である。とはいえ、内枠の馬は距離ロスを抑えて先行できるメリットがあり、スタートを決めて好位を取れれば大きなアドバンテージとなる。
過去の日本ダービーにおけるデータを見ても、1枠~3枠の馬が好走するケースは多く、特に逃げ・先行タイプにとっては理想的な配置となる。一方で、7枠・8枠からの差し・追い込みも決して不利ではなく、近年は外枠から豪快に差し切るシーンも増えてきている。
特にダービーではペースが落ち着きやすく、外を回した馬が伸びあぐねる場面も見られるが、瞬発力に優れたタイプであれば、大外からでも十分勝負になる。実際、近10年で8枠から勝ち馬が出た年も複数あり、枠順だけで有利・不利を一概に語ることはできない。
要するに、東京芝2400mは「内有利」が原則ではあるものの、それ以上に重要なのはレースセンス・位置取り・折り合い能力、そして何より直線で末脚を発揮できるかどうかである。各馬の脚質と枠順を組み合わせて評価することが、予想における重要なポイントとなる。
まとめ
日本ダービーは一生に一度の大舞台。枠順による有利不利は確かにあるが、最終的には当日の馬場状態や展開、騎手の判断が大きく影響する。注目馬の枠順を踏まえつつ、各馬の持ち味を発揮できるかが鍵となるだろう。