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最強世代のダービー馬として、威厳を示したい。

2017年11月26日、東京競馬場でジャパンカップ(GⅠ、芝2400m)が行われる。外国馬を含めてGⅠ馬9頭が顔をそろえ、ダービー馬も3頭がエントリー。

なかでも注目を集めているのは今年のダービー馬レイデオロだが、昨年のダービー馬マカヒキも世代の頂点を極めた東京芝2400メートルの舞台で復権に燃えている。

果たして、マカヒキは復活を遂げられるのか? その可能性を探っていこう。


復権への予兆

ハイレベルといわれた現4歳世代だが、皐月賞馬ディーマジェスティは引退が発表され、菊花賞馬サトノダイヤモンドは今秋全休が明かされている。それだけに、4歳のエース格として、マカヒキにかかる期待は大きい。

ただ、今年は4戦して連対なし。春は、単勝1・7倍の圧倒的1番人気に支持された京都記念で3着と期待を裏切り、続く大阪杯も2番人気に支持されながら4着と案外な結果だった。ダービーを勝って燃え尽きてしまったのか。そういわれても仕方ないところだが、少なくとも「終わった」と考えるのは早計だ。

まず春の2戦に関しては、友道調教師が「海外遠征による見えない疲れがあったのかも」と話しているように、3歳秋のフランス遠征が影響したようで、馬体の張りも3歳時に比べると今ひとつに映った。陣営のトーンもそれほど上がらず、本調子でなかったことは確かだ。

しかし、春を早々に切り上げて休養したことが功を奏した。今秋の2戦は着順こそひと息だが、内容は決して悪くない。毎日王冠(6着)は休み明けで、内田騎手がテン乗り。スタート後に行き脚がつかず、直線でもインで前が壁になって進路を切り替えるシーンがあった。情状酌量の余地はある。前走の天皇賞(秋)は2着サトノクラウンと並ぶメンバー中2位の上がり3ハロン38秒6をマークして5着。自慢の切れ味が生かせない極悪馬場の中、久々にこの馬らしい脚を使ったと言っていい。

追い切りでも、春はやや気負いが見られたが、この中間は落ち着いて好気配を漂わせている。1週前は、稍重の栗東CWコースで長めから追われ、7ハロン95.0の猛時計。ラスト1ハロンも11.8秒でまとめており、文句なしの内容だ。一戦ずつ確実に良化しているとみていいだろう。

上向く調子の一方で不安材料も

となれば、今回に期待が高まるところだが、それは果たしてどうか。まず課題は距離だ。全姉ウリウリは、重賞2勝の内訳が、芝1600メートルと芝1200メートル。血統背景から、本質的には短~中距離向き。3歳時は絶対能力の高さでカバーしたが、友道調教師も示唆しているように、適性距離はおそらく2000メートルまで。2400メートルへの距離延長は割り引きと考えていい。

また、友道調教師や担当の大江助手も話しているように、3歳春の時点で馬体はほぼ完成していた。馬体重を見ても、ダービー時が502キロで、前走時が504キロ。古馬になって成長しているとは言えない。

今回も前走と同様に、道中はスタミナを温存して、しまいの切れ味にかける競馬になることが予想される。幸いにも天気予報を見る限り、ジャパンカップは良馬場が見込めそうだが、スローペースの瞬発力勝負でどこまで差を詰められるかといったところ。結論としては、復調はしているものの、ここで勝ち負けを争うまでは厳しいか。

とはいえ、能力は世代屈指で、今年の春に比べれば状態がいいことは確か。今後、狙うとすれば、東京や京都外回りのような広いコースで、芝2000メートル以下のレースに出走してきたときがオススメだ。

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