2018年5月3日、園田競馬場で兵庫チャンピオンシップ(JpnII/ダ1870m)が行われる。テーオーエナジー、ビッグスモーキー、メイショウヒサカタ、キャベンディッシュ、ワークアンドラブらが出走するが、どんなレースが展開されるのか? 台頭する可能性を秘めた伏兵とは?
過去にコパノリッキー(GⅠ11勝)、ケイティブレイブ(GⅠ2勝)なども勝ったレースで、今年もダートのスター誕生が期待される。
スター候補の1頭であるテーオーエナジーは、前走の3歳500万下(阪神ダート1800m)を5馬身差で圧勝。軽く仕掛けられただけで瞬く間に後続を突き放し、ゴール前では手綱を抑える余裕すらあった。その勝ちっぷりからも上位人気は確実で、メンバー中で最も信頼できる存在と言っても過言ではない。その根拠を挙げていく。
目次
理由① 栗東所属の上位人気馬
兵庫チャンピオンシップが交流GⅡとなった2004年以降、優勝馬はすべてJRA所属馬。その14頭のうち、11頭が3番人気以内だった。
さらに過去10年を見てみると、栗東所属で3番人気以内だった牡馬に限れば【7・8・3・2】。勝率75.0%、連対率は何と90.0%と、かなりの高確率で好走している。
今年、栗東所属の牡馬はテーオーエナジー、ビッグスモーキー、ワークアンドラブの3頭。3番人気以内に推されるようなら、素直に信頼していいだろう。
理由② 前走が価値の高い内容
前走の3歳500万下はまさに圧巻だった。すんなりと好位の外につけて持ったままで押し上げていくと、直線入り口で先頭に立って5馬身差の圧勝。派手な勝ちっぷりもさることながら、良馬場で1.52.5の走破タイムはかなり優秀と言える。
4月29日までに現3歳世代で良馬場のダート1800m戦は105レース行われているが、テーオーエナジーが前走でマークしたタイムはその中で最速。しかもそれを、直線に急坂のある阪神でほとんど追われることなく叩き出したのだから、能力はかなり高いと見ていい。
その前走はかなり楽な競馬だっただけに、レース後のダメージも少なかったはず。自らレースを作れる自在性と機動力を備えているだけに、小回りの園田コースにも問題なく対応できそうで、今回も前走と同様のパフォーマンスを期待して良さそうだ。
理由③ コースを知り尽くした鞍上
騎乗する岩田康誠騎手は、2006年まで兵庫競馬に所属し、園田競馬場を主戦場としていた。8年連続でリーディングに輝いていた小牧太騎手からその座を奪うなど、3度のリーディングを獲得し、地方で通算2900勝以上を挙げている。
園田競馬場は、岩田騎手にとって“庭”とも言える場所。コースの特徴を知り尽くしており、兵庫チャンピオンシップも歴代最多タイの3勝をマークしている。これ以上、頼りになるジョッキーはいないだろう。先週の天皇賞(春)で約3年ぶりにGⅠ制覇を飾った勢いにも期待したい。
まとめ
前走を圧勝した勢いに乗って重賞初制覇を狙うテーオーエナジー。飛躍へのターニングポイントとなりそうなこのレースで、どんなパフォーマンスを見せるか。