2018年5月3日、園田競馬場で兵庫チャンピオンシップ(JpnII/ダ1870m)が行われる。テーオーエナジー、ビッグスモーキー、メイショウヒサカタ、キャベンディッシュ、ワークアンドラブらが出走するが、どんなレースが展開されるのか? 台頭する可能性を秘めた伏兵とは?
競馬TIMES編集部では一週間をかけて当重賞を徹底的に検証していく。血統考察やデータ分析、有力馬の強調材料と不安要素の検証など、多角的な視点から当レースの見どころや注目点を解き明かしていく予定だ。
出走馬のおさらい、予想オッズの展望を振り返っていこう。
目次
日程・概要
兵庫チャンピオンシップ ダ1870m / 天気: / 馬場: / 発走:15:55
出走予定馬・登録馬
毎年JRA所属馬が馬券圏内を含め掲示板をほぼ独占するこのレース。時期的に地方で地力のある門別勢や南関勢が出走してこないだけに致し方ないところ。今年もJRA所属馬が中心の戦いになりそう。
前走500万下の時計が秀逸なテーオーエナジー。パワーの要る阪神ダート1800m、良馬場で52秒台で走りきっているだけに素質は間違いなくオープン級。園田のパワーの要るダートも合いそうで、園田を知り尽くしている岩田騎手が手綱を執るという面も含めて人気の中心になりそうだ。
単純にJRAでの結果が地方のダート適性に結びつくと考えるのは早計だが、この馬の父カネヒキリも中央地方問わず様々なダートコースで結果を出していただけに、この馬に寄せられる期待は大きそう。少しまだ緩いところがあるだけに園田のコース形態が合うかどうかは微妙も、能力全開ならアタマはこの馬か。
ここ二戦は芝でそれなりの走りを見せたものの、やはりダートという感じがあるビッグスモーキーもここなら実績上位だ。
芝でもすみれS3着、スプリングS10着と全く走らなかったわけではないが、やはりダートでこそだろう。昨年の全日本2歳優駿では5着と実績もあり、その時負けた相手であるルヴァンスレーヴ、ドンフォルティス、ハセノパイロ(船橋)が軒並みその後のレースでも好走してるだけにレベルの高さは間違いないところ。この馬もそれほど器用なタイプではないので園田コースがどうかという印象はあるが、地力は間違いなく上だ。
今回のメンバーで唯一オープン勝ちのあるメイショウヒサカタは地方のダートと距離がどうか。
前走の昇竜S(OP)はスピードを活かす競馬でD1400mを押し切ったものの、血統背景(シニスターミニスター×母父サンダーガルチ)からダートの短距離がベストな印象が強い。また軽いダートの方がスピードを活かせそうな感じもあり、地方のダートが合うかどうかも気になるところではある。
機動力と時計のかかるダートが合うキャベンディッシュ、小檜山厩舎には珍しく、再度デムーロ騎手を配して一発を狙ってきた。
小倉(D1700)の500万下でマクリからレースを進め、器用さの活かせる中山D1800mで500万下を勝ち上がったところから考えて、園田コースは合いそう。父タイムパラドックスも地方のダートで実績があったように、ここにきて悪くない要素が揃っている。能力勝負になると厳しいかもしれないが、デムーロ騎手の手綱で間隙を縫えれば再びこのコンビでの勝利が目指せる。
オープンでは若干頭打ちの感があるワークアンドラブだが、上がりの掛かる展開は合いそうで地方のダートは合いそう。地元の名手・田中学騎手を手配した辺りに陣営の勝負気配が伺える1頭だ。
他にも地元園田や他地区からの遠征馬がJRA所属馬に挑戦する。地方所属馬の登録馬発表は4月30日だ。
登録馬は以下の通り。
エンジェルアイドル 牝3 永井孝典騎手 坂本和也厩舎
ローザルーナ 牝3 大原浩司騎手 湯前良人厩舎
テーオーエナジー 牡3 岩田康誠騎手 宮徹厩舎
ビッグスモーキー 牡3 浜中俊騎手 清水久詞厩舎
キャベンディッシュ 牡3 M.デム騎手 小桧山悟厩舎
アゼツライト 牡3 川原正一騎手 雑賀伸一厩舎
スリルトサスペンス 牝3 佐藤友則騎手 湯前良人厩舎
ワークアンドラブ 牡3 田中学騎手 田所秀孝厩舎
エムティストロフィ 牝3 高畑皓一騎手 長倉功厩舎
メイショウヒサカタ 牝3 池添謙一騎手 浅見秀一厩舎
クリノヒビキ 牡3 下原理騎手 橋本忠明厩舎
想定オッズ・予想人気
※追記予定