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2018年12月9日、阪神競馬場で阪神ジュベナイルフィリーズ(GⅠ/芝1600m)が行われる。

阪神外回りで施行されるようになった2006年以降は、ウオッカ、ブエナビスタ、アパパネ、メジャーエンブレムといった名牝が制した2歳女王決定戦。今年は重賞勝ち馬の2頭が人気を二分しそうだ。

そのうちの1頭であるダノンファンタジーは、デビュー2戦目の未勝利戦を勝ち上がると、前走のファンタジーSは単勝1.5倍の圧倒的支持に応えて重賞初制覇を飾った。デビュー戦で同馬を下し、牡馬相手にサウジアラビアロイヤルCを圧勝したグランアレグリアは、翌週の朝日杯フューチュリティステークスに登録しており、最大のライバルとして再び相まみえるためにもここは負けられないところだろう。

着差以上の強さを見せた前走のレース内容からも、能力が世代トップクラスであることは証明済み。3連勝で戴冠を果たすのか。優勝へのポイントを探っていく。


ポイント① ファンタジーS優勝馬は不振

阪神競馬場のコース改修が行われた2006年以降の阪神JFを見ると、ファンタジーS組は【1・3・3・45】で、勝ち馬に限ると【0・2・0・7】。ステップレースにもかかわらず、本番と直結していない。2006年にアストンマーチャンが1番人気で2着、07年にオディールが1番人気で4着など、人気を背負って敗れるケースが多い。

京都芝1400mと阪神芝1600mとで求められる適性が異なるなど様々な要因が考えられるが、いずれにせよファンタジーSと阪神JFは結果が直結しづらく、ファンタジーSを勝つと人気になりやすいため、しっかりとレース内容を精査する必要がある。

ダノンファンタジーのファンタジーSは、ゴール前で手綱を抑える余裕があったほど着差以上に強い内容だったというだけでなく、折り合いを重視し、その後の距離延長を見据えてあえてポジションを1列下げてレースを進めたという。その前に芝1600mで勝っているし、過去に1400mの適性を生かしてスピードで押し切ったようなタイプと同じように考える必要はないだろう。それでもファンタジーSの優勝馬は、スイープトウショウ(03年5着)、ラインクラフト(04年3着)といった、のちに牡馬相手にGⅠを勝つ名牝でさえ敗れているだけに、やはり気になるところだ。

ポイント② 乗り替わり

デビューから全3戦で川田将雅騎手が手綱を取ってきたが、今回は同騎手が香港遠征のため、クリスチャン・デムーロ騎手に乗り替わりとなる。ここまで川田騎手がレースでしっかりと折り合いを付け、先を見据えながら競馬を教え込んできただけに、この乗り替わりはマイナスだと言わざるを得ない。

2006年以降で見ても、前走から騎手が替わった馬は【1・6・5・94】と、明らかに分が悪い。繊細な牝馬で、特にテンションや折り合いなどに気を遣う必要がある2歳馬同士の戦いだけに、気性や癖をよく知った鞍上が乗る方が理想的だと言える。

2013年にはテン乗りだったアユサンで桜花賞を制しており、今やイタリアのトップジョッキーとなったC・デムーロ騎手が、今回はどのように持ち味を引き出すか。

まとめ

ここまでにスケールの大きな走りを見せているダノンファンタジー。来年のクラシックに向けて、今回はどんなパフォーマンスを披露するのか。

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