2018年12月9日、阪神競馬場で阪神JF(GⅠ/芝1600m)が行われる。前哨戦を快勝したディープインパクト産駒のダノンファンタジー、シェーングランツに注目が集まる。その他にクロノジェネシス、ビーチサンバ、レッドアネモネなどが出走を予定している。
開催に際し、どのような血統の馬がいい成績を残しているのか、同コースでどのような血統の馬が台頭しているのか、過去のデータをもとに見ていくことにしよう。
今回、好走血統は過去10年、コース・距離別種牡馬成績は2013年以降のレースより集計を行った。
目次
過去10年好走馬血統
2017年 1着(オルフェーヴル/Flower Alley/Seattle Slew)
2着(ルーラーシップ/クロフネ/サンデーサイレンス)
3着(ディープインパクト/Storm Cat/Affirmed)
2016年 1着(Frankel/Monsun/Dashing Blade)
2着(ハーツクライ/American Post/ミラーズメイト)
3着(ダイワメジャー/タイキシャトル/ロイヤルスキー)
2015年 1着(ダイワメジャー/オペラハウス/Rainbow Quest)
2着(ステイゴールド/アドマイヤコジーン/ジェイドロバリー)
3着(ディープインパクト/サクラバクシンオー/Unbridled)
2014年 1着(ディープインパクト/Elusive Quality/Zilzal)
2着(キングカメハメハ/マーベラスサンデー/ジェイドロバリー)
3着(ステイゴールド/デインヒル/リアルシャダイ)
2013年 1着(ステイゴールド/Dixieland Band/Lord Gaylord)
2着(ディープインパクト/ファルブラヴ/トニービン)
3着(ネオユニヴァース/Pentelicus/Sir Wiggle)
2012年 1着(ウォーエンブレム/シングスピール/Machiavellian)
2着(クロフネ/トニービン/ニホンピロウイナー)
3着(ハーツクライ/Selkirk/Irish River)
2011年 1着(ディープインパクト/Nijinsky/Lord Gayle)
2着(ファルブラヴ/エルコンドルパサー/サンデーサイレンス)
3着(アグネスタキオン/Caerleon/Woodman)
2010年 1着(アグネスタキオン/Highest Honor/バイアモン)
2着(クロフネ/サンデーサイレンス/Nashwan)
3着(ソングオブウインド/スピードワールド/ミスターシービー)
2009年 1着(キングカメハメハ/Salt Lake/Spectacular Bid)
2着(ゼンノロブロイ/フレンチデピュティ/レインボーアンバー)
3着(クロフネ/サンデーサイレンス/ラバージョン)
2008年 1着(スペシャルウィーク/NijinSky/Lord Gayle)
2着(アグネスタキオン/Bering/African Song)
3着(ネオユニヴァース/Marquetry/Medaille d'Or)
(血統の分類:ヘイロー系・・・サンデーサイレンス系、非サンデーサイレンス系、ロベルト系;ニアークティック系・・・欧州型、 米国型、豪州型;ミスタープロスペクター系; ナスルーラ系;他系統)
解析・分析:注目血統は?
サンデーサイレンス系とナスルーラ系の相性が良いのがわかる。特に相性の良い母系としてミスタープロスペクター系×ナスルーラ系の組み合わせが挙げられる。
2017年 ラッキーライラック(母父ミスタープロスペクター系×母母父ナスルーラ系)
2015年 ウインファビラス(母父ナスルーラ系×母母父ミスタープロスペクター系)
ブランボヌール(母父ナスルーラ系×母母父ミスタープロスペクター系)
2008年 ミクロコスモス(母父ミスタープロスペクター系×母母父ナスルーラ系)
母系にナスルーラの血を持つ馬としてはダノンファンタジーを筆頭にグレイシア、レッドアネモネ、エールヴォア、サヴァワールエメなどがいるが、ミスタープロスペクター系の血も持つ馬としてはメイショウショウブが唯一の該当馬となる。低評価を覆す激走を見せるか注目だ。
出走予定馬・種牡馬コース成績
ハーツクライ 9-11-11-103 / 6.7% / 23.1%
バゴ 1- 2- 1- 3 / 14.3% / 57.1%
ダイワメジャー 16-18-18-136 / 8.5% / 27.7%
ディープインパクト 55-49-39-247 / 14.1% / 36.7%
クロフネ 4- 3- 4- 59 / 5.7% / 15.7%
集計期間:2013.1. 1 〜 2017. 12. 28
解説・分析:注目血統は?
ディープインパクト産駒の成績が勝率・複勝率共に優れた数字を残しているのがわかるが、バゴ産駒も同等以上の成績を残しているのがわかる。出走頭数が少なく、強調はできないものの相性の良い条件と言えよう。クロノジェネシスの3連勝に期待がかかる。