阪神カップ2020の競馬予想分析!3つのデータから導く危険な人気馬

2020年12月26日、阪神競馬場で阪神カップ(GⅡ/芝1400m)が行われる。今回は過去のデータやレース傾向を振り返り、当レースの危険な人気馬を予想していく。

馬券を買う上で特に重要なのは「どの馬を買うか」ではなく「どの馬が消しか」を見極めることだ。

人気馬を「買わない」と判断できれば、余った資金を軸馬の買い足しや穴馬の追加購入に回すことができる。そして人気馬が馬券圏外になれば配当が跳ね上がる。

「人気だから押さえようかな」と毎回人気馬を買ってしまうと回収率は落ちていく。だからこそ「買わない人気馬」を見つけることがカギになってくるのだ。

果たして、人気が想定されるインディチャンプ、ステルヴィオ、サウンドキアラ、フィアーノロマーノ、マルターズディオサらの中で危険なのはどの馬なのか。しっかり考察していこう。

過去10年のデータを参考にする。


目次

阪神カップの人気馬成績

過去10年のデータを見ると、1番人気は1勝、2着はなし、3着は1回。去年はグランアレグリアが勝ったが、あのアーモンドアイを倒すレベルと考えるとそれくらいの力は必要なのか。

リピーターが来やすいこともあり、とにかく荒れやすい。前走負けてるからと軽視すると痛い目を見る可能性が高い。

ではここからは注目のデータをピックアップして紹介していこう。

予想参考データ① 間違いなく距離短縮馬

距離別成績を見ると、前走がマイルだった馬は前走1200メートルや1400メートルだった馬に比べて倍以上優秀な成績を残す。主にマイルチャンピオンシップ組が強い。

去年のグランアレグリアはNHKマイルカップでコンマ3秒負け、マイルチャンピオンシップ組もこの傾向が強い。

インディチャンプは該当しているが、サウンドキアラはコンマ9秒負け。去年のフィアーノロマーノは1秒以上負けていたが、今年阪神開催だったことを考慮するとどうなのか。

ちなみに距離延長だった場合、同距離の場合もコンマ3秒負けが目安になってくる。

予想参考データ② 穴馬から見えてくること

去年おととしと2桁人気の馬が穴馬として絡んでいるのだが、その傾向を見るとダイアナヘイローのようにこの舞台で既に重賞制覇している馬の巻き返しがある。盛んに穴をあけ続けたガルボもそのパターンだ。

去年3着のメイショウショウブのように、実はマイルか1400かという馬で長い距離ばかりを走って成績が悪く見えただけというケースもある。元々マイル重賞で牡馬相手に2着2回もあった。

マルターズディオサのように元々マイルで強い馬がいきなり対応してもおかしくはない。そして地味に怖いのが川田将雅騎手から藤岡佑介騎手に乗り替わったダノンファンタジー。

予想参考データ③ それぞれの馬の前走レベル

マイルチャンピオンシップの勝ちタイムは文句なしのタイムである。今年は阪神開催だったことを加味しても十分で、阪神牝馬ステークスより1秒近く早く、サウンドキアラの負け幅も同じくらいだったことを考えれば妥当なところか。少なくともインディチャンプはそれなりに信用できる。

スワンステークスははっきり言って微妙で、カツジがマイルチャンピオンシップで惨敗したことを考えるとレースレベル的に妥当と言えるだろう。阪神開催の京阪杯は時期的な問題を考慮してもまずます。冬開催時代の阪急杯の記録を引っ張りだせば、そこよりも速いので、それなりに勝負にはなるか。

秋華賞のタイム自体は平凡で、除外などの影響がなければ牝馬三冠はなったのか微妙なレベル。デアリングタクトのジャパンカップでの走りを見ればやはり三冠は妥当だったが、そこで1秒負けのマルターズディオサ。マイル以下で強いと腹をくくるしかないか。

2020年の危険な人気馬は?

サウンドキアラは人気になる見込みだが、春先の重賞連勝は京都でのものが多く、阪神だと1枚落ちるか。阪神牝馬ステークスのタイムは遅いが、マイルチャンピオンシップと同タイム。そうなると一線級が集まれば足りない。ここもそれなりに集まっているため、人気がやや過剰と見るべきか。阪神カップの好走条件に合致せず、危険な人気馬の一頭になりそうだ。

また、ステルヴィオは1つ目の消しデータに合致している。スワンステークスのレベルもそうだが、実は鉄砲が走り、叩き2走目は凡走しやすい。スワンステークスから阪神カップが予定だったとは思えず、様子見か。

反対にフィアーノロマーノは危険なデータに一つも当てはまらない。前走はきっちり勝っており、去年のこのレースは2着。今年の阪急杯も2着、2年前の同条件ファイナルステークスも勝っていて、まさに阪神カップで好走する条件は揃っている。鞍上の団野大成騎手がどうかだが、リステッド競走まで勝っており、重賞制覇も時間の問題だ。人気馬の中で最も不安要素が少ないのが、フィアーノロマーノと言えそうだ。

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