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マイネルミラノ
父ステイゴールドは母母父ノーザンテーストの頑強さをあまり感じさせないため、配合相手にはノーザンテーストをクロスさせたり(オルフェーヴルなど)、ダンチヒやその仔デインヒルのようなパワーあふれる血を持って来て(ナカヤマフェスタやフェノーメノなど)活躍馬が生まれることが多い。そのパワーが前面に出ているから宝塚記念や有馬記念を勝つ産駒が多いというわけだ。
マイネルミラノの母父ポリッシュプレジデントはダンチヒ×バックパサーという組み合わせで極めてパワーに優れている。母母父もロベルト直仔のシルバーホークで、ステイゴールドの成功配合といえる。つまりそれは時計の掛かる小回りがベストということで、前走の巴賞は展開利があったことも確かだが洋芝適性はかなりのものがあるといえるだろう。大外枠でもやはり外せない1頭だ。
ヴァーゲンザイル
父ネユニヴァースは母ポインテッドパスがハイペリオン7×5×4などを持つ重厚な血統で時計の掛かる馬場が合う馬が多い。
ヴァーゲンザイルは母父がノーザンテーストでポインテッドパスと脈絡するし、母母もスタミナに優れるサンインロウや、パワーに優れるバックパサーを持っており函館記念向きの血統といえる。雨で馬場が渋って、昨年のような差し決着になれば台頭する可能性は高いだろう。
サトノプライマシー
こちらもネオユニヴァース産駒で、母母父がヌレイエフでポインテッドパスと脈絡し、サンインロウ血脈を持っており、加えて母父は母父バックパサーであるウッドマン産駒のティンバーカントリーで、ヴァーゲンザイルと同じ血を多くっている。
大型馬で脚元が弱くダートを使われてきたが、芝で新馬勝ちをしているように去勢効果が出た今なら芝の重賞でも十分通用していい。
ホーカーテンペスト
父ホークウイングはエクリプスS、ロッキンジSを制した他、2002年の英2000ギニー、英ダービー、クイーンエリザベス2世S、愛チャンピオンSで全て2着だった馬で、その父ウッドマンは母父がバックパサーだ。また母リッチダンサーがハイペリオン7×5×6×5で、これまでの戦績からも時計の掛かる馬場が合っていることは明白だ。
以前はマイルを中心に使われていたが距離を伸ばしてからオープン入りしたのは母のスタミナを活かせたからだろう。
また、行き脚があまりないことからも前走で1700mを使ったことは今回プラスに出るはずで要注意の1頭だ。
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