7月14日、函館競馬場で函館記念(GⅢ/芝2000m)が行われる。今回は過去のデータやレース傾向から、激走の可能性がある穴馬を予想していく。
馬券を買って回収率100%超を目指す上でカギになるのが、正確に穴馬をピックアップできるかどうかだ。
人気馬ばかり買っていても馬券では勝てない。穴馬選定の精度を高めることが、馬券で勝つことに直結してくるのだ。
今回、人気が想定されるのは、エアスピネル、ステイフーリッシュ、レッドローゼス、マイスタイル、ポポカトペトルらだが、上位に割って入るのはどの人気薄馬になるのか?
なお、札幌開催となった2009年を除いた過去9年のデータを対象とした。
目次
函館記念の配当傾向
過去9年を見ると、三連単の最高額配当は2017年の915,320円で、その他に2018年(571,480円)や2011年(401,180円)を含めて9年中7年で10万超えの配当が出ている。また全ての年で万馬券が出ており、積極的に穴馬を狙いたい。
一方で単勝オッズに関しては全て3桁配当と人気馬が優勝しており、こちらは人気には逆らわないのが無難と言える。
馬連は最高配当が2017年(35,130円)で、2011年(15,910円)や2016年(10,890円)にも万馬券が出ている。その他の年も好配当が出ており、2着以降で積極的に穴馬を狙うのが良いと言えるだろう。
ではここからは注目のデータをピックアップして紹介していこう。
予想参考データ① 好走血統に注目
父系はサンデーサイレンス系はステイゴールドを中心にフジキセキ、ディープインパクト、ゼンノロブロイ、マンハッタンカフェ、ゴールドヘイローなど多種の種牡馬が活躍している。中でも母父ノーザンダンサー系との相性が良い
2016年 マイネルミラノ(3人気/Danzig系)/ケイティープライド(13人気/Vice Regent系)/ツクバアズマオー(9人気/Storm Cat系)
2014年 ステラウインド(7人気/Nureyev系)
2012年 ミッキーパンプキン(7人気/Lyphard系)
上記のように欧州型、米国型問わず活躍しているのがわかり、今年もこの傾向に注目したい。
また昨年は父ロベルト系/ミスタープロスペクター系と母父サンデー系の組み合わせが上位を占めており、母父サンデー系も注意が必要だろう。
予想参考データ② 先行・差し馬に注目
激走馬の脚質に注目すると先行策及び中団待機からの差し馬が多いことがわかる。以下に人気と道中の位置取りを挙げた。
2018年 サクラアンプルール(7人気/7-7-8-5)/エテルナミノル(13人気/4-4-3-2)
2017年 タマモベストプレイ(14人気/3-3-4-3)
2016年 ケイティープライド(13人気/5-5-6-4)/ツクバアズマオー(9人気/10-11-10-8)
2015年 ハギノハイブリッド(10人気/5-5-3-3)/ヤマカツエース(7人気/2-2-2-2)
2014年 ダークシャドウ(8人気/11-9-7-7)/ステラウインド(7人気/9-6-7-7)
2013年 アンコイルド(7人気/3-3-2-2)/アスカクリチャン(8人気/7-10-12-6)
2012年 イケトップガン(8人気/13-13-12-9)/ミッキーパンプキン(7人気/3-3-2-1)
2011年 マヤノライジン(12人気/3-3-4-2)/アクシオン(7人気/12-9-11-12)
極端な脚質の馬は狙いすぎない方が無難と言える。
予想参考データ③ 高齢馬の激走に注目
高齢の人気薄馬の激走も度々見られ、注意が必要である。
2018年 サクラアンプルール(7人気/7歳)
2017年 タマモベストプレイ(14人気/7歳)
2014年 ダークシャドウ(8人気/7歳)
2012年 イケトップガン(8人気/8歳)
2011年 マヤノライジン(12人気/10歳)/アクシオン(7人気/8歳)
2019年の穴馬候補は?
以上のデータから面白そうなのはブラックバゴ、カルヴァリオ、ゴールドギアだ。
ブラックバゴは7歳馬で警戒が必要な一頭だ。相性の良い母父サンデー系で、中団待機からの激走が期待される。
カルヴァリオは父サンデー系×母父ノーザンダンサー系を満たす唯一の馬である。先行策〜中団待機策での激走となるか注目だ。
ゴールドギアも父ミスタープロスペクター系×母父サンデー系で昨年の激走パターンに合致する。こちらも警戒が必要な一頭だ。