今週は函館競馬場で函館記念(GIII/芝2000m)が行われる。
出走各馬はどんな状態でレースに出走してくるのか? 今回は最終追い切りを分析していくことにしよう。
分析は「ひたすら調教診断するだけのブログ」でお馴染みのJPHB氏が担当する。
目次
最終追い切り評価一覧
水曜に追い切った馬は13頭。アングライフェンを除く全馬が函館Wで追い切りました。1番人気が予想されるサトノアレスの姿が見えなかったのですが、おそらく木曜に追い切るのでしょう。
アングライフェン B-
カムフィー B+
ケイティープライド B
サクラアンプルール B
サトノアレス
ジョルジュサンク B
ステイインシアトル
スーパームーン
タマモベストプレイ
ダンツプリウス B
ツクバアズマオー B+
トウシンモンステラ B-
ナリタハリケーン B+
パリカラノテガミ A
マイネルミラノ A
ヤマカツライデン B+
ルミナスウォリアー B
レッドソロモン
※詳細はhttp://jp-horse-breaking.blogspot.jp/にて公開中
※木曜追いの馬は最終版で更新
人気馬の追い切り
1番人気サトノアレス、2番人気ステイインシアトルと予想されていますが、どちらも水曜に追い切り映像がありませんでした。ローカルの人気は読みにくいのですが、3番人気になるのはツクバアズマオー、マイネルミラノ、サクラアンプルールあたりでしょうか。
これら3頭の動きは良かったです。マイネルミラノがA評価、ツクバアズマオーがB+評価。サクラアンプルールはB評価ですが、動きそのものは伸びやかでした。
ピックアップするならマイネルミラノでしょう。今回は58キロのトップハンデを背負いますが、福島民報杯を57.5キロで勝っており、前走エプソムCも58キロでした。逃げが絶対ではなく、前に行きたがる馬の多いメンバー構成は魅力。追い切りでははるかに前を行かせた相手を目標にカーブから飛ばし、直線は並ぶ間もなく抜き去るすばらしい動きを見せてくれました。
穴馬ピックアップ
人気薄が確実視されるプラス評価馬は、パリカラノテガミとカムフィー。A評価のパリカラノテガミを取り上げます。
パリカラノテガミ 53.0 【A】
函館W単走。四肢の可動域は十分にあり、弾力性のある動きをできている。首の使い方は上手で、体幹もしっかりしている。文句のない仕上がり。
ブログには上記のようにあっさりと書きましたが、この馬は前走の新潟大賞典から大きく状態を上げてきています。
前走時の追い切りより四肢の可動域が広がり、関節もやわらかに使えるようになりました。体も今回の方が数段引き締まっており、舌も出していません。最も良くなったのが前脚の伸びやかさで、肩関節をやわらかに使えるようになっています。穴に一考してみると面白いかもしれません。