チャンピオンズカップ2017の予想分析…テイエムジンソクの2つの強調材料と3つの不安
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2017年12月3日、中京競馬場でチャンピオンズカップ(GI/ダート1800m)が行われる。

サウンドトゥルー、アウォーディー、ケイティブレイブ、コパノリッキーをはじめとして統一ダートGⅠ馬が7頭も出走を予定する豪華な顔ぶれとなったがどんなレースが展開されるのか?

ここでは今回の出走予定メンバーの中では今年一番の上がり馬ともいえるテイエムジンソクに注目フォーカス。GI初制覇の可能性について探っていく。


期待① 前走の勝因

前走、11月5日に京都競馬場ダート1800mで行われたGⅢみやこステークスに単勝2番人気で出走した。

元々勝ち味が遅い馬ではあったが今年に入り徐々に本格化の兆しを見せ、これまでの主戦であった竹之下智昭騎手から古川吉洋騎手に乗り替わった5月の準オープン戦を勝ちオープン入りした後は1着→1着→2着(GⅢエルムステークス)を経ての参戦となった。

テイエムジンソクは大外8枠16番からのスタートが、脚質が逃げに近い先行タイプの同馬にとって不利に働くのではと心配されたが、杞憂に終わった。

道中4番手を進み4コーナーでは手綱を抑えたまま持ち味のスピードを活かして先頭に立ち、そのままスピードを持続して勝ち切る強い競馬をファンに見せつけたのである。

期待② 古川吉洋騎手との相性

古川騎手に乗り替わってからのテイエムジンソクは5戦して4勝2着1回と留まることを知らない快進撃を続けている。

古川騎手といえば、1997年阪神ジュベナイルフィリーズをアインブライドで制して以来20年GⅠ勝利から遠ざかっている。

そのため人気が予想される馬で迎えるGⅠに気負いやプレッシャーがかかりそうだが、記者会見では

「馬にタイトルを」
「厩舎関係者、オーナーのためになればいい」
「結果として後で自分にタイトルがついてきてくれる」
「今のの勢いをぶつけてどんなレースになるか楽しみ」

などと語っており、周囲が心配する必要はまったくなさそうだ。

テイエムジンソクはハミ受けなどコントールが難しい面もあるというが、手の内に入れている古川騎手であれば心配する必要はないだろう。

不安① 中京競馬場(左回り)

これまで23回レースに出走しているテイエムジンソクではあるが、実は今回が初めての左回りでの競馬となる。

もちろん、中京競馬場も初めてになるため、陣営も通常とは異なる調整を進めてきたという。

栗東トレーニングセンターは通常右回りで調教が行われているが、日曜日だけは左回りとなるのを活用して2週連続で追い切りを行った。

また、最終追いきりもこれまではウッドチップで行っていたが、初めて坂路で行ったとのこと。

古川騎手も記者会見で問題ない旨コメントはしているものの、通常とは異なる調整過程、意欲的な調整が吉と出るかどうかは走ってみないとわからない不安材料と言える。

不安② 体格

力強い走りが求められるダートで活躍する多くの馬は筋骨隆々タイプが圧倒的に多い中で、テイエムジンソクはスラッとしたように見える。

他馬がパワー型なのに対しテイエムジンソクはスピード型と言えばわかりやすいだろうか。

馬体重だけ見ると遜色ないが、パドックでじっと観察すると体格の違いがよくわかる。

ただ、数は少ないもののスピードタイプの体格でも一流のダート馬になった馬にはタップダンスシチーなどがいる。

脚質がタップダンスシチーに似ているとも言えるテイエムジンソクは体格の差をスピードで補うことは可能だろうか。

不安③ みやこステークス1着馬

中京競馬場でチャンピオンズカップが開催されるようになって今年で4年目を迎える中で、前走みやこステークスはステップレースとして重要な役割を果たしているものの、
勝ち馬のチャンピオンズカップでの成績は良くない。

2014年 インカンテーション 10着
2015年 ロワジャルダン    4着
2016年 アポロケンタッキー  5着

3年分しかデータがないとは言え、馬券圏内に1頭もいないという点では不安材料と言える。

まとめ

今回が試金石、あくまでもチャレンジャーというテイエムジンソク陣営だが、ここまでの勢いをそのまま持ち込めれば、ダート界に新風を吹き込むことは十分可能だ。

5歳の暮れ、通算24戦目・今年9戦目にして初めてGⅠ出走を果たす遅咲きの上がり馬、テイエムジンソク。

年内はチャンピオンズカップが最後のレースとなる予定だが、そのレースで初のGⅠタイトルの座を虎視眈々と狙っている。

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