セントウルS2018の競馬予想分析!3つのデータから導く穴馬候補

2018年9月9日、阪神競馬場でセントウルステークス(GⅡ/芝1200m)が行われる。過去10年を見ていくと、三連単の高額配当は2008年の881,820円が最高となっており、10万円以上になったのは4回ある。一方で1万円以下で終わったケースは1回だけだが、ハクサンムーンやロードカナロアの役者が揃っていた年だ。

単勝オッズは210円が最低で、最高は4,800円と、どちらかといえばアタマに来るのはそこそこ人気をした馬が多く、伏兵の一発は思ったほどはない。1番人気が7連対なので無理に大穴を狙う必要はないが、いわゆるヒモ荒れはいくらでも狙える。今回はファインニードル一本被りの可能性が高いが、なにせ相手は海外帰り、波乱の要素は十分ある。

スプリンターズステークスが大本番の馬もいるが、ここに勝負をかける馬もいる。そんな馬を見つけて、秋競馬のオープニングを飾りたい。


目次

データ① 確かな格での1200メートル実績

時折、なぜこの馬がこんな人気になるのかという時がある。その象徴が2012年3着で単勝160倍だったアンシェルブルーだ。オープン特別で2戦連続4着、そこまで悪いわけではない。しかもこの馬は前年の函館スプリントステークスで2番人気3着、あのカレンチャンにコンマ1秒しか負けていなかった。ちょっと凡走をしただけで単勝160倍になる。まさに人気の盲点だ。

他にも3年前の覇者で今年も出走するアクティブミノルはその時点で函館2歳ステークス勝利の実績がありながら10番人気、09年3着のコスモベルはオーシャンステークス2着の実績、2008年3着のスプリングソングは3歳オープン特別で1200メートルの橘ステークスを勝っていた。つまり、オープン特別での勝利や重賞での好走歴があった馬が穴を開けていたことになる。

その観点で探すと、ネロがおすすめか。ここ最近はダートだが、同じ森厩舎にマテラスカイがいる。中京1400メートルを日本レコードで逃げ切った馬がおり、果たして同じところを走らせるかという疑問がある。京阪杯を連覇しており、当然ながら芝でも問題はない。森調教師は策士だ。勝算があってここを使うはずだ。

データ② 意外?アドマイヤムーン産駒

阪神1200メートルの実績がある種牡馬を見ていくとアドマイヤムーン産駒が目立つ。現役時代のアドマイヤムーンといえばドバイデューティーフリー、宝塚記念、ジャパンカップを制し、年度代表馬になったこともある。一番短かった距離で1500メートルという馬がハクサンムーンなどを輩出しスプリンターを多く出している。ファインニードルもその1頭だ。

しかし、ここでファインニードルを上げれば元も子もないので、もう1頭のアドマイヤムーン産駒、フミノムーンを推したい。フミノムーンは前走の北九州記念は11着に敗れたが、走破タイムが1分7秒4、この馬の力は出し切った。しかもセントウルステークスは1分6秒台になるような時計にはならない。1分7秒3がここ10年での最速であり、これならフミノムーンでも大丈夫だ。バーデンバーデンカップを制するなど実績は十分、ここは狙いたい。

データ③ 全く違うコースからの参戦

穴を開けた馬を見ると、阪神のこの舞台とは全く違うようなところからの巻き返しが多い。北海道から帰ってきた馬やマイルで惨敗した馬などが目立つ。距離は一緒でも坂もなければ芝も違うし、マイルがむしろ無茶で適鞍は1200メートルだったというケースがある。惨敗で人気は落ちたがよくよく考えてみれば実績もあるし、来る理由はしっかりとあったという馬が目立つ。

この観点で探してみると、ラインスピリットを狙ってみたい。前走はアイビスサマーダッシュだが、求められるものが全く違う。ラインスピリットは短距離戦線で健闘を見せ、掲示板に食らいつく馬だ。しかもこの馬は人気になりにくい。騎乗するのが障害レースで一定の成績を残す森一馬騎手だが、平地ではあまり目立たない。そうしたこともあって人気はいつもないが、正直言って今年は多少手薄である。それならばオープン特別で3勝もし、このコースにも実績があるラインスピリットでも足りる。

まとめ

ネロ、フミノムーン、ラインスピリットが狙い目だが、どの馬もそこそこの低人気となりそうだ。先週の新潟記念は最低人気のショウナンバッハが激走し、データから穴馬をあぶりだすことに成功した。この勢いでセントウルステークスも当てたい。何かが3着に飛び込むようなイメージがいいかもしれない。3連複や3連単の相手に入れるなどがいいだろう。

おすすめの記事