2019年4月13日、阪神競馬場でアーリントンカップ(GⅢ/芝1600m)が行われる。今回の予想考察では、過去10年のデータと傾向を振り返って軸馬にふさわしい出走馬を導き出していく。
今年はフォッサマグナ、ヴァンドギャルド、ヴァルディゼール、ミッキーブリランテ、カテドラルらが出走する。有力馬の中で過去の好走馬と同じ傾向に該当するのはどの馬なのか?あるいは人気薄の中から台頭してくる馬がいるのか?
過去の歴史を注意深く見ていくと、2019年の当レースで台頭する馬が見えてくる。
目次
【2019年JRA重賞考察】アーリントンカップの予想分析
競馬TIMESでは過去のデータを徹底分析。考察から導き出した予想のポイントをピックアップしていく。
以下が特に注目したい予想のポイントだ。
予想ポイント 極端な人気薄は消し
まずは人気の傾向から。過去10年のアーリントンカップでは、極端な人気薄は低調な成績傾向が出ている。
単勝オッズ | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収値 | 複勝回収値 |
---|---|---|---|---|---|
1.0~ 1.4 | 1- 0- 0- 0/ 1 | 100.0% | 100.0% | 140 | 110 |
1.5~ 1.9 | 1- 1- 0- 0/ 2 | 50.0% | 100.0% | 95 | 110 |
2.0~ 2.9 | 1- 0- 0- 1/ 2 | 50.0% | 50.0% | 110 | 55 |
3.0~ 3.9 | 1- 1- 0- 4/ 6 | 16.7% | 33.3% | 51 | 43 |
4.0~ 4.9 | 1- 1- 0- 6/ 8 | 12.5% | 25.0% | 51 | 42 |
5.0~ 6.9 | 1- 1- 2- 8/ 12 | 8.3% | 33.3% | 56 | 70 |
7.0~ 9.9 | 1- 1- 4- 7/ 13 | 7.7% | 46.2% | 61 | 117 |
10.0~14.9 | 1- 2- 2- 8/ 13 | 7.7% | 38.5% | 82 | 116 |
15.0~19.9 | 1- 0- 0- 7/ 8 | 12.5% | 12.5% | 220 | 45 |
20.0~29.9 | 0- 1- 1- 6/ 8 | 0.0% | 25.0% | 0 | 108 |
30.0~49.9 | 1- 0- 1- 18/ 20 | 5.0% | 10.0% | 174 | 67 |
50.0~99.9 | 0- 1- 0- 9/ 10 | 0.0% | 10.0% | 0 | 120 |
100.0~ | 0- 1- 0- 22/ 23 | 0.0% | 4.3% | 0 | 113 |
ご覧の通り、単勝50倍以上になるとほとんど走っていないのが実情だ。少なくとも軸馬に関しては一定の人気を集める実力馬とするのが無難だろう。アーリントンカップでは15倍以上になると好走率が下がる傾向が出ている。
軸は単勝15倍以内の馬に据えるのが基準と言えるだろう。
予想ポイント 前走人気馬が活躍
次に前走人気別成績を見てみると、前走で人気があった馬が好走している傾向が出ている。
前走人気 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収値 | 複勝回収値 |
---|---|---|---|---|---|
前走1人気 | 4- 1- 4- 21/ 30 | 13.3% | 30.0% | 45 | 58 |
前走2人気 | 2- 4- 2- 7/ 15 | 13.3% | 53.3% | 92 | 177 |
前走3人気 | 1- 1- 1- 11/ 14 | 7.1% | 21.4% | 29 | 60 |
前走4人気 | 1- 2- 1- 10/ 14 | 7.1% | 28.6% | 248 | 114 |
前走5人気 | 0- 1- 1- 12/ 14 | 0.0% | 14.3% | 0 | 207 |
前走6~9人 | 2- 0- 1- 23/ 26 | 7.7% | 11.5% | 93 | 50 |
前走10人~ | 0- 1- 0- 12/ 13 | 0.0% | 7.7% | 0 | 20 |
前走2番人気以内だった馬の勝率、複勝率が高く好走している傾向。3~4番人気もまずまずの成績で4番人気だった馬は回収値が圧倒的な成績。一方、5番人気以下になると勝率、複勝率も下降して低調な成績だ。
軸は前走4番人気以内の馬に据えるのがいいだろう。
予想ポイント 前走4角位置に注視
前走4角別成績を見てみると直線が長い阪神外回りコースだが、4角ではある程度の位置につけておかないと好走率が下がる傾向が出ている。
前走4角 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収値 | 複勝回収値 |
---|---|---|---|---|---|
4角1番手 | 2- 0- 4- 11/ 17 | 11.8% | 35.3% | 21 | 77 |
2番手以内 | 4- 2- 6- 21/ 33 | 12.1% | 36.4% | 67 | 161 |
3番手以内 | 4- 2- 7- 26/ 39 | 10.3% | 33.3% | 57 | 140 |
4番手以内 | 5- 4- 7- 35/ 51 | 9.8% | 31.4% | 78 | 148 |
5番手以内 | 6- 5- 7- 47/ 65 | 9.2% | 27.7% | 67 | 122 |
7番手以内 | 10- 8- 7- 59/ 84 | 11.9% | 29.8% | 107 | 115 |
10番手以内 | 10- 8- 8- 74/100 | 10.0% | 26.0% | 90 | 103 |
10番手以下 | 0- 2- 2- 28/ 32 | 0.0% | 12.5% | 0 | 30 |
13番手以下 | 0- 1- 0- 7/ 8 | 0.0% | 12.5% | 0 | 25 |
過去10年では前走4角10番手以内の馬が、10勝して複勝率も高く単複回収値も優秀な成績。10番手以下になると、一気に複勝率が下がり単複回収値も低調な成績だ。
軸は前走4角10番手以内の馬に据えるのが基準と言える。
予想ポイント 前走クラスに注目
最後に前走クラス別成績を見てみると、オープンか重賞に出ていた馬が活躍している傾向が出ている。
前走クラス | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収値 | 複勝回収値 |
---|---|---|---|---|---|
新馬 | 0- 0- 1- 4/ 5 | 0.0% | 20.0% | 0 | 68 |
未勝利 | 0- 0- 1- 7/ 8 | 0.0% | 12.5% | 0 | 26 |
500万下 | 2- 4- 2-36/44 | 4.5% | 18.2% | 23 | 94 |
OPEN特別 | 2- 2- 1-15/20 | 10.0% | 25.0% | 227 | 143 |
G3 | 4- 2- 5-16/27 | 14.8% | 40.7% | 52 | 102 |
G2 | 1- 0- 0- 3/ 4 | 25.0% | 25.0% | 440 | 90 |
G1 | 1- 2- 0-10/13 | 7.7% | 23.1% | 23 | 50 |
新馬、未勝利戦からだと3着が最高で低調な成績。500万条件からは、馬券圏内に来てはいるが勝率、複勝率が軸にするには物足りない成績。一方、オープン特別や重賞だと好走率が上がり、単複回収値も優秀な成績傾向が見られる。
軸は前走オープン特別か重賞に出走していた馬に据えるのがいいだろう。
注目データまとめ
好走データをまとめていくと……
・単勝15倍以内
・前走4番人気以内
・前走4角10番手以内
・前走オープン特別か重賞
となる。このデータに合致している馬の過去10年における成績はというと……
着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収値 | 複勝回収値 |
---|---|---|---|---|
4- 1- 2- 4/11 | 36.4% | 63.6% | 155 | 104 |
ご覧の通り、驚異的な成績となっている。
2019年のアーリントンカップ軸馬候補は?
今年、このデータに該当する馬を見ていくと……
ヴァルディゼール
ヴァンドギャルド
軸にするもよし、相手にするもよし。一つだけ言えることは、これらすべての馬を馬券から外すことは的中よりも外れに近づいてしまう可能性が高そう、ということだ。