2018年12月23日、中山競馬場で有馬記念(GⅠ/芝2500m)が行われる。年末の大一番に天皇賞からの連勝を狙うレイデオロ、秋のGⅠ戦線での善戦が続くキセキ、唯一の3歳馬ブラストワンピース、そして障害からの転戦で話題を集めたオジュウチョウサンなどが出走を予定している。
開催に際し、どのような血統の馬がいい成績を残しているのか、同コースでどのような血統の馬が台頭しているのか、過去のデータをもとに見ていくことにしよう。
今回、好走血統は過去10年、コース・距離別種牡馬成績は2013年以降のレースより集計を行った。
目次
過去10年好走馬血統
2017年
1着(ブラックタイド/サクラバクシンオー/ジャッジアンジェルーチ)
2着(マンハッタンカフェ/Anabaa/Bering)
3着(ハーツクライ/Machiavellian/Nureyev)
2016年
1着(ディープインパクト/Orpen/サザンヘイロー)
2着(ブラックタイド/サクラバクシンオー/ジャッジアンジェルーチ)
3着(スクリーンヒーロー/キョウワアリシバ/マナード)
2015年
1着(スクリーンヒーロー/キョウワアリシバ/マナード)
2着(ネオユニヴァース/Dixieland Band/Secretariat)
3着(ブラックタイド/サクラバクシンオー/ジャッジアンジェルーチ)
2014年
1着(ディープインパクト/Bertolini/リファーズスペシャル)
2着(キングカメハメハ/サンデーサイレンス/Nureyev)
3着(ステイゴールド/メジロマックイーン/プルラリズム)
2013年
1着(ステイゴールド/メジロマックイーン/ノーザンテースト)
2着(ハーツクライ/Storm Bird/Time for a Change)
3着(ステイゴールド/メジロマックイーン/プルラリズム)
2012年
1着(ステイゴールド/メジロマックイーン/プルラリズム)
2着(ステイゴールド/Dashing Blade/ダンシングブレーヴ)
3着(キングカメハメハ/トニービン/ノーザンテースト)
2011年
1着(ステイゴールド/メジロマックイーン/プルラリズム)
2着(キングカメハメハ/プラティニ/Sure Blade)
3着(キングカメハメハ/サンデーサイレンス/Nureyev)
2010年
1着(ネオユニヴァース/Machiavellian/Bustino)
2着(スペシャルウィーク/Caerleon/Lord Gayle)
3着(キングカメハメハ/サンデーサイレンス/Nureyev)
2009年
1着(ステイゴールド/メジロマックイーン/プルラリズム)
2着(スペシャルウィーク/Caerleon/Lord Gayle)
3着(サンデーサイレンス/ノーザンテースト/Well Decorated)
2008年
1着(アグネスタキオン/ノーザンテースト/Crimson Sata)
2着(ドリームウェル/トニービン/Danzig)
3着(サンデーサイレンス/ノーザンテースト/Well Decorated)
(血統の分類:ヘイロー系・・・サンデーサイレンス系、非サンデーサイレンス系、ロベルト系;ニアークティック系・・・欧州型、 米国型、豪州型;ミスタープロスペクター系; ナスルーラ系;他系統)
解析・分析:注目血統は?
近年の好走パターンとしてサンデーサイレンス系と豪州型ニアークティック系・ナスルーラ系の組み合わせが挙げられる。
2017年 キタサンブラック (父サンデーサイレンス系×母父ナスルーラ系)
クイーンズリング(父サンデーサイレンス系×母父豪州型ニアークティック系)
2016年 サトノダイヤモンド(父サンデーサイレンス系×母父豪州型ニアークティック系)
キタサンブラック
2015年 キタサンブラック
2014年 ジェンティルドンナ(父サンデーサイレンス系×母父豪州型ニアークティック系)
2012年 オーシャンブルー(父サンデーサイレンス系×母父ナスルーラ系)
今年は父系・母系は逆となるがハービンジャー産駒のモズカッチャンが該当する他、ナスルーラ系との組み合わせではミッキースワローが該当する。上位人気馬を脅かす存在となりうるか期待したい。
出走予定馬・種牡馬コース成績
ステイゴールド 12- 9-10-60 / 13.2% / 34.1%
ルーラーシップ 0- 0- 0- 1 / 0.0% / 0.0%
ネオユニヴァース 2- 3- 2-12 / 10.5% / 36.8%
キングカメハメハ 3- 5- 5-40 / 5.7% / 24.5%
ディープインパクト 4- 2- 5-40 / 7.8% / 21.6%
ハーツクライ 6- 7- 4-38 / 10.9% / 30.9%
ハービンジャー 2- 0- 1- 7 / 20.0% / 30.0%
マンハッタンカフェ 1- 1- 1-14 / 5.9% / 17.6%
集計期間:2013.1. 1 〜 2017. 12. 28
解説・分析:注目血統は?
多くの優勝馬を輩出しているステイゴールドの好成績に目が行く。オジュウチョウサンやパフォーマプロミスらが続くことができるか。出走頭数は少ないがハービンジャー産駒も相性が良いと言える。勝ちきれない競馬が続くモズカッチャンが鞍上の勢いも加わり久々の勝利を挙げることができるか、こちらも注目だ。