2019年4月27日、東京競馬場で青葉賞(GⅡ/芝2400m)が行われる。今回の予想考察では、過去10年のデータと傾向を振り返って軸馬にふさわしい出走馬を導き出していく。
今年はランフォザローゼス、ウーリリ、アドマイヤスコール、サトノラディウス、リオンリオンらが出走する。有力馬の中で過去の好走馬と同じ傾向に該当するのはどの馬なのか?あるいは人気薄の中から台頭してくる馬がいるのか?
過去の歴史を注意深く見ていくと、2019年の当レースで台頭する馬が見えてくる。
目次
【2019年JRA重賞考察】青葉賞の予想分析
競馬TIMESでは過去のデータを徹底分析。考察から導き出した予想のポイントをピックアップしていく。
以下が特に注目したい予想のポイントだ。
予想ポイント 前走好走馬が有利?
青葉賞では、前走で好走していた馬が良い成績を残している傾向が出ている。
前確定着順 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収値 | 複勝回収値 |
---|---|---|---|---|---|
前走1着 | 5- 6- 7- 52/ 70 | 7.1% | 25.7% | 52 | 78 |
前走2着 | 0- 1- 0- 12/ 13 | 0.0% | 7.7% | 0 | 31 |
前走3着 | 2- 1- 1- 11/ 15 | 13.3% | 26.7% | 367 | 91 |
前走4着 | 0- 1- 1- 10/ 12 | 0.0% | 16.7% | 0 | 153 |
前走5着 | 0- 0- 0- 9/ 9 | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
前走6~9着 | 3- 1- 1- 31/ 36 | 8.3% | 13.9% | 86 | 39 |
前走10着~ | 0- 0- 0- 13/ 13 | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
前走1着馬と3着馬の複勝率が高いデータが出ている。4着以下でも馬券圏内に来ているが、好走率は下がるので割引が必要だ。
軸は前走3着以内の馬に据えるのがいいだろう。
予想ポイント 前走人気馬が活躍
次に前走人気を見てみると、青葉賞では前走で人気に支持されていた馬が好走している傾向だ。
前走人気 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収値 | 複勝回収値 |
---|---|---|---|---|---|
前走1人気 | 4- 3- 6- 19/ 32 | 12.5% | 40.6% | 110 | 89 |
前走2人気 | 4- 3- 2- 22/ 31 | 12.9% | 29.0% | 189 | 104 |
前走3人気 | 0- 1- 1- 17/ 19 | 0.0% | 10.5% | 0 | 97 |
前走4人気 | 1- 0- 0- 15/ 16 | 6.3% | 6.3% | 91 | 20 |
前走5人気 | 0- 0- 1- 10/ 11 | 0.0% | 9.1% | 0 | 23 |
前走6~9人 | 1- 2- 0- 34/ 37 | 2.7% | 8.1% | 39 | 22 |
前走10人~ | 0- 1- 0- 21/ 22 | 0.0% | 4.5% | 0 | 50 |
前走2番人気以内が複勝率、回収値ともに圧倒的な成績だ。 3番人気以下になると、複勝率が極端に下がり回収値も低調な成績になるのがわかる。
軸は前走2番人気以内の馬に据えるのが基準と言えるだろう。
予想ポイント 前走上がりに注視
青葉賞では、前走で速い上がりを見せていた馬が好走している傾向が出ている。
前走脚質 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収値 | 複勝回収値 |
---|---|---|---|---|---|
3F 1位 | 5- 4- 6- 37/ 52 | 9.6% | 28.8% | 27 | 51 |
3F 2位 | 4- 1- 0- 24/ 29 | 13.8% | 17.2% | 325 | 74 |
3F 3位 | 0- 2- 3- 17/ 22 | 0.0% | 22.7% | 0 | 145 |
3F ~5位 | 1- 1- 0- 20/ 22 | 4.5% | 9.1% | 65 | 33 |
3F 6位~ | 0- 2- 1- 40/ 43 | 0.0% | 7.0% | 0 | 40 |
前走上がり3ハロン、3位以内の馬が複勝率が高くて回収値もまずまずの成績。一方、4位以下だと複勝率が低く回収値も低調な成績だ。
軸は前走上がり3位以内の馬に据えるのが基準と言える。
予想ポイント 未勝利組は軽視
前走クラス別成績を見てみると、青葉賞では前走未勝利組は苦戦している傾向が出ている。
前走クラス | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収値 | 複勝回収値 |
---|---|---|---|---|---|
未勝利 | 0- 0- 0- 13/ 13 | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
500万下 | 5- 7- 8- 68/ 88 | 5.7% | 22.7% | 100 | 92 |
OPEN特別 | 1- 1- 1- 18/ 21 | 4.8% | 14.3% | 6 | 39 |
G3 | 1- 0- 1- 16/ 18 | 5.6% | 11.1% | 11 | 13 |
G2 | 3- 2- 0- 21/ 26 | 11.5% | 19.2% | 120 | 50 |
G1 | 0- 0- 0- 2/ 2 | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
過去10年で、未勝利組は13頭走って馬券圏内0と苦戦しているのがわかる。一方で、500万組が複勝率が高く回収値も優秀な成績。GⅡ組も3勝していて複勝率もまずまずな成績だ。
軸は前走500万かGⅡ組に据えるのがいいだろう。
予想ポイント 前走距離に注目
最後に前走距離別成績を見てみると、前走で長めの距離を走っていた馬が好走している傾向が出ている。
前走平地距離 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収値 | 複勝回収値 |
---|---|---|---|---|---|
1600m | 0- 0- 0- 2/ 2 | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
1800m | 2- 1- 1- 56/ 60 | 3.3% | 6.7% | 27 | 14 |
2000m | 3- 1- 1- 31/ 36 | 8.3% | 13.9% | 50 | 30 |
2200m | 2- 7- 4- 25/ 38 | 5.3% | 34.2% | 204 | 182 |
2400m | 3- 1- 4- 19/ 27 | 11.1% | 29.6% | 39 | 58 |
前走2200mと2400m組が複勝率が高く、回収値は2200m組が圧倒的な成績を残している。前走2000m以下の距離だと好走率が下がり、回収値も低調な成績だ。
軸は前走2200m以上の馬に据えるのが基準と言えるだろう。
注目データまとめ
好走データをまとめていくと……
・前走3着以内
・前走2番人気以内
・前走上がり3位以内
・前走500万かGⅡ組
・前走2200m以上
となる。このデータに合致している馬の過去10年における成績はというと……
着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収値 | 複勝回収値 |
---|---|---|---|---|
5- 4- 5- 12/26 | 19.3% | 53.9% | 340 | 160 |
ご覧の通り、驚異的な成績となっている。
2019年の青葉賞軸馬候補は?
今年、このデータに該当する馬を見ていくと……
アドマイヤスコール
キタサンバルカン
マコトジュズマル
軸にするもよし、相手にするもよし。一つだけ言えることは、これらすべての馬を馬券から外すことは的中よりも外れに近づいてしまう可能性が高そう、ということだ。