古馬の主役になるために――。
2018年1月21日、中山競馬場でアメリカジョッキークラブカップ(AJCC/GII/芝2200m)が行われる。人気になるのが2015年の有馬記念の覇者ゴールドアクターだ。今回はおよそ7ヶ月ぶりの実戦となるが実力、中山実績、小粒なメンバーを考えれば中心視するのが妥当だ。
今回は長期休養明けでもゴールドアクターが中心の根拠について迫っていこう。
目次
中心の理由① 年齢
ゴールドアクターは今年で7歳になる。年齢的な不安を感じてしまうがAJCCの過去10年のデータを見てみると意外な事実がわかる。
年齢別の成績を見ていこう
年齢 | 着別度数 |
---|---|
4歳 | 0- 2- 2- 12/16 |
5歳 | 4- 0- 3- 22/29 |
6歳 | 3- 1- 3- 30/37 |
7歳以上 | 3- 7- 2- 48/60 |
集計期間:2007年~2017年
一番成績が良いのは5歳、そして意外なことに4歳は勝ち馬がいないという結果である。今年は5歳馬がおらず2番人気になりそうなダンビュライトが4歳であることを考えるとゴールドアクターには追い風といえる。
中心の理由② 関東馬
過去10年の勝ち馬を見ると7頭が関東所属である。
所属別の成績を見ていこう。
所属 | 着別度数 |
---|---|
美浦 | 7- 8- 7- 69/91 |
栗東 | 3- 2- 3- 43/51 |
集計期間:2007年~2017年
圧倒的といえるほどの差はないが勝率、連対率、複勝率全てにおいて関東馬の成績が勝っており、やはり関東馬中心といえる。
中心の理由③ 脚質
過去10年でもっとも多くの勝利を挙げている脚質が先行である。
過去10年の脚質別成績を見ていこう。
脚質 | 着別度数 |
---|---|
逃げ | 1- 2- 0- 8/11 |
先行 | 6- 6- 3- 24/39 |
差し | 3- 2- 6- 42/53 |
追い込み | 0- 0- 0- 38/38 |
集計期間:2007年~2017年
先行が断然の成績だとわかる。次いで良いのは差しで追い込みは3着内ゼロである。
ゴールドアクターの脚質は先行で差しもこなせるタイプなのでこのデータはかなりの追い風といえる。
まとめ
いかがだっただろうか? 今回ゴールドアクターは長期休養明けという不安要素があるがデータを見れば死角なしといえるし、中山巧者というのも後押ししている。
しかも今回鞍上に武豊騎手を配してきた。キタサンブラックと去年最強のコンビとして名を馳せた武豊騎手とともに今年ゴールドアクターが再び輝くためにもここは負けられない一戦になる。
この新コンビがはたして今年の最強のコンビになりえるのか大いに注目される。