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2018年1月13日、中京競馬場で愛知杯(GⅢ/芝2000m)が行われる。マキシマムドパリ、キンショーユキヒメ、ゲッカコウ、サンタフェチーフ、エテルナミノルらが出走するが、どんなレースが展開されるのか? 台頭する可能性を秘めた伏兵はいるのか?

牝馬限定のハンデ戦は年間でも他に3レース(中山牝馬ステークス・マーメイドステークス・ターコイズステークス)しかなく、いずれも荒れる傾向にあるレースとして知られている。

2015年に毎年12月に中山競馬場で行われていた牝馬限定のオープン特別ターコイズステークスが重賞に昇格したのをきっかけに、12月に実施されていた愛知杯は1月の中京開催に移り今年で3年目を迎える。

そんな予想が難しいレースでもある愛知杯だが、今回は2015年の秋華賞トライアル紫苑ステークス(当時はオープン特別)の勝馬で、あと一歩の所で重賞に手が届きそうなクインズミラーグロに注目して好走の条件を探っていく。


条件① 輝きを取り戻せるか?

前走、2017年11月12日に京都競馬場芝2200mフルゲート18頭立てで行われたGⅠエリザベス女王杯に単勝187.8倍の14番人気の低評価で出走した。

上半期はすべて馬券圏内に入る堅実な走りを見せていたものの、秋初戦のGⅡ・府中牝馬ステークスで武豊騎手騎乗だったのにも関わらず、折り合いを欠いてしまい12着に惨敗したこともあって、評価を落としていたクインズミラーグロ。

1枠1番という枠を活かして鞍上の藤岡康太騎手は、クインズミラーグロにとって初めての逃げの戦法にでるが、早々に捕まり、勝ったモズカッチャンと1.1秒差の14着に敗れてしまった。

秋2戦はかみあわないレースとなってしまったが、今回は出走メンバー中、上位の実績を持っているのは確かである。

愛知杯は2016年単勝7番人気11着、2017年単勝6番人気3着の結果を残し、3回目の出走となるが、2017年のように輝きを取り戻せるかが大きな鍵を握っている。

条件② 幸英明騎手

クインズミラーグロは今回が29回目の出走だが、今年の愛知杯は幸英明騎手との3回目のコンビで挑むことになる。

これまでの2回の騎乗では堅実な走りを引き出している。

2016年4月 GⅢ・福島牝馬ステークス  8番人気 5着
2017年6月 GⅢ・マーメイドステークス 2番人気 2着

ただし、幸騎手は近年、芝よりもダートでの成績が良く、2017年の中京競馬場での17勝の内訳は芝3勝に対してダート14勝と圧倒的な差がついている。

3勝の内、1勝はGⅠ・高松宮記念をセイウンコウセイで勝利しているように、必ずしも苦手と言い切ることはできないが、鍵となることには間違いない。

騎手:幸英明 中京競馬場 2017年

コース着別度数勝率複勝率
3- 5- 4- 63/ 754.0%16.0%
ダート14- 4- 5- 53/ 7618.4%30.3%

集計期間:2017年

条件③ 6歳牝馬の成績

中京競馬場が改装されて以降に開催された5回の愛知杯では、明け6歳(2012年~2014年は12月実施のため5歳)の成績が振るわない。

時期的に見ても引退・繁殖入りを控えていることや競走馬のピークを過ぎてしまっていることとも無関係ではないだろう。

年齢の壁を克服しての好走ができるかどうかが鍵を握っている。

年齢別集計 愛知杯 2012年~2014年(12月実施)

年齢着別度数勝率複勝率
3歳0- 1- 0-14/150.0%6.7%
4歳3- 1- 2-11/1717.6%35.3%
5歳0- 1- 0-17/180.0%5.6%
6歳0- 0- 1- 2/ 30.0%33.3%
7歳0- 0- 0- 1/ 10.0%0.0%

集計期間:2012年 ~ 2014年

年齢別集計 愛知杯 2016年~2017年(1月実施)

年齢着別度数勝率複勝率
4歳0- 0- 1- 4/ 50.0%20.0%
5歳2- 1- 1- 6/1020.0%40.0%
6歳0- 1- 0-13/140.0%7.1%
7歳0- 0- 0- 4/ 40.0%0.0%

集計期間:2016年 ~ 2017年

まとめ

ここまでクインズミラーグロの好走の鍵を探ったが、マキシマムドパリやキンショーユキヒメらと並んで上位人気に名を連ねるのはほぼ間違いない。

来月、2018年2月末を持って定年を迎える、美浦の和田正道調教師にとって2010年J・GⅢ東京ジャンプステークスをギルティストライクで制して以来の重賞勝利を目指している。

その中でクインズミラーグロは、2017年に牝馬限定のGⅢで2着1回(マーメイドステークス)、3着4回(愛知杯・中山牝馬ステークス・福島牝馬ステークス・クイーンス)と重賞勝利まであと一歩の所まできている。

果たして、クインズミラーグロは和田正道調教師の花道を飾るべく、また自身初の重賞勝利を愛知杯で飾ることができるだろうか。

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