日本最高峰の麻雀リーグ「Mリーグ」では、毎年注目を集めるのがドラフト会議だ。
2025-06シーズンも複数の新規指名が予定されており、新たなスター雀士の誕生に期待が高まっている。
本記事では、すでに内定が発表されているオーディション組をはじめ、各チームの補強動向や有力候補となるプロ雀士たちを徹底解説。Mリーグドラフトの仕組みや見どころ、無料で視聴できる方法まで網羅的に紹介する。
Mリーグのドラフトとは?|仕組みとルールを解説
Mリーグにおける「ドラフト制度」とは、プロ麻雀選手を各チームが指名し、独占的な交渉権を得る制度である。毎年オフシーズンに開催されるこのドラフト会議は、チーム戦力を左右する重要なイベントであり、ファンからの注目度も非常に高い。
2025-26シーズンのMリーグドラフトでは、以下のようなレギュレーションが採用されている:
- 指名された選手に対して、指名チームが独占交渉権を獲得する。
- 新規参入チーム「アース製薬(仮称)」が最初に4名を指名。
- その後、2024-25シーズンの最下位チームから順に1名ずつ指名を行う。
- すでに指名された選手を、他チームが再度指名することはできない。
- 抽選や競合指名は発生しない。
- 第2巡以降も、指名順は同様に最下位チームから。
この形式は、公平性とチーム戦力の均衡を保つために設計されており、新戦力の獲得を通じて各チームの戦略がより明確になる。また、オーディション経由での指名候補も含まれており、プロ雀士にとってはMリーガーになるチャンスが広がっている。
なお、ドラフト会議の模様は例年通りABEMAで無料配信される予定だ。
チーム別・ドラフト戦略予想(全10チーム)
2025-26シーズンのMリーグでは、新規参入を含む10チーム中5チームがドラフトでの選手指名を予定している。ここでは、各チームの編成状況や補強ポイントを踏まえた指名戦略を考察する。
赤坂ドリブンズ
全選手が契約更新済みのため、2025年のドラフトでの指名は行わない見込み。現体制での安定した戦力維持を狙う。
EX風林火山
2名の指名を予定。すでにオーディション優勝者である永井孝典の指名が内定しており、残る1名は即戦力の経験者を補強する可能性が高い。
KONAMI麻雀格闘倶楽部
2025年シーズンも全員が契約を更新しており、指名はなし。佐々木寿人・伊達朱里紗らを中心とするメンバーで初優勝を狙う。
渋谷ABEMAS
現行メンバー全員が引き続き残留するため、補強は行われない見込み。多井隆晴・白鳥翔ら経験豊富な布陣で復権を目指す。
セガサミーフェニックス
指名なし。茅森早香が監督に就任し、新体制での新シーズンを迎えるが、いずれにしても目指すは連覇だ。
TEAM RAIDEN / 雷電
契約更新により、2025年のドラフトでの指名予定はなし。黒沢咲・萩原聖人ら人気選手を擁する布陣で今季に臨む。
U-NEXT Pirates
全選手が残留のため、指名なし。2023-24シーズンの優勝から昨シーズンも準優勝。勢いを持続し、同一メンバーで優勝を目指す。
KADOKAWAサクラナイツ
1名の指名を予定。メンバー入れ替え規定に接触しない中で内川幸太郎との契約満了を決めただけに、優勝へ向けた即戦力の補強が予想される。
BEAST Japanext(BEAST X)
2名の指名を予定。うち1名はオーディションを勝ち抜いた下石戟が内定済み。もう一枠も即戦力の補強が予想される。
アースジェッツ
2025年より新規参戦となるアースジェッツは、ドラフトで4名の選手を指名予定。どのようなメンバー構成となるのか注目が集まる。
Mリーグ2025の指名予想|即戦力・注目の若手プロ・ベテランまで
Mリーグ2025のドラフトでは、各チームの補強方針や退団状況に応じて、新進気鋭の若手プロや実績あるベテランが指名候補に挙がっている。ここでは、注目の選手たちをピックアップし、それぞれの特長や指名の可能性を解説する。
下石戟(オーディション内定)
BEAST Xのオーディション優勝者としてすでに指名が内定している若手プロ。攻守のバランスに優れたスタイルで、Mリーグの舞台でも即戦力としての活躍が期待される。
永井孝典(オーディション内定)
EX風林火山のオーディションを勝ち抜いたシンデレラボーイ。オーディションを勝ち抜いた勝負強さがMの舞台で通用するか、注目される。
石井一馬
最高位戦日本プロ麻雀協会所属で最高位を含む3冠を保持している実力者雀士。現タイトルホルダー、しかも3冠を所持しているという点からも指名は必至だと予想される。
HIRO柴田
日本プロ麻雀連盟所属。自団体の最高タイトル鳳凰位を獲得した経験を持つ。長年A1リーグで安定した成績を残している実力者だ。
逢川恵夢
日本プロ麻雀協会所属。自団体の女流最高タイトルである女流雀王を5度獲得し、永世女流雀王となった。他にも他団体のタイトル戦も含めて数多くの優勝を経験している女流屈指の実力者。今夏の世界麻雀でもフル代表に選出されていて、Mの舞台からも声がかかる可能性は高い。
近藤誠一
フェニックス監督として優勝に貢献。しかし選手復帰を目指して退団を決断した。
Mリーガーとしての実力派折り紙付きであり、精神的支柱にもなれる存在だけに、指名は有力視される。
忍田幸夫
麻将連合代表。2022年に第20期将王を獲得し、史上初の「永世将王」となった。Mリーグでも柔らかな口調での解説でお馴染み。
内川幸太郎
サクラナイツで活躍した経験を持ち、サクラナイツ退団後はリーグ戦などの対局でも好調。ドラフト再指名の可能性もある。手順マエストロ。
魚谷侑未
フェニックス退団後も根強い人気と実績を誇る女流トッププロ。世界麻雀でもフル代表入りを果たしている。EX風林火山オーディションでは準決勝を3連勝で通過も、決勝で惜しくも涙をのんだ。もっとも実力派折り紙付きなだけに、有力候補の一人と考えられる。
阿久津翔太
日本プロ麻雀連盟の若手実力派。将来性はもちろん、20代ながらA1リーグで戦っていることから即戦力としても期待が持てる存在だ。U29日本代表。
桑田憲汰
最強位を連覇した愛称”将軍”。全ツッパの超攻撃的なスタイルが持ち味。仲林圭との”兄弟”対決も期待されるなど、話題性にこと欠かない存在でもある。U29日本代表。
朝比奈ゆり
女流プロの新星。サイバーエージェントに勤務しながら麻雀プロに。若手女流のタイトル、桜蕾戦を優勝したことで注目を集め、第16期WRCリーグでも優勝。男女混合のMリーグにとって、実力派若手女流プロという付加価値の高い存在でもある。
瀬戸麻衣
こちらも注目の若手女流プロ。桜蕾戦では2年連続で準優勝となり注目を集めた。大きなタイトル獲得はないものの、将来性や人気の面で魅力的な選手の一人と考えられる。
新榮有理
若手女流プロによるシンデレラファイトシーズン2で優勝。最高位戦の女流リーグではAリーグに所属し、最高位戦リーグでも2025年前期C3リーグで昇級圏に入り、C2リーグへの昇級が決定するなど、着々と活躍の舞台を広げている。
ABEMAでドラフト会議を視聴する方法
Mリーグ2025のドラフト会議は、ABEMAにて無料でライブ配信される予定である。Mリーグはレギュラーシーズンやファイナルだけでなく、こうしたドラフトやオーディションもすべてABEMAで視聴可能となっており、麻雀ファンにとって非常にありがたいプラットフォームだ。
視聴にあたっては、以下の手順を踏めば誰でも簡単に無料で楽しめる。
- ABEMAの公式サイトにアクセスする
- トップページまたは番組表から「Mリーグ ドラフト会議」の配信枠を確認
- 配信時間になったらワンクリックで視聴可能(会員登録不要)
スマートフォンからの視聴にはABEMAアプリ(iOS/Android)のインストールが必要だが、アカウント作成や課金の必要はなく、誰でも無料で視聴できる。
プレミアムプランに加入すれば、過去のドラフトやレギュラーシーズンの試合も自由に視聴できるため、Mリーグをより深く楽しみたい方にはおすすめだ。
以下のリンクからABEMAにアクセスできる。
まとめ|Mリーグ2025のドラフトは未来のスター発掘の場
Mリーグ2025のドラフトは、単なる選手補強の場ではなく、麻雀界における“未来のスター”を発掘する舞台である。各チームが緻密な戦略のもとに指名を行い、新人や若手プロにスポットライトが当たる貴重な機会となっている。
特に今季は新規参入チーム「アースジェッツ」が4名を指名予定であり、例年以上に注目度が高い。また、BEAST XやEX風林火山、サクラナイツといったチームも積極的に補強に動いており、多様な人材がMリーグの舞台に上がる可能性がある。
ABEMAではドラフト会議の模様を無料で視聴できるため、麻雀ファンはもちろん、初心者にとってもMリーグの魅力を知る入り口となるだろう。新たな才能との出会いを、ぜひリアルタイムで見届けてほしい。