キーンランドカップ2020の競馬予想分析!3つのデータから導く危険な人気馬

2020年8月30日、札幌競馬場でキーンランドカップ(GⅢ/芝1200m)が行われる。今回は過去のデータやレース傾向を振り返り、当レースの危険な人気馬を予想していく。

馬券を買う上で特に重要なのは「どの馬を買うか」ではなく「どの馬が消しか」を見極めることだ。

人気馬を「買わない」と判断できれば、余った資金を軸馬の買い足しや穴馬の追加購入に回すことができる。そして人気馬が馬券圏外になれば配当が跳ね上がる。

「人気だから押さえようかな」と毎回人気馬を買ってしまうと回収率は落ちていく。だからこそ「買わない人気馬」を見つけることがカギになってくるのだ。

果たして、人気が想定されるダイアトニック、ライトオンキュー、フィアーノロマーノ、イベリス、ヤマカツマーメイドらの中で危険なのはどの馬なのか。しっかり考察していこう。

函館開催だった2013年を除いた過去10年のデータを参考にしていく。


目次

キーンランドカップの人気馬成績

過去10年のデータを見ると、1番人気は3勝、2着は3回、3着は2回。1倍台2倍台となると馬券には絡みやすいが、勝ち切りやすいとは言えない。

50倍以上の馬は過去10年で1頭も絡んでいないため、どちらかといえば中波乱まで。ただ20倍台の馬が2勝を挙げているので、人気サイドで決まりやすいとも言いにくい。

ではここからは注目のデータをピックアップして紹介していこう。

予想参考データ① 牝馬の取捨選択

牝馬(6- 3- 6-36)
勝率 11.8% │ 複勝率 29.4%

夏場の短距離路線は牝馬を買えという格言は浸透し、データとしても如実に出ている。牡馬より出走頭数が少なくても牝馬が優勢という時点で、牝馬というだけで買い材料にはなる。

傾向を見ていくと、前走が北海道シリーズの1200メートルの馬が多く、重賞は3着以内でオープン特別以下は1着というケース。意外なところでは前走のスプリント重賞で人気を背負って惨敗した馬の巻き返しもある。

今年はこれに該当するのがアスタールビーしかおらず、微妙に傾向から外れる。アスタールビーの下馬評はさほど高くないが、狙うだけの価値はある。

予想参考データ② サマースプリントシリーズ組の取捨選択

サマースプリントシリーズはいよいよ佳境を迎え、優勝賞金狙いの馬たちの出走も目立ち始める。サマースプリントシリーズ組で信頼できるのはやはり函館スプリントステークス組。

レース別成績ではすべてにおいて圧倒的なデータを残す。そして面白いことに3着以内に入った馬しか来ていない。ただ2桁人気で3着以内だった馬は1頭も来ていないため、ダイメイフジは除外できそう。

アイビスサマーダッシュ組が微妙。3番人気までもしくは2着以内。ビリーバーには少しきついデータと言える。サマースプリントシリーズ組ではないが、UHB賞はもっときつい。1番人気もしくは1着。これでかなり絞れそうだ。

予想参考データ③ 前走北海道以外の馬の取捨選択

札幌か函館か、この2つに絞られやすいこのレースだが、それ以外からの参戦でも来るケースはある。サマースプリントシリーズか前走GⅠのいずれかが多い。ここでは前走GⅠ組をチェックする。

読み取れるのは、元々スプリント路線の馬だけどマイルGⅠで惨敗していた馬、マイルGⅠで人気薄から頑張った馬、スプリントGⅠで足らなかった馬、この3つだ。

逆に言えばその路線以外の馬は無視して構わない。北海道シリーズで着実に結果を残した馬を素直に評価するのがいいのかもしれない。

2020年の危険な人気馬は?

イベリスは人気になる見込みだが、アイビスサマーダッシュ、UHB賞と使い詰めで来ており、いくら調子がいいといってもさすがにどうか。しかも、微妙な成績で微妙に人気を上げるため、思い切って外すぐらいがいいだろう。キーンランドカップの好走条件に合致せず、危険な人気馬の一頭になりそうだ。

また、フィアーノロマーノは2つ目の消しデータに合致している。前走より斤量減は魅力ではあるが、傾向的には推せない。

反対にダイアトニックは危険なデータに一つも当てはまらない。前走函館スプリントステークスが58キロで完勝だった。レッドアンシェルが勝ったため、サマースプリントシリーズで優勝するには2着以上が必要。だが、ライバルたちがセントウルステークスに出てくる可能性があることを考えれば、ここは1着をとりたい。人気馬の中で最も不安要素が少ないのは、ダイアトニックと言えそうだ。

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