オークス2020の競馬予想分析!3つのデータから導く危険な人気馬

2020年5月24日、東京競馬場でオークス(GⅠ/芝2400m)が行われる。今回は過去のデータやレース傾向を振り返り、当レースの危険な人気馬を予想していく。

馬券を買う上で特に重要なのは「どの馬を買うか」ではなく「どの馬が消しか」を見極めることだ。

人気馬を「買わない」と判断できれば、余った資金を軸馬の買い足しや穴馬の追加購入に回すことができる。そして人気馬が馬券圏外になれば配当が跳ね上がる。

「人気だから押さえようかな」と毎回人気馬を買ってしまうと回収率は落ちていく。だからこそ「買わない人気馬」を見つけることがカギになってくるのだ。

果たして、人気が想定されるデアリングタクト、デゼル、クラヴァシュドール、ミヤマザクラ、ウインマリリンらの中で危険なのはどの馬なのか。しっかり考察していこう。

過去10年のデータを参考にしていく。


目次

オークスの人気馬成績

過去10年のデータを見ると、1番人気は5勝、2着は2回、3着は1回。信頼度は高く、着外に沈むことが少ないなど、人気は人気として受け止めるべきだろう。

伏兵馬が飛び込んでくることもあるが、勝ち馬の多くはオッズ1ケタ台で決まっており、無理に穴を狙いに行くのは禁物と言える。

ではここからは注目のデータをピックアップして紹介していこう。

予想参考データ① トライアル組の取捨選択

前走フローラS組(1- 4- 4-37)
勝率 2.2% │ 複勝率 19.6%

前走スイートピーS組(0- 1- 0-17)
勝率 0.0% │ 複勝率 5.6%

後ほど紹介する桜花賞組が圧倒的な数値を残す中、それ以外となると、なかなかパッとしない、もしくはきわめて微妙な数値が残されている。

フローラステークス組だが、どちらかといえば分かりやすく、1番人気もしくは3着以内でコンマ2秒負けまで。3着で権利を取った馬は勝ち馬とタイム差なしだったことも考慮したい。

スイートピーステークス組は去年のカレンブーケドールのみだが、この時は2番人気1着、タイム差なし。東京が合っているのは後の活躍を見れば明らかだ。

今年はトライアル組はいずれも基準を満たしている。デアリングタクトへの挑戦権は得ていると言ってもよく、面白い勢力となりそうだ。

予想参考データ② 桜花賞組の取捨選択

前走桜花賞組(7- 4- 5-63)
勝率 8.9% │ 複勝率 20.3%

なんだかんだ外せないのが桜花賞組。傾向を見ると、桜花賞で惨敗した馬の巻き返しは、人気馬に限られ最低でも4番人気、ジャスト1秒負けまで、これが目安になる。

それ以外は3着に入った馬だけ、しかも、桜花賞で人気薄だったケースはなく、最低でも7番人気。ほとんどは3番人気までに集中する。3番人気3着、それぞれを上回る馬に勝機があると見ていい。

今年を見ると実はデアリングタクトとサンクテュエールしか該当馬がいない。クラヴァシュドールは桜花賞での人気が微妙に低く、スマイルカナも人気がどうか、リアアメリアは負けすぎ。ミヤマザクラも人気面でどうか。結構な馬がぶった切ることができる。

デアリングタクトに懸念点があるとすれば、これが初の遠征。レシステンシアは本調子じゃなくてもNHKマイルカップ2着だったが後に骨折している。そもそもの桜花賞が不良馬場、これをどうみるか。

予想参考データ③ 別路線組の取捨選択

オークスに絡んだ別路線組は過去10年で2レースしかない。1つが皐月賞、もう1つは忘れな草賞だ。皐月賞はレアケースとして、忘れな草賞は10頭中3頭が勝っており、侮れない。

いずれも忘れな草賞は差をつけて勝っており、2番人気以上というのが目安。あえて桜花賞をパスしたという部分もオークスに賭けた陣営の執念を感じさせる。

ただ今年は3番人気で勝ったウインマイティーで、これまでの傾向からは外れる。遠征が初めてではなく、中山で勝っているのはプラスだが、デアリングタクトに完敗しており、ここはどうか。

2020年の危険な人気馬は?

クラヴァシュドールは人気になる見込みだが、前走は微妙に負けた。相変わらず中内田厩舎は、2000メートルを超えるレース、特別戦で勝てていない。馬も厩舎も適性はマイルにあるという見方もできないわけではない。オークスの好走条件に合致せず、危険な人気馬の一頭になりそうだ。

また、ミヤマザクラは2つ目の消しデータに合致している。こちらも桜花賞では人気が低く、なんとか権利は確保したという状況。ホウオウピースフルに新馬戦で負けており、成長度合い的にそれを凌駕するとは言い切れない。ここはどうか。

反対にウインマリリンは危険なデータに一つも当てはまらない。去年は日本ダービーに乗る予定だった横山典弘騎手が騎乗停止によって息子の武史騎手に乗り替わり、今年はウインマリリンに乗る予定だった武史騎手が騎乗停止になり、横山典弘騎手に乗り替わり。前者は暴走気味の逃げで撃沈したが、父親は違うというところを見せてほしい。前走は短期免許の外国人騎手2人に競り勝っている。人気馬の中で最も不安要素が少ないのは、ウインマリリンと言えそうだ。

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