2019年11月9日、東京競馬場で武蔵野ステークス(GⅢ/ダート1600m)が行われる。今回は過去のデータやレース傾向を振り返り、当レースの勝ち馬候補を予想していく。
レースを楽しむ上でも馬券を買う上でも、勝ち馬の予想は欠かせない要素だ。明らかな傾向や注目のデータから、主役候補を導き出していこう。
人気が想定されるエアアルマス、カフジテイク、グルーヴィット、サンライズノヴァ、デュープロセスなどは過去の好走馬のデータと合致しているのだろうか?
なお、特に明記していない場合は過去10年のデータを対象とする。
目次
武蔵野ステークスの勝ち馬傾向
過去10年のデータを見ると、1番人気が3勝で、2番人気は1勝、3番人気は優勝なし。勝ち馬10頭中6頭が4~8番人気で、大荒れこそないものの波乱含み。
ではここからは注目のデータをピックアップして紹介していこう。
予想参考データ① 東京ダートで実績のある馬が有利
まず重賞実績に目を向けると、勝ち馬10頭中6頭がダート重賞の勝ち馬で、残る4頭中3頭は東京ダートのオープン特別を勝っていた。例外の1頭はキャリアの浅い3歳馬で、オープン入り初戦だった。
さらにコース実績を見ると、勝ち馬10頭中9頭に東京ダートの準オープン以上でVか、東京ダートの重賞で2着があった。例外の1頭は3歳馬で、左回りのダートで勝っていた。
予想参考データ② 重賞か東京のダート戦で1着だった馬が主力
前走のクラス別成績は以下の通り。
1600万下(1-0-2-16)
勝率 5.3% │ 連対率5.3% │ 複勝率15.8%
オープン特別(4-5-3-52)
勝率 6.3% │ 連対率14.1% │ 複勝率18.8%
GⅢ(2-1-2-27)
勝率 6.3% │ 連対率9.4% │ 複勝率15.6%
GⅡ(0-0-0-1)
勝率 0.0% │ 連対率0.0% │ 複勝率0.0%
GⅠ(0-1-1-8)
勝率 0.0% │ 連対率10.0% │ 複勝率20.0%
交流重賞(3-3-2-24)
勝率 9.4% │ 連対率18.8% │ 複勝率25.0%
また、前走着順は以下の通り。
前走1着(7-3-3-29)
勝率 16.7% │ 連対率23.8% │ 複勝率31.0%
前走2着(0-2-1-13)
勝率 0.0% │ 連対率12.5% │ 複勝率18.8%
前走3着(1-2-0-11)
勝率 7.1% │ 連対率21.4% │ 複勝率21.4%
前走4着(1-0-1-11)
勝率 7.7% │ 連対率7.7% │ 複勝率15.4%
前走5着(0-1-2-11)
勝率 0.0% │ 連対率7.1% │ 複勝率21.4%
前走6~9着(1-2-1-28)
勝率 3.1% │ 連対率9.4% │ 複勝率12.5%
前走10着以下(0-0-2-24)
勝率 0.0% │ 連対率0.0% │ 複勝率7.7%
勝ち馬10頭中5頭の前走がダート重賞で、残る5頭はいずれも同開催の東京のダート戦だった。
予想参考データ③ 3~5歳が主力
年齢別成績は以下の通り。
3歳(3-3-2-17)
勝率 12.0% │ 連対率24.0% │ 複勝率32.0%
4歳(2-1-2-22)
勝率 7.4% │ 連対率11.1% │ 複勝率18.5%
5歳(3-4-3-34)
勝率 6.8% │ 連対率15.9% │ 複勝率22.7%
6歳(1-2-2-27)
勝率 3.1% │ 連対率9.4% │ 複勝率15.6%
7歳(1-0-1-20)
勝率 4.5% │ 連対率4.5% │ 複勝率9.1%
8歳以上(0-0-0-8)
勝率 0.0% │ 連対率0.0% │ 複勝率0.0%
予想参考データ④ 関西馬が優勢
美浦(2-0-1-37)
勝率 5.0% │ 連対率5.0% │ 複勝率7.5%
栗東(8-10-9-91)
勝率 6.8% │ 連対率15.3% │ 複勝率22.9%
2019年の主役候補は?
中心となるのは、前走の南部杯でGⅠ初制覇を飾ったサンライズノヴァ。東京ダートでメンバー最多の6勝をマークし、うち重賞2勝、オープン特別3勝と、コース適性は抜群だ。斤量59kgを克服できれば、連覇に大きく前進する。
アディラートは前走のグリーンチャンネルCでオープン初勝利を挙げた。同じ左回りのダート1600mでゴドルフィンマイル3着の実績があり、今回は重賞初制覇のチャンスだ。
エアアルマスはダートに転じて3連勝中。ダート左回りは初出走になるが、目下の勢いは魅力だ。
東京ダートでオープン特別を勝ち、ユニコーンSで2着がある3歳のデュープロセス、2走前にアハルテケSを勝ったワンダーリーデルは、ともにグリーンチャンネルCでひと叩きされて上積みが見込める。