2019年9月15日、阪神競馬場でローズステークス(GⅡ/芝1800m)が行われる。今回は過去のデータやレース傾向を振り返り、当レースの危険な人気馬を予想していく。
馬券を買う上で特に重要なのは「どの馬を買うか」ではなく「どの馬が消しか」を見極めることだ。
人気馬を「買わない」と判断できれば、余った資金を軸馬の買い足しや穴馬の追加購入に回すことができる。そして人気馬が馬券圏外になれば配当が跳ね上がる。
「人気だから押さえようかな」と毎回人気馬を買ってしまうと回収率は落ちていく。だからこそ「買わない人気馬」を見つけることがカギになってくるのだ。
果たして、人気が想定されるダノンファンタジー、ウィクトーリア、シゲルピンクダイヤ、スイープセレリタス、シャドウディーヴァらの中で危険なのはどの馬なのか。しっかり考察していこう。
過去10年のデータを参考に予想を進める。
目次
ローズステークスの人気馬成績
過去10年のデータを見ると、1番人気が勝ったのは4回、2着は2回、3着はなしとややはっきりした傾向にあるが、信頼度は普通か。
しかし上位人気はそれほど信用できず、10番人気まで複数回3着以内に入るなど、伏兵馬が台頭しやすいレースだ。
ではここからは注目のデータをピックアップして紹介していこう。
予想参考データ① オークス組の取捨選択
前走オークス(8- 4- 2-36)
勝率 16.0% │ 複勝率 28.0%
秋華賞のステップレースであり、オークス組はたいていここを使う。この結果は当然であり、大事になってくるのが取捨選択だ。
勝ち馬が出てくればよかったが、今回は出ていない。負けた組で見ると、人気を大きく裏切った馬の巻き返しが目立つ。
去年1着のカンタービレは7人気13着、2017年3着のリスグラシュー、2013年1着のデニムアンドルビーもそうだ。着差も1秒ぐらい負けてるぐらいがちょうどいいだろう。
予想参考データ② 距離短縮が狙い
オークス組の成績がいいということは、距離短縮組の成績も当然いい。ただ、前走2000メートルだった馬も侮れず、アベレージ的には距離短縮組良しを印象付ける。
同距離は41頭出て未勝利、マイルからの距離延長組は24頭出て1着1回3着1回のみ。もしオークス組以外から狙うなら2000メートル以上のレースを使った組が狙いだろう。
札幌や小倉など小回りの2000メートルで結果を出した馬が中心となりそうか。しかも、前走逃げ切ったのではなく差し切りぐらいがいいかもしれない。
予想参考データ③ 前残りもあるが、基本は上がり勝負
阪神外回り1800メートルはとにかく逃げ馬にとって大変で、長い直線、急坂など力のある馬しか逃げ切れないが、意外と逃げ馬は2着3着に来ることが目立つ。
アベレージを見れば中団ぐらいがベストポジションで、上がり3ハロンで1位だった馬はやはりそれなりの位置に来る。ただ2着がやたら多いのがどうか。
上がり2位だと5勝しており、考え方は上がり勝負でしい。ただ逃げ馬もそれなりに残すということは、多少前目で上がりの脚が使える馬がいいかもしれない。
2019年の危険な人気馬は?
スイープセレリタスは人気になる見込みだが、前走は新潟のマイルで勝利、その前は1400で勝利と少し距離に難があるか。スイープトウショウの娘なので、距離が持たないはずはないが、気性面的に距離延長はどうなのか、疑問が残る。ローズステークスの好走条件に合致せず、危険な人気馬の一頭になりそうだ。
また、シャドウディーヴァは1つ目の消しデータに合致している。人気を大きく裏切ることが良くも悪くもない。安定といえば安定だが、アッと驚くことはなさそう。あとは初遠征がどうか。賞金的に微妙なところでここは勝負かもしれないが果たして。
反対にシゲルピンクダイヤは危険なデータに一つも当てはまらない。オークスは惨敗だったが、距離が長かったとしか思えない。桜花賞は強烈な末脚で2着、チューリップ賞も同様。阪神とは相性がよく、休み明けも全く問題ない。人気が下がるようなら面白い。人気馬の中で最も不安要素が少ないのが、シゲルピンクダイヤと言えそうだ。