2019年9月8日、中山競馬場で京成杯オータムハンデキャップ(GⅢ/芝1600m)が行われる。今回は過去のデータやレース傾向を振り返り、当レースの勝ち馬候補を予想していく。
レースを楽しむ上でも馬券を買う上でも、勝ち馬の予想は欠かせない要素だ。明らかな傾向や注目のデータから、主役候補を導き出していこう。
人気が想定されるクリノガウディー、グルーヴィット、ストーミーシー、プロディガルサン、ロードクエストなどは過去の好走馬のデータと合致しているのだろうか?
なお、特に明記していない場合は過去10年のデータを対象とする。
目次
京成杯オータムハンデキャップの勝ち馬傾向
過去10年のデータを見ると、勝ち馬10頭中9頭が4番人気以内で、うち1番人気が3勝、2番人気が4勝。勝ち馬のもう1頭は13番人気で、波乱もあるものの、基本的には上位人気が強い。
ではここからは注目のデータをピックアップして紹介していこう。
予想参考データ① 重賞連対馬か夏の上がり馬に注目
まず重賞実績に目を向けると、勝ち馬10頭中7頭が芝重賞で連対。残る3頭は夏競馬で準オープンを勝って昇級初戦だった
さらに距離実績を見ると、勝ち馬全10頭が1000万下クラス以上の芝1600mで勝利か、芝1600mの重賞で2着の実績があった。
予想参考データ② 前走で連対していた馬が中心
前走のクラス別成績は以下の通り。
1600万下(3-0-0-3)
勝率 50.0% │ 連対率50.0% │ 複勝率50.0%
オープン特別(2-1-0-42)
勝率 4.4% │ 連対率6.7% │ 複勝率6.7%
GⅢ(4-7-9-59)
勝率 5.1% │ 連対率13.9% │ 複勝率25.3%
GⅡ(0-0-0-3)
勝率 0.0% │ 連対率0.0% │ 複勝率0.0%
GⅠ(1-2-1-11)
勝率 6.7% │ 連対率20.0% │ 複勝率26.7%
また、前走着順は以下の通り。
前走1着(6-0-1-10)
勝率 35.3% │ 連対率35.3% │ 複勝率41.2%
前走2着(2-1-1-11)
勝率 13.3% │ 連対率20.0% │ 複勝率26.7%
前走3着(0-1-4-11)
勝率 0.0% │ 連対率6.3% │ 複勝率31.3%
前走4着(0-0-2-12)
勝率 0.0% │ 連対率0.0% │ 複勝率14.3%
前走5着(0-1-0-3)
勝率 0.0% │ 連対率25.0% │ 複勝率25.0%
前走6~9着(0-5-0-35)
勝率 0.0% │ 連対率12.5% │ 複勝率12.5%
前走10着以下(2-2-2-38)
勝率 4.5% │ 連対率9.1% │ 複勝率13.6%
予想参考データ③ 3~5歳が主力
年齢別成績は以下の通り。
3歳(2-0-3-13)
勝率 11.1% │ 連対率11.1% │ 複勝率27.8%
4歳(2-1-1-14)
勝率 11.1% │ 連対率16.7% │ 複勝率22.2%
5歳(5-4-2-37)
勝率 10.4% │ 連対率18.8% │ 複勝率22.9%
6歳(0-3-3-37)
勝率 0.0% │ 連対率7.0% │ 複勝率14.0%
7歳(1-2-1-16)
勝率 5.0% │ 連対率15.0% │ 複勝率20.0%
8歳以上(0-0-0-3)
勝率 0.0% │ 連対率0.0% │ 複勝率0.0%
予想参考データ④ 牝馬も活躍
牡・騸馬(8-7-10-105)
勝率 6.2% │ 連対率11.5% │ 複勝率19.2%
牝馬(2-3-0-15)
勝率 10.0% │ 連対率25.0% │ 複勝率25.0%
予想参考データ⑤ 関東馬が優勢
美浦(8-4-5-68)
勝率 9.4% │ 連対率14.1% │ 複勝率20.0%
栗東(2-6-5-52)
勝率 3.1% │ 連対率12.3% │ 複勝率20.0%
予想参考データ⑥ トップハンデはやや苦戦
勝ち馬のハンデは53~58kgと幅広い。トップハンデは【0・2・2・8】。
2019年の主役候補は?
中心となるのは、6歳の関東馬ストーミーシー。中山芝1600mの重賞で2着と3着が1回ずつあり、前走の朱鷺Sで久々の勝利を飾って勢いもある。
同じ関東馬のロードクエストは、2016年のこのレースを含めて重賞3勝の実績を誇り、臨戦過程も悪くない。あとはトップハンデ57kgをどう見るか。
3歳のグルーヴィットは前走の中京記念で重賞初制覇。ここを勝てば、サマーマイルシリーズのチャンピオンが確定する。
3歳のクリノガウディーは芝1600mの重賞で2着が2回ある。重賞初制覇のチャンスは十分にある。
夏の上がり馬では、前走の豊明Sを勝ってオープン入りした4歳牝馬のトロワゼトワルに注目だ。