2019年8月4日、新潟競馬場でレパードステークス(GⅢ/ダート1800m)が行われる。今回は過去のデータやレース傾向を振り返り、当レースの危険な人気馬を予想していく。
馬券を買う上で特に重要なのは「どの馬を買うか」ではなく「どの馬が消しか」を見極めることだ。
人気馬を「買わない」と判断できれば、余った資金を軸馬の買い足しや穴馬の追加購入に回すことができる。そして人気馬が馬券圏外になれば配当が跳ね上がる。
「人気だから押さえようかな」と毎回人気馬を買ってしまうと回収率は落ちていく。だからこそ「買わない人気馬」を見つけることがカギになってくるのだ。
果たして、人気が想定されるデルマルーヴル、ヴァイトブリック、サトノギャロス、アヴァンセ、ハヤヤッコ、ブラックォーリアらの中で危険なのはどの馬なのか。しっかり考察していこう。
過去10年間のデータを参考に予想を進めていく。
目次
レパードステークスの人気馬成績
過去10年のデータを見ると、1番人気が勝ったのは5回、2着は1回、3着は3回で、信頼度はかなり高く、外す時は慎重な判断が求められる。
2番人気はまずまずだが、それ以下は大混戦。12番人気まで好走歴があるため、典型的なヒモ荒れのレースと言える。
ではここからは注目のデータをピックアップして紹介していこう。
予想参考データ① ジャパンダートダービー組が熱い!
前走JDD(5- 2- 2-15)
勝率 20.8% │ 複勝率 37.5%
ジャパンダートダービーは、賞金も稼げるので中央馬も真剣に参戦し、優勝をかっさらう。参戦メンバーも有力どころが多いので、ユニコーンステークス組より信頼できる。
意外なことに、ジャパンダートダービーで好走した馬より人気を大きく裏切り、1秒以上の大差負けになったような馬に良績が集まる。
今年はデルマルーヴルら3頭が出走するが、果たしてどうか。やや頭数が少ない気もするが、それゆえのアベレージの高さともいえる。
予想参考データ② 2勝クラス組の取捨選択
3歳時に500万条件を勝ってここに臨んだ組はそこまで結果を出しておらず、狙うなら1000万条件、現在でいうところの2勝クラスだ。
古馬相手に勝っている馬は強く、傾向的にも差をつけて勝った馬は、本番でもそのまま結果を残しており、人気が低いようなら思い切り狙いたい。
ただ、過去5年の傾向ではそこまで強いわけではなく、今年から降級が廃止されたことで、3歳馬有利に変わった。中身をきっちり見ておくべきだろう。
予想参考データ③ 断然前有利、奥の手は末脚
逃げ馬が過去10年で5連対、先行馬は6章、複勝率45%とどう考えても前有利で、後ろから来る馬には非常にしんどい。
しかし、上がり3ハロン1位の馬は5勝を挙げ、馬券圏外に消えたのは1頭だけ。直線だけでリカバーすることは可能だが、10番手が限界か。
前目につけながら上がり1位や2位のタイムで走る馬がいるが、これは規格外。そのような芸当ができる馬は後のダート戦線でも活躍する馬田。
2019年の危険な人気馬は?
サトノギャロスは人気になる見込みだが、いかんせん距離の不安が見られる。1200や1400での実績ばかり。いきなりの1800メートルはサトノギャロスには厳しいか。ダッシュ力で先行して押し切るほどの力があるか微妙だ。レパードステークスの好走条件に合致せず、危険な人気馬の一頭になりそうだ。
また、アヴァンセは2つ目の消しデータに合致している。前走は1勝クラスを勝っているが、相手は重賞や2勝クラス、3勝クラスで勝ち負けになっている馬たち。いわゆる家賃が高いという状況が考えられ、意外と人気を集めるようなら切りたい。
反対にデルマルーヴルは危険なデータに一つも当てはまらない。地方G1で2着2回、UAEダービーでも健闘した。実力はこの中ならトップ、斤量も56キロで乗れるため、本来は圧倒的な力で勝ちたいところ。二走ボケは気になるが、そんなことは言っていられない。人気馬の中で最も不安要素が少ないのが、デルマルーヴルと言えそうだ。